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エチオピア

ファジル・ゲビ、ゴンダール地域

(Fasil Ghebbi, Gondar Region)

概要

エチオピア北西部の標高約2,000mの高地に位置するゴンダールは、17世紀から19世紀にかけてエチオピア帝国の首都が置かれていた古都です。小高い丘の上の全長約900mの城壁に囲まれたファジル・ゲビには、歴代の皇帝たちが建てた石造りの宮殿や聖堂、修道院、城門などの遺跡が残っています。こうした建造物は、インドやイスラム、バロックの建築様式の影響を受けたゴンダール様式と呼ばれる独自の建築様式で建てられており、文化的にも貴重な史跡で、1979年にはユネスコの世界遺産の登録されました。


料金:200ETB


見所ポイント

ゴンダール様式の建造物が残る王宮ファジル・ゲビ
ヨハンネス1世の図書館と宮殿

ゴンダールは、皇帝ファシラダス(在位1632年~1667年)によりエチオピア帝国の首都に定められ、以降19世紀半ばまで約200年に渡り繁栄しました。ゴンダールへの遷都は、低地で蔓延していたマラリアから人々を守るためとカトリック教会の侵入による争いから逃れ、エチオピア正教独自の街づくりをするためだったと言われています。ファシラダスは、1632年からポルトガル人やインド人の建築家を招き、まず王宮の建設を開始しました。インドやイスラム、バロックの建築様式が融合したゴンダール独自の建造物は、ゴンダール様式と呼ばれています。ファシラダス以降の皇帝の時代にもファジル・ゲビの建設は続けられ、18世紀後半までに要塞化した壮麗な王宮へと発展しました。12の城門を備えた全長約900mの城壁内には、歴代の皇帝たちの好みが反映されたそれぞれに異なる特徴を持った宮殿や教会、修道院をはじめとした様々な建造物が建てられました。しかし、1855年に皇帝テオドロス2世がマグダラに遷都するとゴンダールは首都としての地位を失い、その後スーダンのイスラム勢力の攻撃により町は荒廃してしまいました。

ファジル・ゲビには、ファシラダスの宮殿、ヨハンネス1世の図書館、イヤス1世の宮殿、ダウィト3世の宮殿、メンテワブの宮殿、ベカファの宮殿など6つの主要な建造物の遺跡が残っており、現在はエチオピアを代表する人気の観光スポットとなっています。また、撮影スポットとしても人気があり、結婚式の撮影をしている様子も頻繁に見られます。

壮麗なファシラダスの宮殿
ファシラダスの宮殿の外観

ファジル・ゲビの遺跡群の中でも最も古く、最も存在感を放っているのが、敷地の南側にあるファシラダスの宮殿。ファシラダスの宮殿は、高さ32mあり、建物の角には4つのドーム型の塔を備えています。この宮殿は、インドとポルトガル、イスラムの様式が融合した建造物となっています。内部は、ダイニングルームやレセプションホール、礼拝堂、寝室などの部屋があり、北側の角にある小さな部屋の天井には創建当時のオリジナルの梁が残っています。また、部屋の入口や窓枠にはイスラム建築の影響を感じさせる縞模様のアーチも多用されています。

エチオピアは、イスラエル王ソロモンの血を引いたメネリク1世により王国が建国されたという伝説が残っており、宮殿内の壁にはその象徴でもあるダビデの星のレリーフが残っています。

ゴンダールの黄金期を築いたイヤス1世の宮殿
鞍形の塔が特徴的なイヤス1世の宮殿

ファシラダスの宮殿の北東には、イヤス1世の宮殿があります。イヤス1世の宮殿は、鞍形の塔があり、その見た目から馬の鞍の城とも呼ばれています。イヤス1世(在位1682年~1706年)は、ゴンダール朝の黄金期を築いた皇帝として知られており、彼の治世下で多くの行政改革が行われ、町にも次々と建物が建設されました。かつてこの宮殿内は、金箔や象牙を使用した豪華な調度品や家具、美しい絵画で飾られていたと言われています。残念ながら18世紀初頭に起きた地震と第2次世界大戦中のイギリスの爆撃により屋根は抜け落ち、内部の大部分も崩れてしまっていますが、外観だけはかつての壮麗な姿を留めています。

ファシラダスの宮殿とイヤス1世の宮殿の西側にあるヨハンネス1世の図書館は、20世紀前半のイタリア占領時代に改修が行われ、壁に石膏が塗られるなどオリジナルの姿は失われています。

ファジル・ゲビの北側に残る建物群
メンテワブの宮殿

ファジル・ゲビの北側にあるダウィト3世時代に建てられた歌の館では、様々な儀式や豪華な宴会が行われていました。ダウィト3世の城の近くにはアビシニアライオンの飼育小屋も残っています。敷地の北端に残る巨大な宴会場や厩舎を備えたベカファの宮殿は、イタリア占領時代に行われた修復で天井が追加されるなど大部分が改修されており、さらに損傷も激しく、建設当初の面影はほとんど残っていません。ベカファの宮殿とダウィト3世の城の間に残るイヤス1世時代に建設されたトルコ式風呂は、イタリア占領時代にキッチンに改装されました。ベカファの城の隣にはベカファ帝の妻メンテワブの宮殿があり、現在はファジル・ゲビの管理事務所として使用されています。

ファジル・ゲビの広大な敷地内にあった教会の多くは、スーダンから侵入したイスラム勢力により破壊され、残念ながら現在はほとんど原型は留めていません。

神聖な雰囲気が漂うファシラダスの浴場
静謐な雰囲気に包まれたファシラダスの浴場

ファジル・ゲビから約2km北西には、ファシラダスの浴場があります。長方形の巨大な浴場の中央には、皇帝が離宮として使用していたとされる建物が残っています。ファシラダスの浴槽の周りの石垣には、苔がむし、ガジュマルの木の根が絡みついている様子が見られ、時の流れを感じさせます。かつては、沐浴や宗教儀式のために使用されていたと考えられていて、水は近くの川から引いた水路で供給されていました。現在でも毎年1月に行われるティムカット祭の時には、浴場に水が溜められ、ゴンダールの教会から持ち寄ったアークのレプリカを収めたタボットを祀り、主教によりお祈りが捧げられます。お祈りの後は、歓声が飛び交う中、集まった人々が水の中に飛び込んで水浴びをし、賑やかな雰囲気に包まれます。ティムカット祭とは、キリストがヨルダン川で洗礼を受けたことを祝うエチオピア正教の祭典で、エチオピア各地で開催されています。ファシラダスの浴場は、ファジル・ゲビと共通の入場券となるので、ファジル・ゲビを見学した後に訪れるとよいでしょう。

ベストシーズン

エチオピア北部の高原地帯は、年間を通して気温の変化の少ない穏やかな気候です。観光のベストシーズンは晴天の日が多く、湿度が低く過ごしやすい乾季の10月~2月頃です。ただし、朝晩は冷え込むのでフリースやニットなどの防寒具が必要です。また、日中は日差しが強いので日焼け止めや帽子、サングラスなどもお忘れなく。6月中旬~9月頃までは大雨季で、大雨が降ると道路状況が悪くなり、行動範囲が限られる場合があります。


  • 現地
  • アディスアベバ
  • アクスム
  • ラリベラ
天気予取得中...
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天気予取得中...
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  • 緯度・経度:12.6081, 37.4695
  • 住所:Meskel Square, Gonder, Ethiopia
首都
アディスアベバ
面積
1,104,300 (km2)
人口
112,079千人 2019年
言語
アムハラ語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語など複数の民族言語、英語
公用語
アムハラ語(事実上)
通貨名
エチオピア・ブル 補助通貨はサンティーム(1 ETB =100サンティーム) ※本サイトではETBと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ethiotelecom
最寄り空港からのアクセス方法

【ゴンダール空港からゴンダール市内】
<タクシー>
所要時間:20~30分
目安料金:100ETB前後


最寄り空港詳細

  • ゴンダール空港 (GDQ)