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エストニア

ふとっちょマルガレータの塔(エストニア海洋博物館)

(Fat Margaret Tower (Estonian Maritime Museum))

概要

タリンの旧市街で現存する防衛塔の中でも一際存在感を放っているのが、かつて北側の城門を守っていた砲塔。直径約25m、高さ約20m、壁の厚さは最大で5mに及び、通称「ふとっちょマルガレータ」の愛称で親しまれています。そのどっしりとした塔の内部は、現在は海洋博物館として使用されており、先史時代の漁の道具から1950年代のトロール船など航海の歴史に関する展示が行われています。また、この塔の屋上には上ることができ、タリンの旧市街や港を見晴らすことができます。


公式サイト:meremuuseum.ee
※海洋博物館は現在改装中のためクローズしており、2019年11月にリニューアルオープン予定です。リニューアルオープンまで展示品は港にあるエストニア海洋博物館(水上飛行機格納庫)で展示中。


見所ポイント

海上防衛のために建設された砲塔
ふとっちょマルガレータの塔の屋上から見た港側の景色

ふとっちょマルガレータの塔は、ヘルシンキからのフェリーが発着する港方面からタリンの旧市街に歩いて行くと最初に目に止まる建物です。タリンに現存する他の塔と比べると明らかにぽっちゃりとした外観で、ふとっちょマルガレータという名前と相まって愛着が感じられます。

ふとっちょマルガレータの塔は、その親しみやすい名前とは裏腹に、海上からの攻撃からタリンの町を守るために、1511年から1530年にかけて建造された砲塔で、壁には砲眼が無数に設けられています。他の防衛塔と比べて、これほどまで太くどっしとした塔を建てたのは、かつては、この塔のすぐ目の前に海がせまっており、港からやって来る外部の人々に防衛力の高さを印象付ける目的もあったのです。

ふとっちょマルガレータの名前の由来
ライトアップされたふとっちょマルガレータの塔

17世紀のスウェーデン統治時代には、さらに防衛を強化するために塔の前に堡塁が築かれましたが、ロシア領となった18世紀以降は、海からの攻撃に晒される危険がなくなり、砲塔としての役目を終えました。

防衛塔としての役目を終えた後、しばらくは武器庫として使用されましたが、その後、刑務所として使用されるようになり、その頃からふとっちょマルガレータの塔と呼ばれるようになったと言われています。ふとっちょマルガレータの名前の由来は、塔に置かれていた大砲の名前だったという説や刑務所の食事係として働いていたマーガレットいう女性の名前に由来する説がありますが、真実は謎のままとなっています。

1917年のロシア革命の際にふとっちょマルガレータの塔は火災の被害に遭い、その後しばらく放置され廃墟となっていましたが、1978年に修復が行われ、現在に至っています。

塔の内部はエストニア海洋博物館
エストニアの海運の歴史がわかる博物館内

エストニア海洋博物館は、1935年に元船長や乗組員を中心にエストニアの海運の歴史を保存し、後世に伝えるために設立されたのが始まりで、1981年からふとっちょマルガレータの塔が海洋博物館として利用されるようになりました。

博物館内部は、帆船から蒸気船、モーター船など様々な時代の船の模型や年表、時代毎に変遷してきた船具の展示の他、映像などを使用して、古くから海上貿易で発展してきたエストニアの海運や船乗りの歴史をわかりやすく学ぶことができます。また、博物館内では、今でも古い壁の遺構が残されており、建物の歴史も同時に感じることができます。

リニューアル後、海洋博物館の大きな見どころとなるのが、2015年にタリンのカドリオルグ地区で発見されたコグ船の遺跡。コグ船は、一本のマストで一枚の横帆を備えた木造船で、バルト海沿岸地方で中世の時代に海上貿易船として広く使用されていました。現存する中世の木造船はほとんどなく、ほぼ完璧な状態で原型を留めたまま発見されたコグ船はヨーロッパでも非常に稀です。船に使用された木材を分析した結果、13世紀に伐採されたもので、この船はタリンがハンザ同盟として繁栄していた14世紀初頭に造られたものと推定されており、新たな注目を集めていいます。さらに、このコグ船の周辺からは、陶器の皿や調理器具、革の手袋、衣類、船具なども同時に発見されており、中世の航海の歴史を知る上で貴重な手がかりとなっています。

タリンに唯一残る城門「スール・ランナ門」
内側から見たスール・ランナ門

ふとっちょマルガレータの塔と共に、16世紀のタリンの港の防衛と海上貿易の要衝として重要な役割を果たしていたのが、ふとっちょマーガレットの塔のすぐ横のスール・ランナ門。スール・ランナ門は、かつては船で運ばれてきた荷物を港から町に持ち込む際に使用されていたタリンの玄関口でした。現在は、スール・ランナ門がタリンに残る唯一の城門となっています。この門をくぐると旧市街の下町のメインストリートであるピック通り(Pikk)で、旧市街の中心にあるラエコヤ広場まで通じています。

夜になると、ふとっちょマルガレータの塔やスール・ランナ門はライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれます。

もう一つのエストニア海洋博物館(水上飛行場)
中央に巨大な潜水艦レンビットが展示された館内

ふとっちょマルガレータから1.5kmほど離れたかつて水上飛行船格納庫だった場所に、2012年に新たに海洋博物館の展示場がオープンしました。この博物館では、シミュレーションゲームなど最新のデジタル技術を駆使した体験型の展示が充実しており、子供から大人まで楽しみながらエストニアの海運と軍事の歴史を学ぶことができます。

巨大な館内の中央には、重量600トンの潜水艦「レンビット(Lembit)」が展示されており、大きな目玉となっています。レンビットは、1936年にエストニア軍のためにイギリスで造られたもので、ソ連の占領下に置かれていた第2次世界大戦中にはソ連軍の潜水艦として使用されました。その後も2011年まで75年間にも渡り現役の潜水艦として使用されてきました。レンビットの内部は一般公開されており、1930年代のレトロな機械設備に囲まれた艦内を自由に見て回ることができます。この他にも世界で初めて戦艦に攻撃をした水上飛行船「ショート184」のレプリカ、小型潜水艇、大砲、水雷など豊富な展示物があり、実際に触れたり、中に入ったりできるのも大きな特徴です。

また屋外に出ると、港にも多くの船舶が停泊しており、それらも見学ができます。100年以上前に造船されたヨーロッパ最大級の蒸気砕氷船Suur Tõllは、エンジンルームやボイラールームなどの機械室をはじめ、船長や船員の部屋、食堂などを見学することができ、内部も見応えがあります。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
【プライベートツアー】エストニア首都 世界遺産タリン市内観光<車(1H)+ガイド貸切/午前・午後/タリン発>3時間

veltra.com

世界遺産タリン歴史地区 半日徒歩観光ツアー<タリン発>2〜3時間

veltra.com

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、23時頃まで明るいので、観光に十分な時間をとることができます。ただし朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • タリン
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:59.4426, 24.7495
  • 住所:Paks Margareeta, Tallinn, Estonia
首都
タリン
面積
45,228 (km2)
人口
132万人 2018年
言語
エストニア語、ロシア語
公用語
エストニア語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、Tele2
最寄り空港からのアクセス方法

【タリン空港からタリン市内】
<トラム>
4番トラムが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


<バス>
2番バスが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


※バス、トラムはチャージ式のスマートカード利用時は割引あり


トラム・バス時刻表:transport.tallinn.ee


<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~15分
目安料金:10~15EUR


【タリン市内のアクセス】
ヴィル門から徒歩約10分


(2019年6月現在)


最寄り空港詳細

  • タリン空港 (TLL)