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チュニジア

バルド国立博物館

(Bardo National Museum)

概要

チュニスの郊外に位置するバルド国立博物館は、カイロのエジプト考古学博物館に次いでアフリカ大陸では2番目のコレクション数を誇る博物館で、チュニスの観光では外せないスポット。館内にはチュニジア各地から発掘された美術品が展示されており、古代カルタゴからオスマン帝国時代までの地中海沿岸地域の壮大な歴史を辿ることができます。中でも古代ローマ時代のモザイクの豊富なコレクションは秀逸。また、かつての宮殿を利用した博物館の建物自体も見どころの一つとなっています。


営業時間:(6/1-9/15)9:00-17:00(9/16-5/31)9:30-16:30
料金:11TND
公式サイト:bardomuseum.tn


見所ポイント

かつての宮殿を利用したバルド国立博物館
優美な装飾が残るカルタゴ・ホール

バルド国立博物館は、チュニスの中心部から北西に約4kmのバルド地区に位置しています。この場所は、元々15世紀に建てられたハフス朝の宮殿があり、18世紀にオスマン帝国のチュニジア君侯国(フサイン朝)のベイ(総督)の宮殿に改築され、政治や宗教の中心地となりました。その後も19世紀中頃まで宮殿は増改築が繰り返されましたが、財政破綻を起こし、19世紀末にチュニジアがフランスの保護領となった後、考古学的なコレクションを収蔵する博物館へと転用されました。

繊細な漆喰彫刻に金箔やカラフルな色彩が施された天井、幾何学模様のタイル装飾に覆われた壁面、優雅な列柱など贅を尽くした宮殿のインテリアは健在で、博物館の建物そのものも見どころの一つ。マグレブ(北アフリカ)やトルコ、イタリアの建築技法が融合した18世紀から19世紀にかけてのチュニジアの建築美を堪能できます。2009年には、大規模な再開発により近代的な新館が建設され、その結果、展示スペースは2倍に拡大しました。バルド国立博物館では、チュニジア各地から集められた貴重なコレクションの数々を通じて、古来からアフリカやヨーロッパ、オリエントの列強国に支配され多様な文化が入り交じるチュニジアの激動の歴史を辿るとともに地中海地域の歴史の一旦も垣間見ることができます。

海の神々がモチーフとなったモザイクの数々
ポセイドンと四季の女神が描かれたモザイク

バルド国立博物館には、カルタゴやスース、ドゥッガ、ウティカなどチュニジア各地に点在する遺跡から発掘された世界最大規模を誇るローマ時代のモザイクアートのコレクションが収められています。イスラム芸術の粋が詰まったかつての壮麗な宮殿のホールの壁面や床には、ローマ時代のモザイクが展示されており、その光景は圧巻。

これらのモザイクは、ギリシャ神話やローマ神話の場面や神々はもちろん、植物や動物、海の生き物、剣闘士、農耕や狩猟、漁猟の様子などが生き生きと描かれており、古代ローマ時代の北アフリカ地方の日常生活や文明を知ることができます。

地中海に面したチュニジアでは、海の神々のモチーフが多く描かれています。チュニス北部の古代都市ウティカの遺跡から発掘されたモザイクには、英語で外洋を意味するオーシャン(ocean)の由来となったギリシャ神話に登場する海神オケアノスやオリュンポス十二神で海洋の王ポセイドン(ネプチューン)とその妃で海の女王アンフィトリーテの姿が見てとれます。スースの遺跡で発見されたモザイクにもトリトンとネレイドを引き連れて戦闘馬車に乗ったポセイドンが描かれており、ポセイドンの周りには四季を代表する女神が描かれています。このポセイドンのモザイクは、保存状態が非常によく、ほぼ完璧な状態で残っています。絵画と見間違えるような繊細な描写は見事で、思わず見入ってしまいます。

ドゥッガ遺跡の傑作オデュッセウスとディオニューソスのモザイク
「セイレーンの歌」の場面を描いたモザイク

世界遺産のドゥッガ遺跡から発掘されたオデュッセウス(ユリシーズ)とディオニューソス(バッカス)のモザイクも傑作として知られています。オデュッセウスのモザイクは、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の一場面「セイレーンの歌」を描いています。セイレーンは、美しい歌声で航行中の船乗りを惑わし船を難破させる恐ろしい怪鳥。このモザイクでは、人々を惑わすセイレーンとセイレーンの歌声に惑わされないようにオデュッセウスがマストに自らの体を縛り付けて、その他の船乗りは耳栓をしている様子がはっきりと見て取れます。

ディオニューソスのモザイクは、同じくホメロスの叙事詩で「ディオニューソス」の海賊を罰する場面が描かれています。海賊に捕らえられ船上に連れて来られたディオニューソスはヒョウに変身し、海賊に飛びかかろうとしており、その姿に驚いて海に飛び込む海賊や罰としてイルカに変身させられた海賊が描写されています。

チュニジアの歴史を象徴する様々な文化圏のコレクション
ケリビアの初期キリスト教の洗礼槽

バルド国立博物館には、モザイクアート以外にもローマ時代の神殿や宮殿を飾っていたローマ皇帝や古代の神々の大理石の像、チュニジアのユダヤ人の遺跡、ヌミディアの神々が彫刻された石板、ヘレニズムやカルタゴの壮大な彫像、カルタゴの金貨など先史時代からポエニ(カルタゴ)文化やヌミディア世界、初期キリスト教時代、イスラム、オスマン帝国など異なる時代の宗教や文化の興味深い芸術品が展示されています。

チュニジアの東海岸マハディア沖に沈んでいた難破船から発見された完璧な形で残っているサテュロスの銅像をはじめ、紀元前2世紀から1世紀頃の古代ギリシャの大理石像や銅像も見ることができます。また、ボン岬半島にあるケリビアで発見された6世紀の初期キリスト教のモザイクが施された洗礼槽は、ローマ遺跡で現存する同種のものの中でも最高傑作の一つとされています。

イスラムの展示コーナーでは、ケルアンで発見されたブルーコーランと呼ばれる貴重なコーランの写本が見られます。これは、9世紀末頃に製作されたもので、青地の羊皮紙に金色のクーフィー体で文字が書かれています。この他にもアストロラーベ(古代の天文学者や占星術師が使用した天体観測機器)、マグレブやアナトリアの陶磁器や調度品、宝飾品などイスラムの芸術美が詰まった様々な作品が展示されています。

ベストシーズン

地中海に面したチュニスは、夏は乾燥して暑く、冬は雨が多く比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、春から初夏にかけての4月~6月がベストシーズンです。真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングラスや帽子、日焼け止めは必須です。冬は雨具の用意があると安心です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
天気予取得中...
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天気予取得中...
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  • 緯度・経度:36.8097, 10.1338
  • 住所:109 Rue Mongi Slim, Tunis, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニス市内のアクセス】
トラム(メトロ)4号線のバルド(Bardo)駅から徒歩3分


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)