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ケニア

モンバサのジーザス要塞

(Fort Jesus, Mombasa)

概要

モンバサのジーザス要塞は、1593年から1596年にかけてポルトガルによりモンバサの港を守るために建設されました。16世紀に世界各地に建設されたポルトガルの軍事要塞の中で最も保存状態がよいものの一つで、当時のポルトガルの要塞建築の技術を今に伝える傑作例として2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。この要塞の配置と形状は、「完璧な比率と幾何学的調和は人体に見られる」というルネサンスの理想が体現されています。現在は、要塞内部は博物館として一般公開されています。


営業時間:8:00-18:00
料金:(大人)1,200KES(子供)600KES
公式サイト:museums.or.ke


見所ポイント

ジーザス要塞の激動の歴史
海に向かって大砲が並ぶジーザス要塞の壁の内側

15世紀にインド航路を発見したポルトガルは、香辛料の独占貿易とキリスト教の布教を目的としてインド洋の沿岸各地に拠点を築き、海上覇権を握っていきました。ポルトガルは、当時すでにインド洋交易でアラビアやアジア、東アフリカから特産品が集散し繁栄していたモンバサにも目をつけ、1589年に支配下に置くことに成功しました。そして、フェリペ2世(スペインとポルトガル王を兼任)の命により1593年にジーザス要塞の建設が開始されました。設計は、イタリア人の軍事建築家ジョヴァンニ・バティスタ・カイラティが務め、サンゴの石や石灰モルタルなど地元の建築資材と地元の職人の技術を使用して3年後の1596年にジーザス要塞は完成しました。この要塞の配置と形状は、完璧な比率と幾何学的調和は神の完全なる創造物である人体の中に見出されるとするルネサンスの理想が反映されており、ジョヴァンニのキャリアにおける代表作にもなりました。

ジーザス要塞は、旧市街のあるモンバサ島の南東のサンゴの崖の上に建てられており、モンバサ港に向かってくる船を遠くからでも発見することができ、防衛拠点として大きな役割を果たしました。しかし、当時最先端の軍事要塞を建設したにもかかわらず、17世紀~18世紀にかけて東アフリカ沿岸部一帯に勢力を伸ばしていたオマーンとの間でモンバサの領土の奪い合いが繰り広げられ、結局ポルトガルは陥落し、18世紀にモンバサはオマーンの支配下となりました。オマーン時代に要塞は兵舎として使用され、1895年にイギリスの保護領となると、要塞は牢獄に改築されました。

モンバサは、その戦略的立地から長い歴史の中で常に領土争いの舞台となり、別名「戦争の島」とも言われてきました。そして、ジーザス要塞はアフリカで最も戦いが繰り広げられた要塞の一つであったに違いありません。

様々な文化の影響が見られる要塞内部
建物の遺構が残るジーザス要塞の敷地内

ジーサス要塞は、1958年にケニア国立博物館の管理下となり、1962年からは博物館として一般公開されるようになりました。時代毎に支配者や用途を変えながら、何世紀にも渡り激動の歴史を見守ってきたジーザス要塞は、モンバサの歴史を知る上では欠かせないランドマークとなっていて、歴史や遺跡に興味がある人はぜひ立ち寄っておきたいところ。

要塞内部は支配者が入れ替わるたびに改修され、アラブやヨーロッパ、アフリカなどの様々な文化的要素が混ざっています。それはポルトガル語や英語、アラビア語の碑文が残っていたり、ドアなどに残るイスラムの影響を受けたスワヒリ様式の装飾からも見てとることができます。何度も改築が行われてきたにもかかわらず、要塞の形状そのものは破壊を免れ16世紀の創建当時から変わっていません。上から見ると5つの稜堡がある五角形で、頭を海に向けて仰向けに横たわっている人の輪郭を表しています。

因みにジーザス要塞の初期のレイアウトは、1610年に地図製作者マヌエル・ゴディーニョ・デ・ヘレディアが記した図面に残されていると言われています。

ジーザス要塞とモンバサの歴史がわかる博物館内
ポルトガル人よりに描かれた壁画

高い壁に囲まれた要塞内部は、広い中庭が広がっており、そこには、兵舎や貯水槽、井戸、墓地、監房などの構造物が残っています。屋内の展示エリアには、ポルトガル時代に港の様子を描いた落書きのような壁画をはじめ、家具や太鼓、陶磁器、食器類など要塞で使用されていたものや交易品などジーザス要塞と交易で栄えたモンバサの歴史を物語る様々な時代の品々が展示されています。また、ジーザス要塞からの発掘品だけでなく、マンダ島やウングワナ、ゲディなどケニア沿岸部の遺跡からの発掘品も展示されています。この他、1697年にモンバサ沖のインド洋に沈んだポルトガル船サン・アントニオ・デ・ターナ号から回収された陶磁器の破片やかつて交易に使用されていたダウ船の模型も見ることができます。

海辺の景色を一望できるジーザス要塞の高い壁
ジーザス要塞から見た対岸のニヤリ地区

要塞の四方にある見張り台からは、インド洋とモンバサの港、さらに対岸のムコマム地区やニヤリ地区を見晴らすことができます。また、壁には銃眼、胸壁、砲台などが至るところに設けられており、大砲も敷地内のあちこちで見られ、ここが何度も戦いの舞台となり、敵の艦隊を砲撃していたことがわかります。外壁の内側を歩いると海に面した壁が継ぎ足されている部分が見られます。これは、1698年にポルトガルを制圧したオマーンの支配になった時に防衛強化のため3m追加されもので、壁の高さは15mから18mとなりました。また、壁の一角にある窪みに設けられたトイレ設備も興味深く、見どころの一つ。この窪みには穴があけられており、窪みに腰掛けて用を足すとその穴を伝って排泄物が海に流れる仕組みになっています。これにより、かつては要塞内の衛生状態はある程度保たれていたのかもしれませんね。ジーザス要塞を訪れる際は、激動の歴史に想いを馳せながら、遺跡や展示物をぜひじっくり眺めてみて下さい。

ジーザス要塞周辺は、公園として整備されていて緑が多く、地元の人々の憩いの場にもなっています。要塞の外の海岸沿いの空き地では、地元の子供たちがサッカーしたり、海辺の景色をのんびり眺める人々の姿も多く見られます。

ベストシーズン

モンバサは、一年を通して観光をすることができますが、目的によりベストシーズンは異なります。一般的に乾季の7月~10月と1月~2月がベストシーズンですが、スキューバダイビングやシュノーケリングは10月~3月がオススメです。ザトウクジラは6月末~12月頃にかけてこの海域を移動します。4月~6月は大雨季、11月~12月は小雨季となります。


  • 現地
  • ナイロビ
  • モンバサ
  • キスム
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
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  • 緯度・経度:-4.0629, 39.6796
  • 住所:Mombasa KE, Mombasa, Kenya
首都
ナイロビ
面積
580,367 (km2)
人口
4,803万人 2018年
言語
スワヒリ語、英語、その他60以上の民族語
公用語
スワヒリ語、英語
通貨名
ケニア・シリング 補助通貨はセント(1KES=100セント) ※本サイトではKESと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Safaricom、Airtel、Telkom Kenyaなど
最寄り空港からのアクセス方法

【モイ国際空港からジーザス要塞】
車で約30分


最寄り空港詳細

  • モイ国際空港 (MBA)