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エチオピア

アワッシュ川下流域

(Lower Valley of the Awash)

概要

世界遺産「アワッシュ川下流域」は、アディスアベバから北東に約300km、アファール盆地の西側に位置しています。ハダール村(Hadar)を中心とした約150平方kmのエリアからは、大量の化石化した猿人や動物の骨が発見されました。最も古いものだと少なくとも400万年前まで遡り、それまでの人類の進化の歴史の概念を覆す重要な証となりました。その中でも1974年に発見されたルーシーと名付けられた約320万年前のアウストラロピテクス・アファレンシスの全身の化石人骨は、状態がよく一躍有名になりました。


見所ポイント

人類の発祥の地「アワッシュ川の流域」
アワッシュ川の渓谷

エチオピア北東部のアワッシュ川の下流域にあるアファール盆地では、1973年から国際アファール調査隊による遺跡の発掘調査が開始されました。この時の調査では大量の化石化した猿人や動物の骨の破片が発見され、最も古いもので少なくとも400万年前にまで遡ります。この調査で見つかった化石人骨は、当時は世界最古の化石人骨とみなされ、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)という新たな種の名前が付けられました。これらの化石人骨が発見されたハダール村一帯の150平方kmに及ぶエリアは、アフリカ大陸の古人類学的遺跡において最も重要なスポットの一つとなり、1980年に「アワッシュ川下流域」としてユネスコの世界遺産に登録されました。アワッシュ川の流域では、その後も数多くの新たな重要な化石人骨が発見がされており、エチオピアが「人類発祥の地」であると言われる所以となっています。そして、今後もさらなる手がかりが発見される可能性を秘めています。

アファール猿人「ルーシー」
エチオピア国立博物館のルーシーの骨のレプリカ

アワッシュ川下流域の古人類学的遺跡から発掘された最も有名な化石人骨は、1974年に発見された約320万年前にこの地に暮らしていたアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の女性の化石人骨ルーシーです。ルーシーと言う名前は、調査隊がキャンプ地でこの化石人骨の発見を祝っていた際にテープレコーダーから繰り返し流れていたビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)」に因んで付けられました。

10万年以上前のホモ属やアウストラロピテクス属の化石人骨の一部は、これまでも多く発見されてきましたが、全身骨格が発見された例は非常に少なく、ルーシーはその中でも最初に発見された全身骨格です。当時の国際アファール調査でも40人分の化石人骨の破片が見つかりましたが、ルーシーほどまとまった量の骨が出土した個体は他には存在しませんでした。ルーシーの52個の化石人骨の破片は、全身の約40%にあたるとされ、これは化石人骨の発掘においては驚異的な状態の良さで、全身骨格の復元を可能にしました。その結果、類人猿に近い脳容量と直立二足歩行を行っていた痕跡が発見され、人類の進化の過程で脳サイズの増大よりも二足歩行が先行していたことを裏付ける証拠となりました。当時の学説では、直立二足歩行は脳のサイズの成長の結果であると考えられていたため、この発見は世界中で大きな話題を呼びました。

ルーシーの化石標本は、アディスアベバにあるエチオピア国立博物館の保管庫に収蔵されており、展示室ではそのレプリカを見ることができます。また、全身の骨格を復元したものや直立二足歩行の様子を再現したもの、その他数多くの化石人骨が展示されており、私たち人類の祖先の壮大な歴史に触れられます。

古人類学の定説を覆したアワッシュ川流域で発見された化石人骨
アウストラロピテクス・アファレンシスの化石人骨

アウストラロピテクス・アファレンシスは、アフリカ東部のみで発見されている化石人骨で、エチオピア南西部のオモ川流域、ケニア北西部のトゥルカナ湖畔のコービ・フォラ、タンザニア北部のラエトリなどでも発見例がありますが、その大半はアワッシュ川の流域で発見されています。

ルーシーの発見者である古人類学者のドナルド・ヨハンソンと同僚のティム・ホワイトの研究によりアウストラロピテクス・アファレンシスは、390万年から300万年前に生きていた種族であると位置付けられました。

1990年代には、アワッシュ川中流域で最古の人類とされてきたアウストラロピテクス属よりさらに古い約440万年前や約580万~520万年前の猿人の化石人骨が発見されました。これらの化石人骨は、それまで知られていた猿人よりも明らかに原始的な構造を示しており、新たな属名アルディピテクス属が設けられ、それぞれアルディピテクス・ラミドゥス(ラミダス猿人)、アルディピテクス・カダッバ(カダッバ猿人)と名付けられました。1994年に発見された約440万年前のアルディピテクス・ラミドゥスの全身骨格を備えた化石人骨(通称アルディ)は、長らくアウストラロピテクス・アファレンシスが、アウストラロピテクス属とヒト属の共通の祖先で、現生の人類に直接繋がっているという学説を覆し、古人類学の研究分野に大きな衝撃をもたらしました。

風光明媚なアワッシュ川国立公園
アワッシュ国立公園の滝

アワッシュ川は、アディスアベバの西部のエチオピア高原を源流とし、最終的にジブチとの国境にまたがるアッベ湖に注いでいます。全長約1,200kmに及び、ズクアラ山東部の貯水池コカ湖に注がれた水はサトウキビ農園の灌漑に使用されています。中流域では、乾季には幅約60m、深さ1.2mほどですが、洪水時には、水位が15m以上も上昇し、両岸数kmに渡って氾濫を起こします。

アワッシュ川中流域にあるアワッシュ国立公園には、アカシアの林と草原が広がっており、絶滅危惧種のベイサオリックス(東アフリカオリックス)やゼメリングガゼルをはじめ、クードゥーやディクディク、イボイノシシ、バブーンなどの野生動物が生息しています。また、ダチョウやヘビクイワシ、ジサイチョウ、オナガニシブッポウソウなど400種類以上の野鳥も観測されており、バードウォッチングも楽しめます。公園のメインゲートの近くには、風光明媚な滝がいくつかあり、渓谷の上にあるアワッシュ・フォールズ・ロッジのテラスからは、アワッシュ川や滝と周辺の広大な草原を見渡せます。

ベストシーズン

アワッシュ川下流域は、年間を通して気温の変化の少ない穏やかな気候です。観光のベストシーズンは過ごしやすい冬季の10月~2月頃です。日中は日差しが強いので日焼け止めや帽子、サングラスなどもお忘れなく。6月中旬~9月頃までは大雨季で、大雨が降ると道路状況が悪くなり、行動範囲が限られる場合があります。


  • 現地
  • アディスアベバ
  • アクスム
  • ラリベラ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:11.1691, 40.6317
  • 住所:Adayitun Abeko, Ethiopia
首都
アディスアベバ
面積
1,104,300 (km2)
人口
112,079千人 2019年
言語
アムハラ語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語など複数の民族言語、英語
公用語
アムハラ語(事実上)
通貨名
エチオピア・ブル 補助通貨はサンティーム(1 ETB =100サンティーム) ※本サイトではETBと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ethiotelecom
最寄り空港からのアクセス方法

【コムボルチャ空港からアワッシュ川下流域】
車で約3時間


最寄り空港詳細

  • コムボルチャ空港 (DSE)