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チュニジア

エル・ジェムの円形闘技場

(Amphitheatre of El Jem)

概要

エル・ジェムは、古代にはシスドラス(Thysdrus)と呼ばれ、ローマ時代には北アフリカの属州都市ではカルタゴに次ぐ規模の大都市として繁栄しました。町の中心部には、3世紀にローマ人により建設された円形闘技場が残っており、エル・ジェムのシンボル的存在となっています。約35,000人の観客を収容でき、現存するローマ時代の円形闘技場では北アフリカでは最大規模を誇り、かつての繁栄ぶりを物語っています。さらに、ローマ時代の石造りの遺跡としては、最も保存状態のよいものの一つとされ、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。


営業時間:(6/1-9/15)7:30-18:30(9/16-5/31)7:30-17:30 ※ラマダン期間中は短縮営業
料金:12TND ※エル・ジェム博物館と共通チケット
参考サイト:patrimoinedetunisie.com.tn


見所ポイント

かつての繁栄ぶりを物語るエル・ジェムの円形闘技場
エル・ジェムの円形闘技場の外観

エル・ジェムの町は、円形闘技場を中心に広がっています。もとはカルタゴ人とベルベル人が住む小さな集落でしたが、第3次ポエニ戦争で紀元前146年にカルタゴが滅亡すると、その後はローマの都市が築かれました。ローマ時代には、現在ほど乾燥した土地ではなく、オリーブオイルの生産と輸出で繁栄し、2世紀までに人口は30,000人にもなり、ローマ帝国のアフリカ属州ではカルタゴに次ぐ第2の都市をスースと競うほどでした。ローマ都市の公共建造物に欠かせない円形闘技場が建てられたのは3世紀前半のこと。縦149m、横124m、高さ36mの3階建てで観客収容人数は約35,000人、アリーナの直径は65mあり、ローマ世界の円形闘技場としては、北アフリカでは最大、ローマ領全体でもローマのコロッセオ、カプアの破壊された円形闘技場に次ぎ、3番目の大きさ(諸説あり)を誇る壮大な建造物とみなされています。その規模からもこの町が当時多くの人口を抱え、繁栄していたことを容易に想像することができます。アリーナでは、剣闘士や猛獣、囚人、奴隷たちによる残酷な戦いが繰り広げられ、娯楽として観客を熱狂の渦に巻き込んでいました。

保存状態の良さでは世界トップクラスのローマ遺跡
音楽フェスティバルでライトアップされた円形闘技場

エル・ジェムの円形闘技場は、「六皇帝の年」と言われる238年に建設が開始されました。この年は、わずか1年で6人もの皇帝が入れ替わるローマ帝国の内戦の年でした。こうした不安定な政情や巨額の課税により市民の反乱が起こり、ローマ軍の鎮圧で町は破壊され、その後も復興されることなく徐々に衰退しました。そのため、この円形闘技場も未完成のままだった可能性が示唆されています。

ローマ帝国滅亡後の長い歴史の中で有事の際に要塞として利用されたり、近郊の町や建物の建築資材として石材が切り出されたりしたにもかかわらず、奇跡的に崩壊は免がれ、今でも良好な保存状態を保っています。エル・ジェムの円形闘技場は、ローマのコロッセオと非常によく似た構造で、当時のローマの建築技術が集結した最も完成度の高い円形闘技場の一つとされています。さらに、ローマのアフリカ属州では、丘の斜面に建設された円形闘技場が多い中、エル・ジェムの円形闘技場は、平坦な土地に建てられている点でも稀な例となっています。1970年代から修復が行われ、1979年にはローマ遺跡としては異例の円形闘技場のみが単独でユネスコの世界遺産に登録されました。

毎年夏に開催されるエル・ジェム国際交響曲音楽フェスティバルやその他の芸術イベントの会場として使用されている他、映画やドラマ、CMなどのロケ地としても度々使用されています。

円形闘技場の仕組みがわかるアリーナの地下構造
アリーナの下に残る地下通路

エル・ジェムの円形闘技場は、ローマ遺跡の中でも保存状態はトップクラスと言われていますが、中でもアリーナやアリーナと客席の間の壁、地下部分はほぼオリジナルのまま残っています。アリーナの地下が発見されたのは20世紀初頭のことで、アリーナと地下がどのように機能していたかを知る重要な手がかりとなりました。アリーナの床の中央には直線状に敷かれた鉄格子があり、その下は地下通路となっています。この格子部分はかつては取り外し可能な木製の板が設置されていました。地下通路沿いには、競技に参加した剣闘士の待機室や猛獣の檻として使用していた多くの小部屋が見られます。

また、アリーナの床には正方形にくり抜かれた大きな開口部が見られますが、ここには手動エレベーターが設置され、地下の檻からアリーナに猛獣を登場させるドラマティックな演出がされていました。この他にも雨水が地下の下水施設へ流れ込むように排水口が完備されているなど、古代ローマの高度な技術力が随所に見て取れます。

観客席からアリーナを眺めてみよう
観覧席の東側の通路から見たアリーナ

アリーナを囲う3階建ての観覧席は、社会階層により席の区画が分かれており、一般席からVIP席まで用意されていました。北側の階段状の客席に登るとアリーナ全体を見渡せます。客席に座ってアリーナを眺めながら、この地が繁栄していた時代に想いを馳せてみるのもよいでしょう。客席の北側は構造物がなく視界が開けており、最上階からは、エル・ジェムの市街地を見晴らすことができます。

階段状の観客席の向かいにはアーチの通路が巡らされた3階建ての観覧席があり、内部も歩いて見学するができます。3階まで上るとかなり高さがあり、この円形闘技場の大きさを改めて感じることができます。観覧席の上の通路には、円形闘技場全体を見渡せる撮影スポットが多くあるので、ぜひお気に入りのスポットを見つけてみて下さい。エル・ジェムの円形闘技場は、遺跡自体の規模も去ることながら、見学可能な範囲も広いので時間に余裕を持って訪れることをオススメします。

秀逸なモザイクが見られるエル・ジェム博物館
状態の良いモザイクが所狭しと並ぶ館内

円形闘技場を見学した後は、円形闘技場の共通チケットを利用できるエル・ジェム博物館にもぜひ足を運んでみて下さい。博物館の規模は小さいながら、エル・ジェム周辺のローマ時代の遺跡から発掘された邸宅や公共建築物を飾っていた大小様々な秀逸なモザイクや彫刻、陶器などが展示されており、特にモザイクは保存状態の良いものが多く、見応えがあります。また、この博物館は、ローマ時代の邸宅があった遺跡の敷地内に建てられており、屋外にはモザイクの床が残る邸宅の遺跡がそのまま残されており、一部は建物のレイアウトが再現されていて、裕福な古代ローマ人の暮らしぶりを垣間見ることができます。

ベストシーズン

エルジェムは、夏は乾燥して暑く、冬は比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、町歩きは春から初夏にかけての4月~6月がオススメです。真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングラスや帽子、日焼け止めは必須です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:35.2967, 10.7067
  • 住所:C93, El Jem, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニスからエルジェム】
<バスもしくはルアージュ>
南バスステーションからケルアン行きのバスもしくはミニバンタイプのシェアタクシー、ルアージュ(Louage)に乗車
所要時間:3~3.5時間
参考サイト(バス):sntri.com.tn


<電車(SNCFT)>
チュニス中央駅からエルジェム方面行きに乗車。
所要時間:約3時間
参考サイト:sncft.com.tn


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)