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タンザニア

ナトロン湖

(Lake Natron)

概要

ナトロン湖は、グレート・リフト・バレーの谷底にある強アルカリ性の塩湖の一つで、タンザニア北部のケニアとの国境沿いの秘境の地にあります。乾季になると湖に繁殖する藍藻類などの微生物の影響で湖面が赤やオレンジ色に染まる世界的にも非常に珍しい光景が見られます。コフラミンゴとオオフラミンゴの大群が生息地としても知られ、特にコフラミンゴの重要な繁殖地となっています。ナトロン湖の南には、活火山のオルドイニョ・レンガイがあり、厳しくも美しい壮大な自然景観が広がっています。


見所ポイント

タンザニアの秘境ナトロン湖
ナトロン湖周辺で放牧中のマサイの牛飼い

ナトロン湖は、なだらかな火山帯と深いクレーターの間にあり、グレート・リフト・バレーの谷底の中で最も低い場所(標高約600m)に位置しています。降雨量により湖の大きさは変動しますが、最大で南北に57km、東西に22kmあり、水深は浅く3mもありません。ナトロン湖周辺は、暑く乾燥しており、非常に埃っぽい過酷な環境です。そして、ナトロン湖へは舗装道がなくアクセスも悪いため、観光客の姿はほとんど見られない秘境の地となっています。しかし、周辺の景色や空が映り込む湖面とその中をフラミンゴが優雅に移動する光景は美しく一見の価値があります。さらに、湖面が真っ赤に染まるドラマチックな光景は、一度見ると忘れられない強烈なインパクトがあり、自然愛好家や写真家を惹きつけてやみません。

ナトロン湖へのアクセスは、タンザニア北部の観光拠点となるアルーシャからマニャラ湖北岸のムト・ワ・ンブ(Mto wa Mbu)まで車で約2時間。さらにそこから車で約3時間のオフロードを北上していくと到着します。道中は、グレート・リフト・バレーの雄大な景色が広がり、やがて緑の植物がまばらとなり、マサイ族の集落が点在する荒凉とした大地や活火山のオルドイニョ・レンガイを通過していきます。

湖面を真っ赤に染めるナトロン湖の秘密
グレート・リフト・バレーの丘陵から見たナトロン湖

ナトロン湖の主な流入河川は、北部のケニアから流れ込むエワソ・ンギロ川と北西のPeninj川となっています。塩性の高い土地から継続して塩分が流入しているものの、流出口がなく、湖水は蒸発によってのみ失われるので、湖内の塩分濃度は非常に濃く、8%を超えるの塩化ナトリウムを含んでいます。乾季の水が少ない時期には湖水の塩分濃度がさらに上昇し、塩分を好む藍藻類を含む微生物が水中で繁殖しはじめ、最終的に赤い色素を生み出します。これにより湖の浅瀬は赤やオレンジに染まり、さらに乾燥が進むと結晶化した炭酸ナトリウムが湖面に表出し、上から見るとひび割れたガラスのような不思議な模様を作り出しています。こうしたアルカリ塩の固形物も微生物により時として赤やピンクに染まっています。

また、火山から噴出する炭酸ナトリウムと炭酸カルシウムの混合溶融塩が断層を通り熱水泉の中に湧き出ており、湖水には溶解した炭酸ナトリウムが豊富に含まれているため、粘度が高く、手で触るとヌルヌルとしています。

フラミンゴの楽園
ナトロン湖に集まるコフラミンゴの群れ

水温が高く強アルカリ性のナトロン湖は、降雨があると塩分濃度が突如変化する特殊な環境のため、ほとんどの動植物は生息できません。しかし、この過酷な環境に適応した数少ない藻類や無脊椎動物、野鳥にとっては楽園となっています。湖岸の熱水泉の流入口付近には、高い水温と塩分濃度、さらに降雨後の急激な水質変化にも耐えられるように適応した数種類の魚が生息しています。

ナイトン湖は、コフラミンゴとオオフラミンゴの大群の生息地として知られており、フラミンゴが湖面を埋め尽くす様子は圧巻です。ここは、過酷な自然環境がゆえにフラミンゴを脅かす捕食者がほとんどいないため、グレート・リフト・バレーに生息する約250万羽のコフラミンゴが毎年営巣できる東アフリカで唯一の安全な繁殖地となっています。コフラミンゴは藍藻類のスピルリナを、大フラミンゴは湖の浅瀬にいる小型甲殻類を主な餌としています。興味深いことにフラミンゴの体がピンク色なのは、これらの赤い色素を持つ藍藻類や小型甲殻類を餌として食べているためなのです。

グレート・リフト・バレーに点在する塩湖では、近年急激な水位上昇で塩分濃度が薄まり、餌となる藍藻類の減少に伴いコフラミンゴの飛来数が減ってきています。ナトロン湖も例外ではなく、近年の土地開発によりナトロン湖へ流入する淡水が増加し、塩分濃度のバランスが脅かされており、ナトロン湖の生態系への深刻な影響が懸念されています。

ナトロン湖周辺に人は住んでいませんが、半遊牧生活を送るマサイ族が家畜の放牧を行なっていたり、ヌーやシマウマ、ガゼルなどの草食動物が草を食むのどかな景観が見られます。

美しくも険しい神の山「オルドイニョ・レンガイ」
ナトロン湖から見たオルドイニョ・レンガイ

ナトロン湖の南部にそびえる標高2,960mのオルドイニョ・レンガイは、比較的若い活火山で、近年では2007年から2008年にかけても噴火が起きました。オルドイニョ・レンガイとは、マサイの言葉で「神の山(オルドイニョ=山、レンガイ=神)」を意味しており、その名の通り神秘的な雰囲気を纏った雄姿は思わず見惚れてしまいます。

オルドイニョ・レンガイは、世界で唯一カーボナタイト(火成炭酸塩岩)を含んだ溶岩を噴出する活火山。ケイ酸塩鉱物が多く含まれている一般的な溶岩は赤く煮えたぎっていますが、オルドイニョ・レンガイの溶岩は、カーボナタイトを含んだ特異な成分のため温度は510度程度と溶岩にしては低く、真っ黒な状態で噴出します。さらに冷えて固まったオルドイニョ・レンガイの溶岩は風化しやすく、すぐに白っぽくなってしまいます。この結果、他の火山とは異なる独特な景観も魅力の一つとなっています。

オルドイニョ・レンガイは、活火山でありながら、火山活動の状態により登山をすることができます。山頂までは荒凉とした風景が続き、足元も滑りやすく傾斜のきつい厳しい道のりとなりますが、山頂から眺める雄大な景色は圧巻です。

ナトロン湖もオルドイニョ・レンガイも訪れるのは容易ではありませんが、秘境好きや冒険ならぜひ訪れておきたいスポットです。

ベストシーズン

ナトロン湖は、半乾燥地帯で日中の気温は40度を超える厳しい暑さとなることもあります。湖周辺の散策や近くオルドイニョ・レンガイの登山は乾季で涼しい6月~8月がベストシーズンです。フラミンゴは6月~11月にかけて多く見られ、乾季の終わりの9月~10月にかけてはフラミンゴの産卵シーズンとなります。2月~4月は大雨季、11月~12月は小雨季です。雨季は緑が美しく、観光客も少ないのでのんびりと過ごすことができますが、道路状況が悪くなり移動に支障をきたす場合があります。


  • 現地
  • ドドマ
  • ダルエスサラーム
  • アルーシャ
  • ムワンザ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:-2.4468, 35.8799
  • 住所:Pinyinyi, Ngorongoro, Tanzania
首都
ドドマ
面積
947,300 (km2)
人口
5,468万人 2018年
言語
スワヒリ語、英語
公用語
スワヒリ語、英語
通貨名
タンザニア・シリング 補助通貨はセント(1=100セント) ※本サイトではTZSと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Vodacom、Airtel、Tigo、Halotelなど
最寄り空港からのアクセス方法

【キリマンジャロ国際空港からナトロン湖】
車で6時間前後


最寄り空港詳細

  • キリマンジャロ国際空港 (JRO)