トラン県の本土にあるパクメン桟橋からスピードボートで約30分、チャオマイ国立公園内にあるクラダン島はトランのなかでも最も美しいビーチを持つと言われています。タイ本土に近いロケーションでありながらも、その遠浅のビーチの美しさは感動もの。島にあるのは、小さな売店とホテルのみ。ここでは海の美しさとプライベート感をとことん満喫することができます。
日本ではまだまだガイドブックなどに取り上げられることは少なく、あまり馴染みのないクラダン島。ここはタイで暮らす地元の人々や、プーケット島やピピ島などを卒業した欧州旅行者たちの間で人気の知る人ぞ知るリゾート地なのです。
島へのアクセスは、タイ南部の都市トランをゲートにするのが一般的。トランには空港があり、バンコクのドンムアン空港から1日数便飛んでいるほか、バンコク発の長距離バスや鉄道でも行くことができます。クラビやハジャイからも行けますが、少し効率が悪いのが難点。ランタ島やリペ島からボートという手もありますが、観光客料金で少しお高め。という訳で、やはりクラダン島へはトランを経由するのがお勧めです。トラン市内からクラダン島行きの船が出ている港までは距離があるので、ボート代と港までの送迎がセットになったジョイントチケットが便利です。ボートに乗って海の色が美しく澄んで行くのを眺めながら、いざクラダン島へ上陸!島には桟橋なんてものはないので、ボートから降りると同時にいきなり膝から下が海に入ります。裸足でホテルまでチェックイン・・・と行きたいところですが、クラダン島は貝殻の多いビーチなので、ボートに乗った時点でアクアシューズを履いていると後がラクですし、足を切ったりする心配がありません。
島巡りなどのツアーの一つとして多くの人が訪れるクラダン島ですが、この島のスローでシンプルな魅力は滞在してこそ体感できるもの。訪れた際には、ぜひ数日間滞在して、島時間を満喫してみてください。
クラダン島では、島の東と西で、それぞれ違ったタイプのダイビングを楽しむことができます。潮の流れが穏やかで読み易い東側は、ドリフトダイビングで白砂の上に枝サンゴが広がる場所での海中散歩が楽しめます。ドリフトダイビングとは、流れのある場所で、その流れに乗って広範囲を楽しむダイビングスタイルのこと。浮上したところでボートがピックアップしてくれます。流れに逆らって泳ぐ必要がないため体力の消耗が少なく、なおかつエキサイティングな水中シーンを楽しむことができるため、多くのダイバーから人気を集めるスタイルです。一方西側は、ドロップオフと呼ばれる、海底が垂直に近い角度で急激に落ち込んでいる場所があります。こういったポイントは海流などの関係から豊富に魚が集まるほか、サンゴなども生息しており、ダイバーにとっては非常に楽しめるポイントの多い場所です。比較的大物が出やすいポイントとも言えます。東も西も、初級者だけでなく上級者まで、大満足のダイビングになるはずです。また、海の美しさ、ダイビングポイントの豊富さから、ここクラダン島では世界的にも珍しい「水中結婚式」というイベントが年に一度行われます。魚たちに証人になってもらい、海底での誓いのキス。そのロマンティックなイベントには、世界中のダイバーが参加しています。
クラダン島のリゾートホテルと言えば、やはり最初に名が上がるのがセブンシーズリゾートではないでしょうか。島内に数か所あるホテルの中でもサービスや設備面で充実していて、また比較的新しい施設ということもあり、2008年にオープンして以来変わらぬ人気を誇っています。2階建てのビルディングタイプとヴィラタイプからなる全室32部屋のみの小さなリゾート。どこの部屋でも快適に過ごせることは間違いないのですが、クラダン島に来たのなら、そしてセブンシーズリゾートに泊まるのなら、ビーチフロントヴィラの部屋を選ぶのが絶対に正解!リゾート内でビーチに一番近い最前列に位置するビーチフロントヴィラは、サンデッキやアウトドアサラスペース付きの1棟1室の独立ヴィラタイプとなり、プライベート感満載なロケーションかつ、目の前に広がるビーチまでは徒歩1分。アウトドアサラとは、フラットなソファーが敷かれた言わば東屋なのですが、このサラに寝そべって波の音を聞きながら南の島の風に撫でられる時間は至福そのもの。夜には満点の星をここから眺めることだって出来ます。カフェのようにオシャレなフロントでは、DVDや本のレンタルもあります。ちなみに、クラダン島発のツアーの申し込みや、ダイビング・シュノーケルセットのレンタルなどの相談なんかも、ここでまるごと引き受けてくれます。ホテル内にある開放的な造りのレストランでは、メインフロアだけでなく、プールサイドやビーチ前にあるテーブルでも食事を頂くことが出来ます。ビーチの席は、波打ち際から5メートルほどの木陰。午後のひと時を過ごすには、一番贅沢な席かもしれません。朝食ビュッフェはもちろん、ホテル内ではランチが食べられる場所も用意されています。ホテル以外の施設がほぼ皆無なクラダン島での滞在では、食事の面のサービスはとても重要。備え付けひとつ取っても、無料のお水、湯沸かし器、カフェ&ティーセットと充実していて、冷蔵庫の中にはコーラやビールが冷えています。もちろんシャンプー、ボディソープ、ローションのセットだって完備されていて、お湯の出るシャワースペースもトイレも衛生的。
あこがれのホテル、セブンシーズリゾート。ビーチフロントタイプは部屋数が少なくハイシーズンはすぐに満室になってしまうので、訪れる際には早めのご予約をお勧めします。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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クラダン島3日間 | 3日 |
11月から乾季に入り、4月頃までは天気が安定しており、晴天が続きます。乾季のこの時期は、波が穏やかで透明度が上がるので、ダイビングやシュノーケリングなどを存分に楽しめます。一方、雨季は西側のビーチでは波が高くなり透明度も低くなるため泳ぐのには適していません。本格的な雨季は9月~10月ですが、5月終わり頃から10月頃までは、朝と夕方にスコールが降ります。ローシーズンの雨季は、ホテル料金も下がるので、優雅なホテルステイをするにはお得なシーズンです。
天気予取得中... |
トラン空港からシャトルバン(約1時間)→パクメン桟橋→スピードボート(約1時間)→クラダン島