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チュニジア

イシュケル国立公園

(Ichkeul National Park)

概要

チュニジア北部の地中海の海岸近くにあるイシュケル湖とその周辺に広がる湿地や森林に覆われた小高いイシュケル山はイシュケル国立公園となっています。イシュケル湖は、毎年何十万羽もの渡り鳥が訪れる重要な飛来地として知られているほか、イノシシやマングース、キツネ、ジャッカル、ヤマアラシ、カワウソなどの野生動物も生息する豊かな生態系を育んでおり、1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。イシュケル山には、博物館やハイキングトレイルがあり、湖の景色を眺めながらハイキングやバードウゥッチングを楽しめます。


見所ポイント

北アフリカで貴重な湿地の残るイシュケル国立公園
バードウォッチング用の展望スポット

イシュケル湖は、かつて北アフリカ一帯に点在していた湿地帯が唯一残る貴重な湖で、ラムサール条約の登録地にもなっています。東側にある地中海のラグーンとなっているビゼルト湖と繋がっているため、淡水と海水が混じる汽水湖ですが、季節により水位が変化し、塩分濃度もそれに応じて変化します。イシュケル湖と周辺の湿地や山を含めたイシュケル国立公園は、古くは狩猟保護区だったため、開発されることなく手付かずの自然が守られてきました。公園内では、イノシシやキツネ、マングース、ジャッカル、カメ、ヘビ、カエル、コウモリ、蝶、昆虫、野鳥、魚類など200種以上の動物相と500種以上の植物相が観測されており、豊かで多様な生態系を育んできました。

イシュケル湖とその周辺の湿地は、毎年アヒルやガチョウ、コウノトリ、フラミンゴなど数十万羽に及ぶ渡り鳥の飛来地となっています。1980年にユネスコの世界遺産に登録されましたが、その後、イシュケル湖の主な水源となっていた川の大規模なダム開発により、湖への淡水の流入が急激に減り、塩分濃度が高まり湖の植物相が変化しました。これらの変化は、野鳥の生息地にも変化を及ぼしたため個体数が急激に減少し、1996年から2006年までの10年間は危機遺産となっていました。現在は危機遺産は解除されているものの生態系はすでに変化してしまい、さらに周辺の土地開発による汚水の流入などによる環境汚染が懸念されています。

イシュケル国立公園の観光
尾根の上に建つエコ博物館

イシュケル国立公園は、チュニスからの交通の便も比較的よく、高速道路を利用すれば公園入口まで2時間弱で到着することができます。公園入口からさらにのどかな田園風景を眺めながら車で15分ほど進むと湖の南部にある標高511mのイシュケル山の麓の駐車場に到着します。駐車場近くには温泉施設(ハマム)だった建物が見られます。駐車場から遊歩道を歩いて少し登って行くと、イシュケル湖に突き出した半島の尾根の上に小さなエコ博物館(eco-museum)があり、イシュケル国立公園の自然や野生生物に関する展示を見ることができます。エコ博物館からさらに左右に道が分かれており、右に歩いて行くと小さな半島をぐるっと回って30分ほどで駐車場に戻ることができる1.5kmほどのトレイルがあり、途中にはバードウォッチング用の展望台が設置されています。一方、エコ博物館から左に歩いて行くと、片道3kmほどのハイキングトレイルがあり、湖の景色を眺めたり、バードウォッチングや植物観察をしながらハイキングを楽しめます。

冒険好きならこのトレイルの先にある洞窟の探検ツアーに参加してみるのもよいでしょう。この洞窟へ入るには、狭い入口から命綱を使って壁を垂直に降りる必要があります。洞窟内部は、空洞となった広い空間がいくつかあり、鍾乳石や石筍が見られます。その後細い通路を通って狭い穴をよじ登って出口へと出ます。

人々と自然が密接に関わってきたイシュケル国立公園
イシュケル国立公園近くで放牧されている羊の群れ

イシュケル湖の豊かな自然は、野生動物だけでなく、人間をも惹きつけ、湖周辺では、何千年も昔から人類が暮らしてきました。古代カルタゴ時代には、イシュケル湖が山を囲んでいました。近くのローマ遺跡には、湿地に生息する水鳥のセイケイが描かれたモザイクが残っています。古代ローマでは、セイケイは高貴な鳥として珍重され、鑑賞鳥として飼育されていました。ハフス朝時代の13世紀頃からイシュケル湖とイシュケル山は王家の狩猟保護区として管理されていたことが記録に残っています。このように古来から人間と密接に関わってきたイシュケル湖とイシュケル山ですが、現在では国立公園内での狩猟や釣り、放牧、採石は禁止されています。ただ公園周辺には放牧や農地、採石場などがあり、それらがイシュケル湖の自然環境を脅かすことも懸念されており、人々の生活と自然保護を両立させていくことも課題となっています。

ヨーロッパ風の街並みが広がる港町ビゼルト
ビゼルトの旧港

イシュケル国立公園から北東に30kmほどの場所には、地中海に面した港町ビゼルト(Bizerte)があります。ビゼルトは、紀元前1000年頃にフェニキア人により建設された歴史ある古都です。フランス植民地時代には、大規模な軍港が建設され、1956年にチュニジアが独立した後も1963年までフランスの管理下に置かれていたこともあり、ヨーロッパ風な街並みが広がっています。チュニスから車で1時間ほどとそれほど遠くないにも関わらず、観光客はそれほど多くない穴場のスポットでもあります。

旧港の前には、カスバの城壁が残っており、その内側にはメディナ(旧市街)が広がっています。城壁の外側には石畳の遊歩道が敷かれており、白い建物と小型ボートがたくさん停泊する風光明媚な景観を眺めながら散策をしたり、港に面したカフェでのんびり過ごすのもおすすめ。ヨーロッパ南部ののどかな港町のような雰囲気が感じられます。メディナの北側には、16世紀に建設されたスペイン要塞の一部が残っています。この要塞は、スペインに軍事的勝利をおさめたことを記念してその名が付けられました。この要塞の上からは、ビゼルトの街並みやすぐ目の前にある現代的な円形劇場を見晴らすことができ、絶好のビュースポットとなっています。

ビゼルトの東海岸には、美しいビーチが広がっています。夏には地元の人々が海水浴を楽しむ姿が多く見られ、のんびりとした雰囲気が漂っています。

ベストシーズン

地中海に面したチュニジア北部は、夏は乾燥して暑く、冬は雨が多く比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、ビーチリゾートは7月~8月がベストシーズンです。ただし真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングでラスや帽子、日焼け止めは必須です。町歩きは、爽やかな気候の春から初夏にかけての4月~6月がオススメです。11月~4月は渡り鳥のシーズンでバードウォッチングに最適。冬は雨具の用意があると安心です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
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  • 緯度・経度:37.1354, 9.6791
  • 住所:Unnamed Road, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニスからのアクセス】
チュニス中央駅からTinja行きの電車に乗車(所要時間:約1.5時間)→Tinjaからイシュケル国立公園入口までタクシーで約10分


参考サイト:sncft.com.tn


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)