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エチオピア

オモ川下流域

(Lower Valley of the Omo)

概要

オモ川下流域は、ケニアとの国境に近いエチオピア南西部のグレート・リフト・バレーに位置しています。このエリアからは、アウストラロピテクス属やホモ属の数百万年単位に及ぶ様々な種類の化石人骨や動物の骨が数多く出土していることで世界的に有名です。約240万年前の打製石器も発見されており、古人類学や考古学の研究において重要な地域とみなされ、1980年にはユネスコの世界遺産に登録されました。また、オモ川流域では、ハマル族やカロ族、ムルシ族、ダサネチ族、スルマ族など伝統的な生活を送る少数民族の村々が点在しています。


見所ポイント

人類の祖先の痕跡が発見されたオモ川下流域
化石人骨が発掘されたオモ川下流域

標高2,000mのエチオピア高原を水源とするオモ川は、標高500mのトゥルカナ湖まで全長約760kmを流れています。標高差があるため、川の流れが速く、大量の土砂を運び、トゥルカナ湖に注ぐオモ川下流域は広大なデルタを形成しています。雨季の8月~9月にかけては、洪水が起こり、下流域に肥沃な土砂が堆積するため、周辺に住む諸民族は、その上に農作物を植え、収穫を行っています。

オモ川下流域で最初に考古学的発見が行われたのは、20世紀初頭のことで、その後1960年代から1970年代に国際的な考古学調査隊により行われた発掘調査では、アウストラロピテクス・エチオピクスやアウストラロピテクス・アファレンシス、アウストラロピテクス・アフリカヌス、ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトゥスなど絶滅した猿人や現生人類の祖先を含め、およそ350万年前から100万年前の様々な種類の化石人骨や哺乳動物の骨の化石が発見されました。また、この地域からは約240万年前に遡るホモ・ハビリスが使用していたものとされる最古の打製石器も発見されています。このようにオモ川下流域は、多様な遺跡の宝庫で、古人類学や考古学、地質学、古環境研究における重要な地域の一つとなっています。

オモ川下流域から発掘された化石人骨の一部は、アディスアベバのエチオピア国立博物館に展示されています。

多様な民族や文化のるつぼ
髪に赤土を塗ったハマル族の女性たち

オモ川下流域の化石の発掘現場は、遠隔地にあり、一般の観光で訪れることはほとんどありませんが、この地域は、乾燥した広大なサバンナや丘の上の森林地帯など手付かずの美しい自然景観が広がっており、多くの野生動物や野鳥の生息地となっています。さらに独自の文化を持った多様な少数民族グループが暮らしており、人間の文化の進化における重要なるつぼとなっています。

エチオピアには、80以上の民族が暮らしていますが、特にエチオピア南部のオモ川周辺地域は、独特な文化を持つ民族が多く、エチオピアを訪れる旅行者の目的地の一つにもなっています。

顔や体にボディペインティングを施したカロ族、唇に大きなプレートをはめ込むムルシ族、鞭打ちやブルジャンプの儀式や髪に赤土を塗る女性の髪型で有名なハマル族など現代社会の生活とは大きく異なる彼らの習慣や生活様式は、驚きの連続で訪れる旅行者を惹きつけています。

ケニアとの国境近くに暮らすダサネチ族
ダサネチ族の人々

オモ川東岸にあるオモラテ村から川を渡った先にはダサネチ族の伝統集落があります。ダサネチ族は、元々は牧畜民でしたが、近代化が進むにつれ、国際的な領土争いで土地を追われたり、家畜の減少により、現在はオモ川周辺でソルガムやメイズ、豆、カボチャなどの農作物を育てながら家畜の飼育を行う農牧民となっています。一部のグループはトゥルカナ湖畔に住み、漁も行っています。

また、ダサネチ族は、伝統的に男性だけでなく女性も割礼を受ける習慣が残っています。ダサネチ族の女性は、腰から下に長い布を巻き付け、カラフルなビーズのネックレスやブレスレットを身に付けています。儀式の時には、アビシニアコロブスやヒョウなど動物の毛皮を身に纏うのが正装となっており、近年は観光客向けにその格好を披露しています。

唇にプレートをはめたムルシ族
ムルシ族の女性と赤ちゃん

オモ川が90度に蛇行する北側には、マゴ国立公園があります。公園の西部は、タマ野生動物保護区となっており、ディクディクやバブーン、ホロホロチョウ、アビシニアコロブス、シマウマ、ジェレヌク、レッサークードゥーなどの野生動物の生息地となっています。野生動物を見つけることもできますが、多くの旅行者がマゴ国立公園を訪れる目的は、この地に暮らすムルシ族です。ムルシ族の女性は唇に円形の木製や陶器のプレートをはめていることで有名ですが、その起源は19世紀に奴隷貿易が行われていた頃に遡ります。当時若い女性は奴隷として重宝されており、奴隷として連れ去られるのを避けるためにあえて容姿を醜く見せるように唇にプレートをはめるようになったのが始まりです。しかし、いつしか唇にプレートをはめるのはムルシ族の文化となり、大きければ大きいほどその女性は美しいとされるようになりました。現在は衛生面等の理由によりエチオピア政府により禁止され、プレートをつける女性は減ってきています。ムルシ族の中には、耳にプレートをはめている女性もおり、装飾が施されたプレートは観光客向けに販売もされています。

マゴ国立公園からオモ川の対岸には、ムルシ族の同じ系列のスルマ族が暮らしています。スルマ族も唇にプレートをはめる習慣や長い杖で戦い合うドンガの儀式などムルシ族と共通の文化を持っています。

ボディペインティングが印象的なカロ族
ボディペインティングをしたカロ族

マゴ国立公園から南部のオモ川沿いには、カロ族が暮らす集落が点在しており、川岸で農耕や家畜を飼いながら生計を立てています。カロ族は、顔や体にペイントを施しているのが特徴で、女性は顔に、男性は顔と体にペイントをします。顔や体にびっしりと白いペイントを施したカロ族の人々が並ぶと迫力満点。何重にも巻いたカラフルなビーズのネックレスも美しく印象的です。

オモ川の東岸の高台にあるカロ族の村コルチョは、観光客にも有名で、眼下にはオモ川とその周辺に緑豊かな森林が広がる雄大な景色が望めます。希望すれば、観光客でもペイントを施してもらうこともできるので、訪れた記念に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ベストシーズン

エチオピア南部は、3月~10月の長い雨季と11月~2月の乾季の2つの季節にわかれています。観光のベストシーズンは晴天の日が多い、乾季の11月~2月頃です。ただし、標高の高い山岳部は夜間は氷点下まで冷え込むことがあるので防寒具が必要です。また、日中は日差しが強いので日焼け止めや帽子、サングラスなどもお忘れなく。雨季は、大雨が降ると道路状況が悪くなり、行動範囲が限られる場合があります。


  • 現地
  • アディスアベバ
  • アクスム
  • ラリベラ
天気予取得中...
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天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:4.8254, 35.9261
  • 住所:Lochober, Ethiopia
首都
アディスアベバ
面積
1,104,300 (km2)
人口
112,079千人 2019年
言語
アムハラ語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語など複数の民族言語、英語
公用語
アムハラ語(事実上)
通貨名
エチオピア・ブル 補助通貨はサンティーム(1 ETB =100サンティーム) ※本サイトではETBと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ethiotelecom
最寄り空港からのアクセス方法

【アルバミンチ空港からアルバミンチ市内】
車で約10分


【アルバミンチからオモラテ】
車で約7〜8時間


最寄り空港詳細

  • アルバミンチ空港 (AMH)