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カンボジア

バンテアイ・サムレ

(Banteay Samre)

概要

バンテアイ・サムレは、アンコール・ワットから北東に約10kmの場所に位置し、アンコール遺跡群の一つとしてユネスコの世界遺産に登録されています。12世紀中頃にアンコール・ワットを建立したスーリヤヴァルマン2世によって建てられたとされるヒンドゥー教寺院で、小アンコール・ワットとも呼ばれています。バンテアイ・サムレとは「サムレ(入れ墨)族の砦」という意味を持ち、ラテライトと赤色砂岩で造られた2重の周壁に中央祠堂が囲まれています。


営業時間:7:30-17:30
料金(アンコール遺跡公園共通券):1日券37USD/3日券62USD/7日券72USD※12歳未満は無料 (2017年7月現在)
※ この遺跡はアンコール遺跡公園共通券が利用可能です。
参考サイト:angkor.com.kh


見所ポイント

砦の名にふさわしい重厚な周壁に囲まれた寺院
第1周壁の回廊から見た第2周壁と中央祠堂

バンテアイ・サムレは、2重の壁に中央祠堂が囲まれた設計となっていて、第1周壁と第2周壁のそれぞれに東西南北に塔門が設けられています。第1周壁の内側は回廊となっていますが、かつてあったと思われる屋根は崩れ落ちてしまっています。回廊の外側は窓のない高い壁に覆われていて、内側の壁にのみ連子窓が設置されていますが、東側はほとんど崩れて柱の遺構が残るのみとなっています。第2回廊も同じように外側は窓のない壁に囲まれ、内側の壁にのみ連子窓が設置され、さらに回廊の内側にはナーガの欄干がかかるテラスが巡らされています。バンテアイ・サムレ(サムレ族の砦)の名に相応しく、まさに堅牢な周壁に囲まれた砦のような構造を備えた寺院となっていることがわかります。
第2周壁の内側は、こぢんまりとしていて中央祠堂を中心に東側に拝殿、東塔門が接続しており、拝殿の南北に経蔵が配置されています。これは、同じくスーリヤヴァルマン2世によって同時期に建立されたアンコール・ワットの原型とも言われる平地型の寺院「トマノン」や「チャウ・サイ・テヴォーダ」の伽藍配置を踏襲したものと考えられます。ラテライトと赤色砂岩に囲まれた回廊は、多くのアンコール遺跡とは異なる雰囲気があり、強い太陽の日差しを受けると赤く燃えるように見え、その美しさが際立ちます。

インド神話を題材にした精巧なレリーフの数々
ランカー島の戦いを描いた破風のレリーフ

バンテアイ・サムレの各建物や塔門の破風、リンテルなどには、ヴィシュヌ神やヒンドゥー教の神々をはじめ、インドの神話に登場するモチーフや場面がたくさん描かれています。寺院の規模は小さいながら、保存状態のよい装飾がアクセントとなっており、躍動感溢れる精巧なレリーフを一つ一つじっくり鑑賞するのもバンテアイ・サムレの観光の醍醐味です。北塔門の破風には、ラーマーヤナの一説、ラーマ王子がシータ姫を救うためにハヌマーン将軍率いる猿軍を従えてランカー島で戦う場面が描かれています。また、北側の経蔵の破風には、大蛇の上に横たわるヴィシュヌ神のへそに生えたハスの花から生まれ出たとする「ブラフマーの誕生」の場面が描かれています。この破風の左奥には、猿王ヴァリーンとスグリーヴァが描かれています。この他にも塔門や祠堂の破風には主にラーマーヤナを題材とした場面が描かれており、ラーマ王子、シータ姫、ラクシュマナなどの登場人物がたくさん見られます。バンテアイ・サムレのレリーフは、このようにインド神話の宝庫となっている一方で、13世に起きた廃仏運動で仏陀のレリーフが削り取られたと思われる跡も見られます。
因みに伽藍配置や様式などは、アンコール・ワットをはじめ、スーリヤヴァルマン2世が建てたその他の建物に通じるものがありますが、アンコール遺跡でよく見られる優美なデバター像が、バンテアイ・サムレでは見られないというのも一つの特徴となっています。

のどかな田園風景が広がるバンテアイ・サムレ
東門前のテラスからみた東参道

バンテアイ・サムレの正面は東側で本来は東側の参道が表となりますが、300mほどの参道の先は木々に覆われてしまっています。そのため現在は北側の参道が観光の入口となっています。正面となる東門の前には、シンハ像とナーガの欄干のあるテラスが残っています。西側の参道は、真っ直ぐ進むとかつてあった巨大な貯水池東バライの東端まで通じています。西参道の左右は田園に囲まれていて、牛や地元の農家の人々がのんびり歩いている姿を見かけることもあります。まるで農道のような雰囲気にも見えますが、所々に境界石が残っており、かつては立派な参道が続いていたことを物語っています。
バンテアイ・サムレは、アンコール遺跡群の中心から少し外れているため、ツアー以外で訪れる観光客は少なく、遺跡の中が人で溢れるということもほとんどありません。静かな雰囲気に包まれていて、じっくり遺跡鑑賞をしたい人におすすめのスポットです。また、バンテアイ・サムレに向かう途中にものどかな田園や村の風景が見られ、カンボジアの素顔に出会うことが出来るでしょう。

サムレ族に伝わるキュウリの伝説
連子窓から差し込む光

バンテアイ・サムレの周辺は、寺院の名前の由来となったサムレ族が住んでいた土地とされています。サムレ族には、キュウリの王様という次のような有名な伝説が残っています。
ある貧しいサムレ族の農民が自分の畑でキュウリを育てたところ、甘くて美味しいキュウリが実りました。農民がそのキュウリを収穫して王様に献上すると王様はそのキュウリをとても気に入り、以後そのキュウリ畑は王様専用とし、もし畑に泥棒が入った場合は容赦なく殺すように命じました。雨季に入り収穫が減ったある日、キュウリがどうしても食べたくなった王様は、我慢できず自ら畑に入ってしまいます。辺りが暗かったため、農民は王様を誤って殺してしまい、畑に埋葬しました。王様には、後継者がおらず、困った王室の高官たちは、神象と言われる白い象に新しい王を選ばせることにしたところ、神象は、キュウリの畑に向かって歩きだし、その農民の前で跪いて背中に乗せたのです。こうして美味しいキュウリを育てた農民は王となり、前王を畑から掘り起こし葬儀を行ったのち、プレ・ループに埋葬しました。しかし高官たちは王に不満を抱き、敬意を払わなかったため、王は耐えきれず宮殿から出て、バンテアイ・サムレに閉じこもったといいます。バンテアイ・サムレからは碑文などが発見されておらず、正確な建立時期など謎に包まれた部分も多いのですが、このような伝説からかつての姿に思いを馳せてみるのもこの遺跡の楽しみ方の一つかもしれません。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
バンテアイスレイ・サムレ・伝統的な民家訪問・トンレサップ湖ボートクルーズ・オールドマーケット観光ツアー<夕陽鑑賞付>1日

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貸切チャーターで行く!バンテアイスレイ・民家見学半日ツアー4時間

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ベストシーズン

アンコール遺跡の観光拠点となるシェムリアップは、一年を通して気温が高く夏服で過ごせます。観光のベストシーズンは、気候が安定して比較的過ごしやすい乾季の11~2月頃です。3月から雨季に入る5月頃までは気温がかなり上がり酷暑となります。6~10月頃までは雨季となりスコールが降ります。雨の後は道が悪くなり、遺跡も滑りやすくなるので注意が必要です。


  • 現地
  • プノンペン
  • シェムリアップ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:13.4420, 103.9593
  • 住所:810, Cambodia
首都
プノンペン
面積
181,035 km2
人口
1,531万人 2014年
言語
カンボジア語
公用語
カンボジア語
通貨名
リエル ※本サイトではKHRと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Cellcard、Metfone、Smart、Beelineなど
最寄り空港からのアクセス方法

【シェムリアップ空港から市内】
<タクシーを利用>


所要時間:約20分
料金:7~10USD


<トゥクトゥクを利用>


所要時間:約20分
料金:5USD~


【シェムリアップ市内からのアクセス】
<タクシーもしくはトゥクトゥクを利用>


所要時間:約40分


最寄り空港詳細

  • シェムリアップ国際空港 (REP)
  • プノンペン国際空港 (PNH)