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チュニジア

ドゥッガ/トゥッガ

(Dougga/Thugga)

概要

チュニジア北部の丘陵地帯に位置するドゥッガ(古代名はトゥッガ)は、アフリカでは最も規模が大きく、最も保存状態の良いローマの都市遺跡の一つで、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。チュニジアは、かつては「ローマの穀倉地帯」と呼ばれ、今でもドゥッガ周辺の丘陵地帯にはオリーブ畑や牧草地が広がっています。敷地内には、キャピトル神殿をはじめ、ローマ劇場や広場、公衆浴場、20以上の神殿、住居などの遺跡が残り、かつての繁栄ぶりが偲ばれます。また、この地がローマに支配される以前のヌミディア王国時代の遺跡も残っています。


営業時間:(6/1-9/15)8:00-19:00(9/16-5/31)8:30-17:30 ※ラマダン期間中は短縮営業
料金:8TND
参考サイト:patrimoinedetunisie.nat.tn


見所ポイント

ドゥッガ遺跡の歴史
丘陵地帯に築かれたドゥッガの遺跡

どこまでも続く牧草地やオリーブ畑が広がる風光明媚な景色を見下ろすように丘の上に築かれた古代の都市遺跡ドゥッガ。75ヘクタールに及ぶ敷地内には、ヌミディアからカルタゴ、ローマなど異なる文化の痕跡が残る遺跡が点在しています。

最も多く残るのはローマ時代の遺跡ですが、支石墓(ドルメン)やカルタゴの主神バアル・ハモンの神殿、霊廟、ヌミディアの王マシニッサに捧げられた神殿など、ローマ時代以前に築かれた遺跡もいくつか発掘されています。この地に最初に町が築かれたのは紀元前6世紀頃にまで遡り、当時は防護壁に囲まれたベルベル人が暮らす要塞集落でした。その後、紀元前2世紀にヌミディア王国の初期の首都になったと考えられています。ローマ時代には、元々あったヌミディアの都市構造を維持したまま新たな建造物が築かれ、2~3世紀にかけて最盛期を迎えましたが、その後徐々に衰退、ビザンチン帝国時代には中心部が要塞化され、いくつかの重要な建物は新たな建造物の建築資材として転用するために破壊されました。19世紀末のフランス植民地時代から本格的な発掘調査や修復が行われるようになり、現在は遺跡公園として管理されています。

丘の斜面を利用したローマ劇場
観客席の上から見た眺め

現在残るドゥッガ遺跡の大部分は、ローマ時代の2世紀~3世紀に建てられたもので、特に公共建造物は特筆すべきものがあります。

遺跡の入口近くにある半円状の劇場もドゥッガを代表するローマ時代の遺跡で、アフリカに残るローマ劇場の中では最も保存状態の良いものの一つでもあります。この劇場は、168年頃に建造されたもので、ドゥッガの丘陵地形を生かした造りとなっています。斜面に設けられた高さ15mの階段状の観覧席には、最大3500人の観客を収容できます。観客席の最上段からは、遺跡や周辺に広がる緑豊かな大地を見晴らせ、絶好のビュースポットとなっています。ここは、毎年夏に開催されるドゥッガ・フェスティバルの会場として使用されており、古典劇が上演されています。

ドゥッガのシンボル「キャピトル神殿」
立派な柱が残るキャピトル神殿

町の中心部の丘の上にそびえる巨大なキャピトル神殿は、高さ8mのコリント様式の見事な柱が残っており、ドゥッガのシンボルとなっています。この神殿は、ユーピテル、ユーノー、ミネルヴァの三神に捧げられたもので、かつては内部に3神の像が祀られていました。キャピトルの西側にはフォルム(公共広場)があり、キャピトル神殿に隣接するようにヌミディア時代のマシニッサ神殿の遺構が残っています。キャピトル神殿の東側は、マーキュリー神殿と床にウインドローズ(風配図)が刻まれていることからその名が付けられたたウインドローズ広場があり、その正面にはマーケット広場があります。キャピトル神殿とフォルムの周りを取り囲む壁は、ビザンチン時代に建設された要塞跡です。

芸術性の高いモザイクアートの数々
バルド国立博物館にある「セイレーンの歌」のモザイク

ドゥッガ遺跡からは、芸術性の高いモザイクや彫刻が数多く発掘されていますが、ウインドローズ広場に残る頭のない彫刻や一部の住居や浴場の床に残るモザイクを除いて、状態に良い作品のほとんどは博物館へ持ち出され保存されています。

オデュッセウス(ユリシーズ)とディオニューソス(バッカス)のモザイクは特に有名です。オデュッセウスのモザイクは、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の一場面「セイレーンの歌」が描かれています。美しい歌声で航行中の船乗りを惑わし船を難破させる恐ろしい怪鳥セイレーンとセイレーンの歌声に惑わされないようにオデュッセウスがマストに自らの体を縛り付けて、その他の船乗りは耳栓をしている様子が見て取れます。ディオニューソスのモザイクは、同じくホメロスの叙事詩「ディオニューソス」の海賊を罰する場面が描かれています。海賊に捕らえられ船上に連れて来られたディオニューソスはヒョウに変身し、海賊に飛びかかろうとしており、その姿に驚いて海に飛び込む海賊や罰としてイルカに変身させられた海賊が描写されています。

これらのモザイクを含め多くの傑作はチュニスのバルド国立博物館に展示されているので、ぜひ博物館にも足を運んで実物を鑑賞してみて下さい。

公衆浴場と水洗トイレ
最大12人が使用できる公衆トイレ

ドゥッガには、ローマの都市遺跡には欠かせない浴場や水洗トイレも残っています。サイクロプスの浴場は、床からサイクロプスのモザイクが発見されたことからその名が付けられました。ここでは保存状態の良い公衆トイレを見ることができます。サイクロプスの浴場の隣には、ドゥッガで発掘された最大の家であるトリフォリウムの家(ローマ時代の売春宿だった建物)があります。リキニアの浴場は、高温浴室や微温浴室、冷水プール、運動場などを備えた本格的な公衆浴場で、柱の大きさなどからも立派な公衆浴場だったことがうかがい知れます。こうした浴場や町に供給する大型の貯水槽や上下水道の跡もあちこちで見られます。

ヌミディア時代のリビコ・プニック廟
木立の中に佇むリビコ・プニック廟

敷地内の南の外れの木立の中には、背の高い塔が残っています。これは、リビコ・プニック廟と呼ばれ、ローマがこの地を支配する前の紀元前2世紀頃に市民により建てられたヌミディアの王子の霊廟で、高さ21mにも及びます。この霊廟からはリビア(ヌミディア)語とポエニ(カルタゴ)語で書かれた碑文が発見されました。19世紀にイギリス領事が碑文を持ち出そうとした際に塔が崩壊してしまい、現在見られる塔は、その後フランスの考古学者により修復されたものです。ドゥッガに現存するローマ時代以前の遺跡としては数少ない貴重な遺跡の一つです。イギリス領事に持ち出された碑文は、現在は大英博物館が所蔵しています。

ベストシーズン

チュニジア北部は、夏は乾燥して暑く、冬は雨が多く比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、爽やかな気候の春から初夏にかけての4月~6月がオススメです。真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングでラスや帽子、日焼け止めは必須です。冬は雨具の用意があると安心です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:36.4231, 9.2189
  • 住所:Unnamed Road, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニスからのアクセス】
チュニス北バスターミナルからテブルスーク(Teboursouk)方面行きのバスに乗車(約2時間)→テブルスークからタクシーまたはルアージュでドゥッガまで約15分
所要時間:約2.5時間


参考サイト(バス):sntri.com.tn


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)

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