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チュニジア

ケルアンのグランドモスク(シディ・ウクバ・モスク)

(Great Mosque of Kairouan (Sidi Okba Mosque))

概要

ケルアン(カイルアン)のグランドモスクは、670年頃にアラブの将軍ウクバ・イブン・ナーフィがこの地に軍事拠点を築いた際に創建したモスクで、彼の名前に因み「シディ・ウクバ・モスク」とも呼ばれています。ケルアンは、北アフリカのイスラム世界における聖地であり、多くのイスラム教徒にとって一生に一度は訪れたいモスクの一つとされています。また、非イスラム教徒でも中庭や回廊のみですが見学をすることができ、ケルアンの観光のハイライトの一つにもなっています。


営業時間:(6/1-9/15)7:30-14:00(9/16-5/31)8:00-14:00 ※ラマダン期間中は短縮営業、金曜は12:00まで
料金:12TND(ケルアンの観光スポット共通券を利用)
※共通券はグランドモスクの他、シディ・アモール・アバダ博物館、ラッカダ国立博物館、シディ・サハブ霊廟、ガリアーニ霊廟、アグラブ朝の貯水池で利用可
参考サイト:patrimoinedetunisie.com.tn


見所ポイント

聖地ケルアンのグランドモスク
様々な古代遺跡から流用した柱が並ぶ回廊

ユネスコの世界遺産に登録されている町ケルアンは、イスラム教スンニ派の信徒にとって、メッカ、メディナ、エルサレムに次ぐ4番目の聖地で、マグレブ地方においては第一の聖都です。町には多くのモスクがあり、今でも国内外から多くの巡礼者や観光客が訪れています。マグレブ地方のイスラム教の布教の拠点として重要な役割を担ってきたケルアンのグランドモスクは、現在はメディナ(旧市街)の北東の角に位置していますが、かつてはこのモスクを中心に町が形成されていました。グランドモスクは、祈りの場所であると同時に数学や天文学、医学などの宗教的思想以外の世俗的な学問の中心地でもありました。最盛期の9世紀から11世紀には、医者や法学者、数学者など著名な学者を数多く輩出した名門大学として、特にマーリク法学派の最も重要な中心地として名声を得てきました。

モスクの図書館には、神学や科学などの貴重な書物が多く所蔵されていたことで知られており、現存する世界最古のマーリク法学の文献やブルーコーラン(青色に染めた羊皮紙に金色のクーフィー体の文字で書かれたコーランの写本)が有名です。9世紀後半から10世紀頃のものとされるブルーコーランは、オスマン帝国時代に分散され、現在は世界中の博物館やコレクターが所蔵しており、チュニジアでは、ケルアン近郊のラッカダ国立博物館やチュニスのバルド国立博物館でその一部が展示されています。

マグレブ地方のモスクの建築モデル
中庭から見た礼拝堂のドーム(手前は日時計)

ケルアンのグランドモスクは、イスラム建築の傑作の一つとされており、スースのグランドモスクをはじめマグレブ地方の多くの町のグランドモスクのモデルにもなっています。7世紀の創建以来、長い歴史の中で増改築が繰り返されてきましたが、現在見られる建物は、9世紀のアグラブ朝時代に再建されたものが原型となっています。アグラブ朝の建築様式の特徴でもある装飾の少ない分厚い壁に囲まれた要塞のような外観と外壁に組み込まれた重厚なミナレットや優美なドームが印象的です。モスクの建設には、周辺に点在する古代カルタゴやローマ、ビザンチン時代の遺跡から取り出された石材が再利用されており、コリント式やイオニア式の柱や古代の彫刻が施された石材など、随所でその名残が見られます。

高度な排水設備が備わったグランドモスクの中庭
雨水をろ過する中庭の排水口

モスクの内部に足を踏み入れるとどっしりとした外観とは異なり、回廊に囲まれ、床一面に大理石が敷かれた開放的な中庭が広がっています。アーチの回廊には、古代カルタゴやローマ、ビザンチン時代の遺跡から持ち込まれた大理石や花崗岩などの様々な柱が使用されており、イスラムと異文化の建築が融合した見事な調和を見せ、まるで宮殿のような優美な雰囲気が漂っています。中庭の中央付近にある馬蹄型のアーチの独特な装飾が施された排水口も見どころの一つ。実は、中庭の床は、中央にある排水口に向かってわずかに傾斜しており、雨水がこの排水口でろ過されて地下の貯水槽へ流れ込むように設計されています。

排水口の近くにある白いモニュメントは、ナフス体の文字が刻まれた大理石の日時計です、この日時計は19世紀に設置された者で、お祈りの時間を定めるのに使用されてます。日時計には数段の階段が設置されており、その階段を上がると日時計の様子を見ることができます。

初期のイスラム芸術の粋が詰まった礼拝堂
入口から見た礼拝堂内部

中庭の南側の回廊の奥には礼拝堂があり、17の彫刻装飾が施された木製扉が入口となっています。中央のメイン扉は、幾何学模様や植物をモチーフにした一際華やかな彫刻装飾が施されており、特に目を引きます。礼拝堂内部には、アーチを支える414本もの柱があり、それらもローマなどの遺跡から取り出した柱が流用されています。メイン扉から続く広い通路の天井にはガラスのシャンデリアが吊るされており、通路の先には様々な植物や幾何学模様の彫刻が施されたミフラーブ(メッカの方向を示す壁の窪み)があります。9世紀にまで遡るとされるこのミフラーブは、初期のイスラム芸術の傑作の一つとされています。ミフラーブの横にあるミンバル(説教壇)も9世紀に作られたもので、イスラム世界で現存するミンバルの中で最も古いものの一つに数えられています。繊細な彫刻装飾が施されたミンバルの木製パネルも素晴らしく、一部修復された部分もありますが保存状態は良好です。

非イスラム教徒が見学できるのは、中庭と回廊のみで、礼拝堂に入ることはできませんが、礼拝堂の扉が開いていれば、内部を覗くことができます。入口からでも荘厳な雰囲気は十分に感じ取ることができます。

西部イスラム世界のミナレットの原型
重厚なグランドモスクのミナレット

中庭の北側の壁の中央に組み込まれている高さ31.5mのミナレットは、9世紀初頭にまで遡り、現存する世界最古のミナレットとされています。重厚でありながら調和の取れた構造と外観を備えたこのミナレットは、西部イスラム世界のミナレットの原型であり、北アフリカやイベリア半島の多くのモスクのミナレットのモデルとなりました。礼拝の呼びかけをするアザーンはもちろん、かつては監視塔としての役割も担っていました。中庭に面したミナレットの扉の周辺は、古代の遺跡から取り出した彫刻装飾の残るリンテルが使用されており、さらにミナレットの基礎部分にはローマ時代のラテン語の碑文が残る石も組み込まれているので、ぜひ注目してみて下さい。

ベストシーズン

ケルアンは、夏は乾燥して暑く、冬は比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、町歩きは春から初夏にかけての4月~6月がオススメです。真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングラスや帽子、日焼け止めは必須です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
天気予取得中...
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天気予取得中...
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  • 緯度・経度:35.6816, 10.1042
  • 住所:6 Av. Oqba Ibn Nafaâ, Kairouan, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニスからケルアン】
<バスもしくはルアージュ>
南バスステーションからケルアン行きのバスもしくはミニバンタイプのシェアタクシー、ルアージュ(Louage)に乗車
所要時間:2~2.5時間
参考サイト(バス):sntri.com.tn


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)