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エチオピア

アブナ・イェマタ教会

(Abune Yemanta Church)

概要

エチオピア北部のティグレ州には、エチオピア正教会の岩窟教会が120以上もあるとされています。その中の一つ、アブナ・イェマタ教会は、岩山の断崖を切り開いて造られた岩窟教会で、天空の教会とも呼ばれています。この教会へ到達するには、険しい岩山を自力で登って行かなければなりませんが、教会からは眼下に広がる雄大なエチオピアの大地を見晴らせます。教会内部も素晴らしく、天井や壁には色鮮やかなフレスコが描かれており、厳かな雰囲気が漂っています。


見所ポイント

岩山の崖にひっそりと佇むアブナ・イェマタ教会
アブナ・イェマタ教会の外側の通路からの眺め

エチオピアの岩窟教会と言えば、世界遺産に登録されているラリベラの岩窟教会群が有名で、アクセスがしやすくエチオピア北部の観光のハイライトでもあります。一方、エチオピア最北部のティグレ州には、岩窟教会が120以上も点在しているとされていますが、その多くは山奥に隠れるよう存在しています。その中でも天空の教会と呼ばれ、非常に険しい崖の上にあることで有名なのがアブナ・イェマタ教会です。

地元の伝説によると、アブナ・イェマタ教会が創設されたのは6世紀にまで遡り、9聖人の内の1人、聖アブナ・イェマタに捧げられています。9聖人とは、エチオピア正教会における聖人で、5世紀末から6世紀初頭にかけて修道院を設立し、エチオピアの初期のキリスト教の布教に重要な役割を果たした9人の宣教師を指しています。

アブナ・イェマタ教会は、最寄りの村メガブ(Megab)から西に約4km、切り立った岩山が連なるゲラルタ山地の高さ300mの断崖を切り開いて造られており、下からその姿を見つけるのは非常に困難です。このような秘境に教会が造られた理由は諸説ありますが、俗世間から遠く離れた場所に自らを隔離することで神と向き合うことができ、さらに高い場所は神により近づくことができると考えられていたため、かつての修道士たちは、このような山の上の高い場所に岩窟教会を築いたとされています。この他にも異教徒の侵略を防ぐためや岩の下の方よりも上の方が岩盤が柔らかく彫りやすいなどの理由もあったとされています。

アブナ・イェマタ教会までの険しい道のり
教会へ行く途中にある垂直の崖

アブナ・イェマタ教会へ到達するには、1時間ほどの険しい山登りが必要となります。迂回ルートは存在しないため、この険しい道のりを乗り越えた人だけが到達できる特別な場所となっています。ロッククライミングやトレッキングに慣れている人は別として、多くの人はこの切り立った岩山を目の前にすると、冒険心よりも恐怖心が芽生え、思わず引き返したくなるかもしれません。特に最後の10mほどは、ほぼ垂直の崖を裸足でよじ登る必要があります。

崖には、手や足をかけることができる穴が彫られていて、ガイドが手助けをしてくれ、さらに希望者はロープやハーネス(別料金)を利用できるので、ある程度の体力があれば登れますが、恐怖心に打ち勝つ精神力は必要となります。ロッククライミングで崖を登り切った崖の上からの眺めは圧巻で、到達した時の達成感とその素晴らしい景色は忘れられない思い出となるでしょう。

美しいフレスコ画が残る教会内部
天井に描かれた9聖人

崖を登り切った後も教会の入口までは岩肌に沿った幅50cmほどしかない狭い足場を歩いて行く必要があります。眼下には壮大な景色が広がっていますが、あまりの高さに思わず足がすくみそうになります。途中の岩壁には、亡くなった修道士たちの骨が吹きさらしの状態で置かれた小さな洞窟墓地があり、その先に教会の入口があります。

教会の内部のドーム天井や壁面には、外からは想像できないような色鮮やかな美しいフレスコ画に覆われています。最も古いもので15世紀頃にまで遡り、湿度の低い乾燥した気候のおかげで現在でも良好な状態で保存されています。フレスコ画には、鎖のような網目模様や多くの聖人が描かれていて、ドーム天井には、この教会の創建者とされる聖アブナ・イェマタをはじめとした9聖人が描かれています。

アブナ・イェマタ教会は、険しい場所にあっても巡礼地となっているため、観光客だけでなく、熱心にお祈りをを捧げる敬虔な信者の姿も見られるでしょう。純粋な信仰心でのみこのような危険な場所を訪れる巡礼者の人々の姿を見ていると、改めて信仰の深さを肌で感じさせられます。神秘的で厳かな空気に包まれた天空の教会の中にいると、聖地と崇められる由縁がなんとなく理解できるかもしれません。

アブナ・イェマタ教会とあわせて訪れたい岩窟教会
ダニエル・コルコル教会前からの絶景

アブナ・イェマタ教会と同じ山塊の東側の斜面には、岩肌と一体化するように建てられたマリアム・コルコル教会(Maryam Korkor)があります。マリアム・コルコル教会は、まるで建物が岩に飲み込まれているように見え、独特な雰囲気を作り上げています。ロッククライミングをするような崖はないものの麓から教会までは約1時間半の険しい山登りが待ち受けています。岩山をくり抜いて造られた教会内部は、大きな柱とアーチ、ドーム天井のある広い空間が広がっていて、この地域では最大規模の岩窟教会の一つです。壁面や天井には聖人や動物が描かれたフレスコ画も残っています。さらに、マリアム・コルコル教会の近くにも岩肌をくり抜いて造られたダニエル・コルコル教会(Danial Korkor)があります。規模は小さくこじんまりとしていますが、白く塗られた壁や天井には聖母子や多くの聖人が描かれたフレスコ画を見ることができます。ダニエル・コルコル教会前からの眺めも絶景で、切り立った岩山が点在するエチオピア北部の壮大な大地を見晴らすことができます。

マリアム・コルコル教会とダニエル・コルコル教会は、アブナ・イェマタ教会とあわせて訪れることができます。しかし、これらの岩窟教会は、アクセスが困難な場所に位置していることから、個人で訪れる際は、車やガイドを手配する必要があります。メケレやアクスムからは、アブナ・イェマタ教会を含め、ティグレ州のいくつかの岩窟教会を訪れるツアーが催行されているので、それらを利用するのもよいでしょう。

ベストシーズン

エチオピア北部の高原地帯は、年間を通して気温の変化の少ない穏やかな気候です。観光のベストシーズンは晴天の日が多く、湿度が低く過ごしやすい乾季の10月~2月頃です。ただし、朝晩は冷え込むのでフリースやニットなどの防寒具が必要です。また、日中は日差しが強いので日焼け止めや帽子、サングラスなどもお忘れなく。6月中旬~9月頃までは大雨季で、大雨が降ると道路状況が悪くなり、行動範囲が限られる場合があります。


  • 現地
  • アディスアベバ
  • アクスム
  • ラリベラ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:13.9162, 39.3453
  • 住所:D/Selam, Ethiopia
首都
アディスアベバ
面積
1,104,300 (km2)
人口
112,079千人 2019年
言語
アムハラ語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語など複数の民族言語、英語
公用語
アムハラ語(事実上)
通貨名
エチオピア・ブル 補助通貨はサンティーム(1 ETB =100サンティーム) ※本サイトではETBと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ethiotelecom
最寄り空港からのアクセス方法

【アルラ・アバ・ネガ空港からアブナ・イェマタ教会】
車で約2.5時間→麓からトレッキングで約1時間


最寄り空港詳細

  • アルラ・アバ・ネガ(メケレ)空港 (MQX)

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