カーステンボッシュ国立植物園は、バックテーブルと呼ばれるテーブルマウンテンの東側の斜面に位置しています。世界遺産「ケープ植物区保護地域群」の一部であるテーブルマウンテン国立公園内にあり、絶滅危惧種や南アフリカの固有種など多様な植物や生物の保護エリアにもなっています。園内に敷かれた遊歩道を散策しながら植物や生物の観察をすることができます。2014年に誕生した全長130mのキャノピー・ウォークウェイは、周辺の雄大な自然景観を眺めながら空中散歩を楽しめ、新たな人気スポットとなっています。
営業時間:(9月-3月)8:00-19:00(4月-8月)8:00-18:00
※温室(Conservatory)は9:00-17:00
料金:75ZAR ※6歳以下は無料
公式サイト:sanbi.org
(2020年2月現在)
カーステンボッシュ国立植物園は、1913年に設立されて以来100年以上の長い歴史を持っています。また、世界遺産「ケープ植物区保護地域群」の中では唯一の植物園です。メインエリアには、約2500種ものケープ半島の植物が植えられたペニンシュラ・ガーデン、様々な花の香りを嗅ぐことができるフレグランス・ガーデン、100種類以上のプロテアが植えられたプロテア・ガーデン、多様なフィンボスが生茂るフィンボス・ガーデン、サボテンや多肉植物など南アフリカの乾燥地帯の植物が集められた温室などテーマごとに分けられた庭園が配置されています。これらの人工栽培されているエリアは総敷地面積528ヘクタールのうちの36ヘクタールほどで、残りの大部分は自然林やフィンボス(細い灌木)、シダ植物、高山植物などの植生がそのまま残されています。背後にはテーブルマウンテンがそびえ、植物観察とともにダイナミックな景観が堪能できるのも魅力の一つです。
カーステンボッシュ国立植物園は、爬虫類や野生動物、昆虫など多くの生物の生息地にもなっています。中でも野鳥の種類が豊富で、園内のあちこちで野鳥を目にすることができます。野生動物に関しては、ほとんどが夜行性のためあまり見られませんが、外来種のハイイロリスやハイイロマングースは高い確率で見ることができます。
カラフルでエキゾチックなアフリカの固有種の花々を堪能できるのもカーステンボッシュ国立植物園の魅力の一つ。カーステンボッシュ国立植物園では、1年を通して季節ごとの花や植物を楽しむことができますが、特にオススメの時期が多くの花々が見頃を迎え園内がカラフルに彩られる春から初夏にかけて(8月~11月頃)。その中でもアフリカの固有種であるプロテアを100種類以上集めたプロテア・ガーデンは必見。南アフリカの国花で、一際大きな花を咲かすキングプロテアは一度は見ておきたいところです。運がよければ、プロテアの蜜を吸いにやってくるケープ・シュガーバード(オナガミツスイ)が見られることも。ケープ・シュガーバードは、長い尾が特徴のケープ植物区にのみ生息する固有種です。
この他にも園内では、ピンクッションやゴクラクチョウカ(ストレチア)、クニフォフィア、カラー、エリカなどアフリカ原産の花々が咲き誇り、花好きにはたまらないスポットとなっています。ケープタウンの市街地からは少し距離がありますが、春にケープタウンを訪れる際には、ぜひカーステンボッシュ国立植物園まで足を伸ばしてみて下さいね。
2014年にはカーステンボッシュ国立植物園の創立100周年記念で造られたキャノピー・ウォークウェイが新たに誕生しました。キャノピー・ウォークウェイとは、もとは森林の動植物研究の観察のために設置された吊り橋のことを指しますが、現在はエコツーリズムのアトラクションとして世界各地で見られます。鉄と木材で造られたカーステンボッシュ国立植物園のキャノピー・ウォークウェイは、全長130m、地上約12mの高さに木々を縫うように設置されています。緩やかに蛇行している様子がヘビの骨格を連想させることから「ブームスラング(アフリカに棲息する樹上性のヘビの名前)」の愛称でも親しまれています。鳥の目線になって空中散歩をしながら大自然を満喫でき、途中の視界が開けるエリアでは、自然豊かな園内やテーブルマウンテンを見晴らせ、絶好の撮影スポットになっています。
カーステンボッシュ国立植物園は、山の斜面に位置しているため、起伏に富んだ地形が特徴です。広大な敷地内には、1km弱から7km以上までの複数のトレイルが用意されているので、体力や時間に応じてハイキングを楽しむことができます。メインエリアは、舗装された遊歩道が敷かれていますが、斜面を上がって行くにつれ舗装されていない山道へと続きます。森林エリアは、日陰が多く、歩いていても心地よく、変化に富んだ植物や地形を楽しめ、飽きることもありません。また、植物園からスケルトン渓谷(Skeleton Gorge)を経由してテーブルマウンテンの頂上まで行くこともできます。テーブルマウンテンの山頂を目指すトレイルは、最短距離で登れるプラッテクリップ渓谷(Platteklip Gorge)のルートが最も有名ですが、スケルトン渓谷は、緑豊かで、より変化に富んだ自然を楽しめるので、植物の観察をしながら頂上を目指したい人にオススメのコースです。ただし、山道のトレイルは人通りが少ないので、グループもしくはガイド同伴で訪れることをオススメします。
カーステンボッシュ国立植物園は、メインエリアだけでもかなり広いので、じっくり見て回るなら2~3時間の余裕を見ておいた方がよいでしょう。また、日曜日以外は約90分の無料のガイドツアーが行われており、見どころや季節の植物を効率よく紹介してもらえるのでタイミングが合えば参加してみるのオススメ(詳細はHP参照)。園内には、レストランやカフェもあるので、散策の途中でランチや休憩に困ることもありません。気候がよければ、サンドウィッチやスナックを持参して芝生の広場でピクニックを楽しむのもオススメ。その他コンサート・ステージもあり、映画上映やコンサートなどの屋外イベントも定期的に開催されています。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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喜望峰&ケープポイント&ボルダーズビーチ☆ケープ半島1日周遊ツアー<英語ガイド/混載/ケープタウン発着> | 1日 | |
喜望峰 & ケープポイント 日帰りツアー<昼食付/ケープタウン発> | 1日 |
南半球に位置するケープタウンは、北半球とは逆の季節になります。地中海性気候に属し、夏は晴れて乾燥した日が続き、冬は雨が多くなります。1年を通して観光を楽しめますが、ベストシーズンは、夏の11月~3月です。日中は日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めなどの対策が必要です。また、夏でも朝晩は冷え込むので温度調節のしやすい羽織りものなどを用意しておくことをオススメします。
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【ケープタウン国際空港から市内】
<MyCiTiバス>
MyCiTiバスのA01番が空港からシビックセンターまで運行。
所要時間:約40分
料金:(シングルチケット)85ZAR
※チャージ式myconnectカードの場合は割引料金適用。
参考サイト:myciti.org.za
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~
<空港シャトル>
空港から目的地まで乗り合いのシャトルサービス(15~20分間隔で運行)
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~
【ケープタウン市内からのアクセス】
<バス>
City SightseeingバスもしくはGolden Arrowバス(平日のみ)がカーステンボッシュ前に停車
<タクシー>
市街地から約20分
(2020年2月現在)