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スウェーデン

エーランド島南部の農業景観

(Agricultural Landscape of Southern Öland)

概要

エーランド島は、スウェーデンで2番目に大きな島で南北に細長く、その大半は石灰岩質の大地が広がっています。特に南部を中心とした高いpHレベルの土壌には希少種を含む多様な植生を見ることができます。また、先史時代からの今日まで厳しい環境の中で人々が農地を開拓してきた歴史があり、今も大平原に牧草地や遺跡が点在する独特な景観が広がっています。これらの人類の苦闘の痕跡や生物の多様性が評価され、エーランド島南部の農業景観は、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

氷河によって形成されたエーランド島の大地
広大な農業景観が広がるエーランド島

エーランド島は南北約137km、東西約16kmの細長い島です。島には、氷河によって形成されたアルヴァールと呼ばれる石灰岩質の特殊な地形が見られます。島の4分の1の面積を占める約260平方kmのストーラ・アルヴァーレットと呼ばれる石灰岩の地質に覆われた大平原が南部を中心に広がっていて、この広大な土地の文化的景観はユネスコの世界遺産に登録されています。この土地からは、数億年前のオウムガイの祖先にあたるオルトケラスの化石が発見されています。さらに、約11000年前から数千年をかけて氷河が溶けはじめ、その後、本土と氷で陸続きとなり、人類や哺乳類などがエーランド島に移り住んだものと考えられています。
石灰岩質の平原と聞くと、植物が全く育たない荒涼とした大地のように思われますが、実際は、石灰岩の上にあるわずかな土壌に氷河期からの残存種を含むエーランド島固有の珍しい野草を中心とした植物相が生育しています。石灰岩質の平原は、pH値が高いアルカリ土壌で、この土地に生育する植物もアルカリ性に強い特性を持っています。これらの植物の多くは、5月から6月にかけて開花し、この時期は島全体がカラフルに彩られ、訪れる人々の目を楽しませています。

牧歌的な景観が続くエーランド島南部
牧草を食むエーランド島の牛たち

エーランド島南部のアルヴァールの大平原は、集落に近い土地は農地や牧草地として、石灰岩がむき出しとなった土地や沿岸部は家畜の放牧地として、主に2つの用途に分けられて利用されてきました。19世紀以降は農業の近代化に伴い、ヨーロッパ周辺地域ではこのような土地の使用方法は衰退し、木材を生産する植林地へと変化していきましたが、エーランド島の土地は、植林に適しておらず、現在も農業や放牧を営む昔ながらの暮らしが根付いています。
広大な牧草地帯には、隣人との境界線となる石が積み上げられている様子が見られ、牛や羊、馬などの動物とともに暮らしてきた島の人々の素朴な生活が今もここには生き続けていることがよくわかります。
大平原には、細長い背の高い石を囲うようにその周辺に小さな石が配置されたストーンサークルも見られます。これはエーランド島の典型的な墓地遺跡として知られています。さらに、エーランド島の風景で欠かせないのが風車。17世紀から19世紀にかけて造られた古い木造の風車は、かつて農作業に使用されていたもので、島のあちこちに点在しています。現在はこれらの風車は国の文化財に指定されていて、エーランド島を象徴する景観となっています。また、大平原には、浅い沼のような湖も点在しており、野鳥の生息地にもなっています。島の最南端に位置するかつての王室の狩猟地だったOttenbyは、現在は自然保護区に指定されており、バードウォッチングのスポットとして人気があります。
エーランド島内の移動は、バスを利用することもできますが、広い島なのでレンタカーを借りて、牧歌的な風景を眺めながら、気になる場所に立ち寄りながらのドライブがおすすめです。体力に自信があれば、自然の風を感じながらレンタサイクルで回るのもよいでしょう。

古代の人々の暮らしぶりを再現した野外博物館エケトルプ
エケトルプ要塞の入口

エーランド島南部の平原には、現代まで続いてきた各時代の人類の住居跡や墓所が多く残されています。東海岸のAlby周辺では先史時代の集落遺跡が発見されていて、かつては潟だったことがわかっています。また、エーランド島の南西部にあるエケトルプ(Eketorp)からは、古代の要塞跡が発見されました。バルト海の交易ルート上にあるエーランド島は、古くから軍事上の戦略的な要衝となってきました。敵の攻撃を防ぐために、エーランド島にはいくつも要塞が建設され、エケトルプ要塞もその内の一つでした。円形の城壁内は、現在は鉄器時代から中世の時代の集落を再現した野外博物館となっており、放し飼いにされている羊などの家畜が歩き回る姿も見られます。建物の中には、日用品やアクセサリーなどの発掘品のほか、エケトルプ要塞の模型、パネルやフィルムを使った詳細な解説も行われていて、時代毎に変化するこの地の人々の暮らしぶりを知ることができます。

エーランド島最大の町ボリホルム
美しく整備されたソリデン庭園

エーランド島は、夏には美しい自然を存分に楽しむことができるスウェーデン有数の別荘地としても知られ、毎年スウェーデン国内から休暇を過ごすために多くの人々が訪れています。エーランド島北部は、南部に比べると樹木に覆われた森林地帯が多く緑の美しいエリアです。島の北西部に位置する町ボリホルムは、エーランド島の中心となる町です。近郊には、約900年の歴史を持ち、17世紀にバロック様式で再建されたボリホルム城やスウェーデン王室の夏の別荘ソリデン宮殿などの観光スポットがあります。ソリデン宮殿の周辺は公園として美しく整備されています。現在も王室一族は、夏の間はエーランド島で過ごしており、ソリデン宮殿を利用しているため内部の見学はできませんが、公園内にあるイタリア庭園や英国庭園などは夏の観光シーズンに一般公開されており、観光客の憩いの場となっています。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。緯度が高いため夏季の日照時間が長く、観光に十分な時間をとることができます。夏でも朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ストックホルム
  • ヨーテボリ
  • エステルスンド
  • キルナ
天気予取得中...
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  • 緯度・経度:56.2919, 16.4832
  • 住所:Eketorps fornborg, 380 65 Degerhamn, Sweden
首都
ストックホルム
面積
450,295 (km2)
人口
1000万人 2016年
言語
スウェーデン語
公用語
スウェーデン語
通貨名
スウェーデン・クローナ ※本サイトではSEKと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Tele2、Telenor、Three
最寄り空港からのアクセス方法

【アーランダ空港からストックホルム市内】
<電車>
①アーランダ・エクスプレス
ストックホルム中央駅まで
所要時間:約20分
料金:280SEK


②コミューター・トレイン(SL)
オスロ中央駅まで
所要時間:約40分
料金:151SEK


<空港バス>
シティ・ターミナルまで
所要時間:約45分
料金:169NOK


<タクシー>
所要時間:30~40分
料金:500~600SEK


【ストックホルム市内からエーランド島】
ストックホルム中央駅からカルマル(Kalmar)行きの高速バスもしくは列車に乗車
(バス:約6時間、列車:約4.5~5時間)
→エーランド島行きのバスに乗り換え
※南部Mörbylånga行きは105番、北部Borgholm行きは101番


最寄り空港詳細

  • アーランダ空港 (ARN)

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