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フィンランド

サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳

(Bronze Age Burial Site of Sammallahdenmäki)

概要

フィンランド西海岸の町ラウマの郊外に位置するサンマルラハデンマキからは、青銅器時代の花崗岩の36の石塚墳が発見されています。これらの石塚墳は、紀元前1500年~500年頃のものと考えられており、先史時代のこの地に住む人々がどのような埋葬の風習や宗教観を持っていたか知る手がかりとなっています。サンマルラハデンマキの石塚墳は、フィンランドの青銅器時代の遺跡の中でも考古学的に最も重要な遺跡の一つとして、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

沿岸から内陸へ移動したサンマルラハデンマキの遺跡
森の中に点在する石塚墳

フィンランドの西海岸の町ラウマから東に車で約20分、静かな森の中にサンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚墳は佇んでいます。青銅器時代には、サンマルラハデンマキは、ボスニア湾沿岸部に位置していました。
フィンランドは、氷河期には厚さ2kmにも及ぶ重く巨大な氷床に覆われ、何千年もかけて地面は下に抑え込まれていました。やがて氷河期が終わり、氷床が溶け始めると、氷床の圧力は軽減され、氷に覆われていた大地は隆起し始めました。これはリバウンド現象と呼ばれる地殻変動で、今でもこのエリアでは年間数mmずつですが、土地の隆起は続いています。
かつてサンマルラハデンマキがあった海岸エリアの海抜は、現在よりも30m高く、この地域のほとんどの場所は海に覆われており、ゴツゴツした岩盤に木は生えていませんでした。最も古い石塚墳は、沿岸部の島の最も高い場所に築かれ、海を行き来する人々のランドマークになっていたと考えられています。一方、より新しい時代に築かれた石塚墳は、岩盤の麓などのより低い場所から発見されています。リバウンド現象で、土地が隆起し、海抜が10m下がると、海から地表が出現し、サンマルラハデンマキは徐々に海から遠ざかり、現在では沿岸部から15kmも内陸に位置しています。

青銅器時代の記念碑
四角い平面が広がる石塚墳「教会の床」

サンマルラハデンマキは、一見すると石が積み上げられただけの地味な場所ですが、これらの石塚墳を築いた古代の人々にとって、この場所は重要な意味を持っていたのです。このような先史時代の墓地遺跡は、複数の場所から発見されていますが、サンマルラハデンマキはフィンランド最大規模を誇り、スカンジナビア半島に暮らしていた古代の人々の社会的精神構造を知る上で重要な手がかりとなっています。
サンマルラハデンマキからは、形や大きさの異なる36の石塚墳が発見されています。特に規模が大きく有名なのが、「フルートの長石塚」と「教会の床」と呼ばれる石塚墳です。教会の床は、この地域ではあまり見られない四角の平らな面が広がる石塚墳です。伝説では、この教会の床はゴブリン(ヨーロッパの伝承に登場する伝説の生き物)が建てたとも言われています。考古学調査では、石塚墳の構造や大きさの違いから、これらの石塚墳に埋葬されたのは、家長など一族で最も重要な人物だけで、石塚自体が一家の霊廟や記念碑のような役割を持っていたと考えられています。

青銅器時代の思想と埋葬の風習
無造作に積まれたように見える石の山

紀元前1500年頃から約1000年の間、サンマルラハデンマキでは埋葬の風習が根付いていました。これは、青銅器時代にスカンジナビア半島からフィンランドの西海岸エリアの多くの人々が移動してきた際に持ち込まれた風習の一つです。岩肌がむき出しになった景観の中に築かれた石塚墳は、青銅器時代のこの地方を代表する遺跡景観となっています。
考古学的な発見があったのは、主に2つの時期で、1891年と2000年代初頭のこと。2002年に6つの石塚墳から人骨が発掘されたことにより、学術的に墓地であることが決定づけられました。1891年に発掘の際にも既に骨の破片はいくつ見つかっていましたが、当時の調査方法では具体的な年代や人間の骨かどうかを見極めるには十分ではありませんでした。
サンマルラハデンマキでは、死者は、火葬された後に石塚の下に埋葬されました。サンマルラハデンマキの石塚墳には、様々な形状の石が積み上げられたストーンサークルや垂直の石で作られた棺なども見られますが、これは死者がこの世に戻らないようにするためです。また、火葬も遺体を燃やすことで死者の魂が肉体から離れ、死の世界へ向かうことができると信じられていたと考えられています。これらのことからも、青銅器時代には既に生と死の世界の境界線が明確に分けられた思想が定着していたことを読み取ることができます。

サンマルラハデンマキのアクセスと見学
サンマルラハデンマキに設置されたユネスコの記念碑

サンマルラハデンマキへは、車で向かうのが最も簡単なアクセス方法です。ラウマからサンマルラハデンマキへ向かう場合は、8号線や12号線から2070号線を目指します。2070号線からサンマルラハデンマキの入口には標識が出ているので、比較的見つけやすいです。入口は、北と南の2ヵ所の駐車場が拠点となりどちらからでも見学可能です。バスを利用する場合は、北側の入口が最寄りとなります。
サンマルラハデンマキの遺跡は、自由に見学することができるようになっています。ほとんどの遺跡は、全長約700mのエリアの岩盤上に位置しており、駐車場から遺跡に沿って、約1.5kmの散策ルートがあります。ルート上には、ループ状のマークがついた四角い標識があるので、その標識を頼りに遺跡の見学ができます。ただし、遺跡に関する案内板は駐車場近くにあるだけで、それぞれの遺跡前には、案内板はないので予備知識がなければ少しわかりにくいかもしれません。また、周辺は私有地であり、一帯に自生している植生の保護ためにも、見学をする際は、ルートからは逸れないように注意しましょう。
夏季は、南の駐車場からガイドツアーが行われているので、タイミングが合えば参加してみるのもオススメです。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。緯度が高いため夏季の日照時間が長く、観光に十分な時間をとることができます。夏でも朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ヘルシンキ
  • ロヴァニエミ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:61.1197, 21.7737
  • 住所:Sammallahdentie, 27230 Rauma, Finland
首都
ヘルシンキ
面積
338,400 (km2)
人口
550万人 2017年
言語
フィンランド語、スウェーデン語
公用語
フィンランド語、スウェーデン語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、DNA
最寄り空港からのアクセス方法

【ヴァンター国際空港からヘルシンキ市内】
<電車>
I、Pの電車に乗車(ヘルシンキ中央駅まで)
所要時間:約30分
料金:5EUR


<空港バス(Finnair City Bus)>
ヘルシンキ中央駅まで
所要時間:約30分
料金:6.90EUR


参考サイト:pohjolanliikenne.fi


<路線バス>
415、615番バスがヘルシンキ中央駅、415番バスがハカニエミマーケットまで運行
所要時間:約45分
料金:5EUR
※車内購入は5.50EUR


参考サイト:hsl.fi


<タクシー>
所要時間:約30分
目安料金:40~45EUR


【ヘルシンキからラウマ】
<バス>
カンピ・バスステーション(カンピ・ショッピングセンター地下)からラウマ行きに乗車
所要時間:約4時間


※ラウマ・バスターミナルからラッピ(Lappi)行きのバスでサンマルラハデンマキ下車(約25分)→北側の入口まで徒歩5分


参考サイト:matkahuolto.fi


(2018年9月現在)


最寄り空港詳細

  • ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 (HEL)