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チュニジア

スースのカスバ(考古学博物館)

(Kasbah of Sousse (Sousse Archaeology Museum))

概要

スースのメディナ(旧市街)の南西の高台の角に位置するカスバは、11世紀に建設された城塞です。9世紀のアグラブ朝時代に建設された城壁と塔(カレフ・エルファタ・タワー)に隣接するように建てられています。塔の上からは、スースの町や港が見渡せ、かつては見張台として利用され、現在でも灯台として機能しています。カスバ内部は、スース考古学博物館として一般公開されており、特にローマ時代の見事なモザイクのコレクションが多く展示されています。


営業時間:(6/1-9/15)9:00-19:00(9/16-5/31)9:00-17:00 ※ラマダン期間中は短縮営業
料金:10TND
参考サイト:patrimoinedetunisie.com.tn


見所ポイント

メディナの高台に建つカスバ
スースの町を見守るカスバの塔

スースの歴史は、紀元前9世紀頃まで遡り、フェニキア人により地中海の交易の拠点が築かれたのが始まりで、当時はハドルメントゥムと呼ばれていました。以降、カルタゴ、ローマ、ヴァンダル族、東ローマ帝国、イスラム教国へ時代毎に支配者が入れ替わってきました。スースの城壁に囲まれたメディナ(旧市街)が築かれたのは9世紀のことで、ケルアンを首都とするアグラブ朝の主要港として機能しました。その後、11世紀にメディナの南西の角の城壁に沿ってカスバが建設されました。カスバは、メディナの中でも最も高い丘の上に位置しています。カスバの塔は、9世紀に建設されたもので、建築家の名前に因みカレフ・エルファタ・タワー(Khalaf el-Fata tower)と呼ばれています。この塔は、かつては町を守る監視塔としての役割を果たし、現在は灯台として機能しています。

1951年にカスバ内にスース考古学博物館が設立され、2012年には全面改装を終え、リニューアルオープンを果たしました。館内は、ガラス張りのパティオを囲むように設計されており、大きな窓からは自然光が差し込み、明るくすっきりとした印象です。博物館内部からカスバの屋上に出ることができます。ここからは、メディナや港、さらにその先に広がる地中海の景色を一望することができます。

スース考古学博物館の秀逸なモザイク作品の数々
海洋王ポセイドンの勝利のモザイク

現在、スース考古学博物館では、スース周辺の古代から中世までの考古学的な発掘品や資料を展示しています。中でもモザイクのコレクションが豊富で、チュニスのバルド国立博物館に次ぐモザイクのコレクションを誇ります。モザイクのコレクションは、主にスース周辺から発掘されたもので、そのほとんどがローマ時代の2世紀から3世紀にかけて制作されたもの。モザイクのモチーフは、日常生活や娯楽の様子を描いたものから神話の場面を描いたものまで様々ですが、海神オケアノスをはじめ、神話に登場する海の神々や魚など海に関するモチーフのモザイクが多いのも特徴の一つです。海戦車に乗った海洋の王ポセイドン(ネプチューン)やトラの引く戦車に乗ったディオニューソス(バッカス)のモザイクは有名で、この博物館のハイライトにもなっています。この他にも狩りや漁、競馬、闘技場、演劇などのシーンが生き生きと描かれていたり、メデューサの顔、動物や鳥、植物、カレンダーなどユニークなモチーフが描かれた保存状態のよいモザイクが多く、当時の人々の暮らしぶりや文化を垣間見ることができます。

ビザンチン時代の洗礼槽
エルガーラで発見された6世紀の貴重な洗礼槽

モナスティール近郊のエルガーラ(El Gaalla)で1993年に発見された6世紀のビザンチン時代のモザイクが施された洗礼槽もこの博物館の大きな見どころとなっています。この洗礼槽は、採石場でブルドーザーが作業をしている時に教会の遺跡から偶然発見されました。現存するモザイク装飾が施された洗礼槽で、ここまで状態が良いものは非常に貴重で、バルド国立博物館に展示されているケリビアで発見された6世紀の初期キリスト教のモザイクが施された洗礼槽と並び、同種のものの中ではチュニジアの考古学的な発掘品で最も素晴らしい作品の一つです。洗礼槽の縁部分は、残念ながら欠損してしまっている部分もありますが、賛辞の言葉が刻まれた碑文を読み取ることができます。洗礼槽内部の色鮮やかな鳥や花、植物、幾何学模様を描いたモザイクはほぼ完璧な状態で残っています。

この他にも博物館内には、ハドリアヌス帝の胸像や生殖と豊穣の神プリアーポスの像などローマ時代の象徴的な彫像も多く展示されています。

時代毎に異なる葬儀習慣
カタコンベで発見されたキリスト時代のモザイクや石碑

スースは、チュニジアの他の都市と同様に紀元前から時代毎に支配者が入れ替わり、ローマ時代にはアフリカの植民都市ではカルタゴに次ぐ第2の都市として繁栄しました。スースの町の下からは、広大なカタコンベ(地下墓地)も発見されており、時代毎に異なる埋葬習慣が明らかになっています。スース考古学博物館では、プエニ、ローマ、キリストの3つの時代の埋葬習慣に焦点をあてた展示が行われています。プエニの部屋には、スースのトフェ(フェニキア人の祭壇などを祀った聖域)や古代都市ハドルメントゥムから発見された碑文や骨壺、副葬品が展示されており、古いものでは紀元前7世紀頃にまで遡るものもあります。ローマの部屋には、スース周辺地域で発見されたテラ・シギラタと呼ばれる古代ローマの陶器やテラコッタの像のコレクション、キリスト教以前の墓碑が展示されています。中でも飛び出した目の老婆が膝の間にフラスコを抱えた「酔っぱらった女性」と題されたテラコッタの容器は有名です。そして、最後のキリストの部屋では、ローマに次いで2番目に大きいスースのカタコンベで発見された葬儀のモザイクや墓碑が展示されています。

ベストシーズン

地中海に面したスースは、夏は乾燥して暑く、冬は雨が多く比較的温暖な気候です。観光は1年を通して楽しめますが、ビーチリゾートは7月~8月がベストシーズンです。ただし真夏は日差しが強く、日射病に注意が必要です。日向を歩く場合はこまめな水分補給や休憩とサングラスや帽子、日焼け止めは必須です。町歩きは、爽やかな気候の春から初夏にかけての4月~6月がオススメです。冬は雨具の用意があると安心です。


  • 現地
  • チュニス
  • ケルアン
  • タタウィン
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:35.8222, 10.6355
  • 住所:Rue Abou Kacem Echabi, Sousse, Tunisia
首都
チュニス
面積
163,610 (km2)
人口
1,166万人 2018年
言語
アラビア語、フランス語
公用語
アラビア語
通貨名
チュニジア・ディナール 補助通貨はミリーム ※本サイトではTNDと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ooredoo、Tunisie Telecom、Orange、Lycamobile
最寄り空港からのアクセス方法

【チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~20分
目安料金:5TND前後


<路線バス>
大通り沿いのバス停から35番又は635番に乗車。終点チュニス・マリン駅まで運行
所要時間:20~30分
料金:0.500TND


【チュニスからスース】
<バスもしくはルアージュ>
南バスステーションからナブール行きのバスもしくはミニバンタイプのシェアタクシー、ルアージュ(Louage)に乗車
所要時間:約2~2.5時間
参考サイト(バス):sntri.com.tn


<電車(SNCFT)>


チュニス中央駅からスース行きに乗車。
所要時間:約2.5時間
参考サイト:sncft.com.tn


最寄り空港詳細

  • チュニス・カルタゴ国際空港 (TUN)