そびえたつ石灰岩の山々を覆うジャングル。タイ語で「300の頂を持つ」という意味のサム・ローイ・ヨードを名前に持つこの国立公園は、その岩肌や崖のダイナミックな光景にまず驚きます。山を一つ越えると現れる美しいビーチや、洞窟内にある神秘的な宮殿、手つかずの自然を間近で感じられるアクティビティもたくさん!散策するうちに、気分はすっかり探検家?!
営業時間:8:00~16:30
国立公園入場料:(大人)200THB(子ども)100THB
「世界の美しい駅10選」にも選ばれているホアヒン駅から車で南に走ること約1時間で、カオ・サムローイ・ヨード国立公園が見えてきます。ここに訪れる人たちの大半のお目当ては、公園内にあるプラヤナコーン洞窟。洞窟に辿り着く方法はいくつかあるのですが、冒険したいなら断然、入り江からの徒歩コースがおすすめです。スタートは入り江の外側にあるビーチから。そこで公園の入園料を払って散策開始だよね?と思ったアナタ。甘い甘い。公園事務所にて入園料200バーツを支払ったら、まずビーチから入り江までボートに乗って行かなくてはなりません。さらにこのボート乗り場、桟橋のようなものは無いので、遠浅のボートまで、ひざ位まで海水に浸かりながら歩いていって乗船するのです。入り江に着いて、ボートを降りる時も同様です。このあとの散策(という名の探検)に備えてお水を買っておくことをおすすめします。その後は、ジャングルを抜けてビーチに出るもよし、ボートクルーズに参加するもよし。だけどやっぱり、プラヤナコーン洞窟内にある神秘の宮殿「クーハーカルハット宮殿」は外せません。思い思いの冒険を楽しんで、さあ帰ろうと入り江に戻ってきたけれど、待てども待てども船がこない。そんなアクシデントだってアクティビティのうち。慌てずに、別のお客さんを迎えにきたボートに乗船を交渉してみましょう。船のチケットはほとんどの人が往復で購入していますし、優しいタイの運転手さんは、すんなり乗せてくれることでしょう。
カオ・サムローイ・ヨード国立公園の目玉スポットは、何と言ってもプラヤナコーン洞窟です。
公園事務所から山道を1時間ほど歩いたあたりで現れるこの洞窟内には、ラーマ5世の来訪を記念して建立された、タイで一番小さい王宮「クーハーカルハット宮殿」があります。この宮殿の天井部にあたる場所にはちょうど岩の割れ目があり、そこから差し込む日の光によって、神秘的な光景を生み出しているのです。ただし、クーハーカルハット宮殿に日の光が当たるのは午前中のみ。光に包まれた宮殿を見学するには、遅くとも11時には辿り着きたいですね。視覚的にも十分神秘的なこの場所は、実はパワースポットとしても有名です。洞窟はかなり大きいので、入り口から宮殿までもちょっとした道のりがあるのですが、その中間ほどで、現れるのが「デス・ブリッジ」。洞窟の高い天井部にぽっかり空いた穴に、一本の岩の橋が渡っているのを見ることができます。自然の雨の流れで、岩が浸食されて橋のように中央部が残されたことからその名前が付いたそう。休日には地元タイ人の観光客も多く訪れるこの洞窟。点在する鍾乳洞を見学したり、暗がりで育つ樹木の生命力を目の当たりにしたり、本当の魅力は宮殿ではなく、ひんやりとした静けさかもしれません。そんな神秘トレッキングの締めは、ビーチサイドにあるレストランで極上のパッタイと冷たいビール!運動のあとのランチは格別です。
「300の頂を持つ」カオ・サムローイ・ヨード国立公園。ここでは山頂の数と同じくらいの種類の鳥たちに出会うことができます。ムラサキサギやセイケイ、ミナミクイナなど東南アジアならではの珍しい鳥類の観察はもちろん、中国、シベリア、北ヨーロッパからの渡り鳥も。たくさんの鳥たちが集まる答えは、国立公園の広大な湿地にあります。渡り鳥たちは長い旅の途中、休憩地点として湿地を好み降り立つ習性を持っています。そんな鳥たちにとっては、まさに天国のような場所というわけです。耳を澄ませて鳥の声を探し、双眼鏡越しに姿を発見!それだけでも十分面白いのですが、ここに野鳥図鑑なんかがあるとバードウォッチングはさらに面白い。鳥たちは、大きさや羽の色など体つきが違うのはもちろん、歩き方や尾の動かし方まで千差万別です。バードウォッチングの不思議なところは、多種多様な鳥を観察しているうちに、必ず「お気に入りの鳥」が見つかること。今まで知らなかった鳥が、いきなりお気に入りの鳥になる。そんなことも、旅が人生にもたらしてくれる嬉しい恩恵の一つではないでしょうか。
カオ・サムローイ・ヨード国立公園は宿泊施設も充実しています。この公園の大自然っぷりから、宿泊施設と聞いてそっけないバンガローやホステルを想像していませんか?答えはノー。設備の完備されたホテルが多く点在し、中には屋外プールやフィットネスの施設を備えたリゾートホテルまであるのです。広大なカオ・サムローイ・ヨード国立公園、日帰りで訪れるのはもったいない!先述したプラヤナコーン洞窟のクーハーカルハット宮殿も、日の光がちょうど王宮を包み込むベストな時間帯で見学するには、早朝から行動しやすい前日泊がベターなのです。のんびりしたい方も、遊びつくしたい方も、カオ・サムローイ・ヨード国立公園を訪れる時は、数日間の滞在がおすすめです。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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ホアヒン発カオ・サムローイ・ヨード国立公園1日ツアー(英語ガイド) | 1日 |
一番快適に過ごせるのは11月中旬からの約2カ月間です。乾季に入ってすぐのこの季節はタイにしては珍しく夜間にブランケットが欲しくなるくらいの涼しさです。その他の月は、高温多湿で蒸し暑いタイらしい気候をしています。日本の7、8月頃の気候を想像するとちょうどいいです。3~5月は気温が最も高く、脱水症状を起こしがちです。水分を持って出歩きましょう。また、6~10月の雨期には連日多く雨が降ります。
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【スワンナプーム空港からバンコク市内】
<エアポート・レール・リンク>
空港から終点パヤータイまで運行
所要時間:(パヤータイまで)26分
料金:45THB
<リムジンタクシー>
到着ロビーのカウンターで申込。
係員の案内に従いタクシーに乗車。
所要時間:40~60分
料金:950THB~ ※行き先により異なる
<メータータクシー>
ターミナル1Fのタクシー乗り場から乗車
所要時間:40~60分
料金:メーター300THB前後~
※空港使用料50THB、有料道路25~75THB別途
【バンコク市内からのアクセス】
バンコク南バスターミナルからホアヒン行きのバスに乗車(3.5~4時間)→ホアヒンから車(タクシー、レンタカーなど)で約1時間