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デンマーク

アシヴィスイット-ニピサット、氷と海に覆われたイヌイットの狩猟場

(Aasivissuit-Nipisat, Inuit Hunting Ground between Ice and Sea)

概要

西グリーンランドの北極圏内に位置し、沿岸部のニピサットから内陸の氷帽近くのアシヴィスイットまでの4178平方kmにも及ぶ広大なエリアは、4200年以上に渡るグリーンランドの人々の狩猟の歴史が残っています。先史時代からグリーンランドの人々は、季節毎に場所を移動しながら、狩猟生活を営んできました。このエリアには、古代イヌイットの遺跡とともに共同の冬の家やトナカイの狩猟場が残されており、厳しい自然環境の中で力強く生きるこの地域の人々の伝統的な生活を示す文化景観が残る場所として2018年にユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

豊かな生態系を育む世界遺産「アシヴィスイット-ニピサット」
北極圏トレイルで見られるトナカイの骨

国土の80%以上が氷床と万年雪で覆われるグリーンランドにおいて、アシヴィスイットからニピサット周辺は、湖やフィヨルドに囲まれた緑豊かなエリアです。動植物の豊かな生態系を持つこの土地は、古の時代から人々の食料となるトナカイや海洋哺乳類などの天然資源が豊富に捕れ、厳しい自然環境の中で人々が生き抜くために非常に良い環境だったのです。

この地で暮らす人々は、自然から調達できる資源をうまく活用しながら、季節毎に家や生活様式を環境に合わせ、自然とうまく共生してきました。世界遺産に登録された「アシヴィスイット-ニピサット、氷と海に覆われたイヌイットの狩猟場」は広大な範囲におよび、主に7つの重要な遺跡が残る場所がありますが、それ以外にもイヌイットの天候や移動経路、避難場所、食べ物、薬に関する伝統的な知識も無形文化遺産として含まれています。

4200年以上も続くこのライフスタイルは、地球の環境問題が深刻化し、自然と人間の持続可能な共存を模索する現代に生きる私たちにヒントを与えてくれているかもしれません。

古代イヌイットの夏の狩猟場ニピサット
ニピサットのあるIkertooqフィヨルドの河口付近

ニピサットは、シシミウトから南に約15km、デイヴィス海峡に面したIkertooqフィヨルドの河口に位置する小さな岩の島。岩盤には、ヒメカンバ、ホッキョクヤナギ、地衣類、ハーブなどの植物相が見られます。18世紀にデンマークがグリーンランドに入植した際に、先住民族がニピサットで捕鯨を行っているのを発見し、この島に捕鯨と交易の拠点が設けられました。しかし、長くは続かず、数年後には放棄されてしまいました。その後、1989年にシシミウト博物館の学芸員フィン・クラマーによりニピサットでグリーンランドの古代のサカク文化の夏の集落遺跡が発見されました。発掘調査では、石の道具や動物の骨の破片などが大量に発見され、先史時代からこの地で狩猟が行われていたことの裏付けとなりました。

狩猟文化の残る北極圏トレイル
北極圏トレイル上には誰でも利用可能な小屋が点在

カンゲルルススアークからシシミウトの間には160kmに渡る北極圏トレイルがあり、グリーンランドの手付かずの大自然をハイキングで楽しむことができます。トレイル上には大小様々な無数の湖が点在し、夏には大地が緑に覆われます。運が良ければ、トナカイやホッキョクギツネ、野ウサギなどの野生動物にも出会うことができるでしょう。途中に小屋は点在するものの、人に出会うことはほとんどなく、辺りは新鮮な空気と静寂に包まれています。太古の昔から、先住民族がこの地で狩猟を行い、生活を営んでいたと思うと感慨深いものがあります。果てしなく続く広大な大地を歩いていると、この世に自分たちだけ取り残されたような不思議な感覚すら覚えます。

北極圏トレイルのハイキングは、通常9日~11日かかり、十分な装備と体力が必要な上級者向けのコースですが、冒険心がくすぐられ、ハイカーたちの憧れの場所となっています。

冬季は大地が雪で覆われて、白銀の世界が広がります。犬ぞりでシシミウトからカンゲルルススアークを数日かけて走るツアーをはじめ、クロスカントリースキーやスノーモービルなどのウインターアクティビティを楽しむことができます。

空港だけじゃない!氷床とオーロラの町カンゲルルススアーク
グリーンランド氷床のハイキング

カンゲルルススアークは、グリーンランド語で大きなフィヨルドという意味を持ち、長いフィヨルドの最奥に位置する町です。元々は、第2次世界大戦中にアメリカ軍の軍用基地として建設された場所で、現在は大型ジェット機が就航できる空港の町としてグリーンランドの空の玄関口となっています。町とはいえ、空港周辺に建物がまばらに建つのみで、空港から少し離れると手付かずの荒野が広がり、東側にはグリーンランド氷床が迫っています。カンゲルルススアークは、内陸にあるため海からの湿った空気が届きにくく、また近くに高い山がなく大気が安定しやすいため、晴天率が高く、オーロラの観測地としても有名です。

カンゲルルススアークで人気のアクティビティが内陸の氷床の上を歩くハイキング。グリーンランド氷床は、南極とグリーンランドの世界に2つしか存在しない大陸氷床の一つで、氷床の末端から氷床に上がり、ハイキングを楽しむことができます。数千kmにも及ぶ巨大な氷床は、1万年以上前の氷河期の氷が今でも残る神秘的な場所で、目の前にそびえる巨大な氷の崖やどこまでも続く氷の大地の壮大な眺めは圧巻です。

また、カンゲルルススアーク周辺は手付かずの大自然が広がっており、ジャコウウシやトナカイなど野生動物の生息地となっています。カンゲルルススアークからこれらの野生動物を観察するサファリツアーが催行されています。

ヨーロッパと先住民族の文化が融合する町シシミウト
カラフルな木造建築が建ち並ぶシシミウトの街並み

シシミウトは、グリーンランドで2番目に大きな町で、沿岸フェリー「Sarfaq Ittuk」やクルーズツアーの寄港地にもなっています。18世紀にデンマークの植民地として発展した町で、カラフルな木造建築が建ち並ぶ可愛らしい街並みです。歴史的には、紀元前2400年頃からこの地域には、サカク文化の人々が暮らしていました。シシミウト博物館では、ニピサットのサカク文化の遺跡から発見された出土品を見ることができます。シシミウト博物館は、18世紀から20世紀初頭に建てられたいくつかの建物で構成されており、シシミウトで初めて建てられた教会(通称ブルー・チャーチ)も見どころとなっています。

シシミウトでは、フィヨルドのボートクルーズや犬ぞりなどのアウトドア・アクティビティを楽しむことができます。町のいたるところで犬ぞりで活躍するハスキー犬の姿も見られます。

ベストシーズン

グリーンランド観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月上旬です。夏は、太陽が沈まない白夜を体験することができます。北極の気候のため夏でも10度を超えることはほとんどなく、セーターやジャケットなどの防寒着は必須です。オーロラを観測するなら8月下旬~4月上旬頃までがシーズンです。


  • 現地
  • コペンハーゲン
  • オーフス
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:67.0335, -51.5010
  • 住所:Qeqqata Municipality, Greenland
首都
コペンハーゲン
面積
43,094 (km2)
人口
575万人 2017年
言語
デンマーク語
公用語
デンマーク語
通貨名
デンマーク・クローネ 補助通貨はオーレ ※本サイトではDKKと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
TDC、Telenor、Telia、3 (Three)
最寄り空港からのアクセス方法

世界遺産に指定されたアシヴィスイット-ニピサットエリアは、広大な範囲におよび、カンゲルルススアークやシシミウトから、ツアーやハイキングで訪れることができます。


最寄り空港詳細

  • カンゲルルススアーク空港 (SFJ)
  • シシミウト空港 (JHS)