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ベルギー

建築家ヴィクトル・オルタの主な邸宅群(ブリュッセル)

(Major Town Houses of the Architect Victor Horta (Brussels))

概要

アール・ヌーヴォー様式を建築に取り込んだ最初の建築家と言われるヴィクトル・オルタは、19世紀末から20世紀初頭にかけてブリュッセルで数多くのアール・ヌーヴォー様式の建築物を手がけました。今でもブリュッセルには彼の建築作品が多く残っていますが、その内の個人の邸宅であるタッセル邸、ソルヴェー邸、ヴァン・エトヴェルド邸、そしてオルタ邸(自宅兼アトリエ)の4軒が2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。オルタ邸は、美術館として内部が一般公開されています。


見所ポイント

アール・ヌーヴォー建築の宝庫ブリュッセル
光井戸となったオルタ邸の階段

アール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に流行した美術運動で、花や植物などのモチーフや曲線を多用し、鉄やガラスなど当時の新素材を利用しているのが特徴です。家具や調度品、装飾品、絵画、グラフィックデザイン、建築などその分野は多岐に渡ります。

アール・ヌーヴォー様式を建築に初めて取り入れたヴィクトル・オルタは、アール・ヌーヴォー建築の父と言われ、当時ブリュッセルで活躍したアール・ヌーヴォー建築家たちの中心的な存在でした。アール・ヌーヴォー建築は、ここからその後パリやウィーンに広がって行きました。アール・ヌーヴォーが廃れた後、取り壊された建物もありましたが、今でもブリュッセルにはオルタをはじめアール・ヌーヴォー建築家の作品が多く現存しています。オルタの設計した建築物の中でも、特にユネスコの世界遺産に登録されたタッセル邸、ソルヴェー邸、ヴァン・エトヴェルド邸、そしてオルタ邸の4軒はオルタの革新性がよく表れています。

オルタのこだわりが詰まったオルタ邸
美術館となっているオルタ邸

1898年から1901年にかけて建設された自宅とアトリエを兼ねたオルタの自邸は、建物からインテリア、家具などに至るまで全てオルタによって設計されました。現在は、オルタ美術館となっており、世界遺産に登録された4軒の中で唯一、一般公開されています。オルタ邸は、居住部分とアトリエの隣り合う独立した2つの棟で構成されています。内部は繋がっていますが、プライベートとアトリエ空間を明確に区別するために分けられていました。外観やインテリアはもちろん、装飾品や家具、照明器具などの大部分が保存されており、モザイクやステンドグラス、優美な家具や調度品、壁画などで彩られ建物全体がアール・ヌーヴォーの芸術美に溢れています。館内には、この他、オルタのコレクションや設計図、写真なども所蔵されています。文化遺産保護のため、一度に見学できる人数が限られていたり、内部の写真撮影は禁止されていますが、オルタの世界に浸れる貴重なスポットとなっています。また、ディナーパーティや立食パーティなど特別なイベントで、この美しい世界遺産の邸宅を貸し切ることもできます。

世界初のアール・ヌーヴォー建築の成功例「タッセル邸」
優美な曲線と装飾が施されたタッセル邸の階段

オルタの初期の建築の一つであるタッセル教授に依頼された邸宅は、古典的な間取りを完全に打破したアール・ヌーヴォーと建築を融合させた世界初の成功例として知られています。石造りのファサードは、装飾は控えめで、周囲の落ち着いた街並みに溶け込むように佇んでいますが、内部は植物をモチーフとした有機的な曲線形状の華やかな鋳鉄製の装飾と自然光で彩られた優美な空間が広がっています。

当時のブリュッセルの住宅は、玄関は常にファサードの脇にあり、玄関から伸びる廊下に面して3つの部屋があり、階段は廊下にあるのが一般的でした。そのため建物の真ん中の部屋は、構造上光が届かず薄暗かったのです。そこで、オルタは部屋や階段の配置を工夫し、ガラスを巧みに使用して住宅内に光をうまく取り込めるように設計しました。タッセル邸は、限られた日程のガイドツアーでのみ見学ができるようになっています。

豪華な装飾に彩られたソルヴェー邸
細かな装飾が目を引くソルヴェー邸のファサード

ルイーズ大通り沿いに建つソルヴェー邸は、オルタの良き理解者であり、パトロンでもあったアルマン・ソルヴェーが依頼した邸宅です。裕福なソルヴェーは、資金に糸目をつけなかったため、細部に至るまで高価な素材を使用し、凝った装飾を施すなどオルタの芸術性を存分に発揮することができました。内部は豪華でありながら、居心地の良い空間設計がされており、アール・ヌーヴォーの傑作と言われています。ソルヴェー邸は、一般公開はされておらず、予約制のガイドツアーでのみ内部の見学ができるようになっています。ソルヴェー邸は、タッセル邸から徒歩5分程の距離にあり、オルタ美術館からも徒歩圏内なので、外観だけでも見て回るとよいでしょう。

オルタの傑作の一つヴァン・エトヴェルド邸
ヴァン・エトヴェルド邸のファサード

ヴァン・エトヴェルド邸は、マリー・ルイーズ広場とアンビオリクス広場を繋ぐパルメルストン大通りに位置しています。コンゴ自由国の事務総長だったヴァン・エトヴェルドの依頼により建設された邸宅です。内部の中央には、ステンドグラスのドームに覆われたレセプションルームが配置されており、自然光がふんだんに取り込まれるように設計されたヴァン・エトヴェルド邸は、オルタの傑作と称されています。また、完成後も増改築が行われ、オルタの建築スタイルの変化の過程を見られます。

ヴァン・エトヴェルド邸周辺もアール・ヌーヴォー建築が多く残るエリアで、建築を眺めながら散策を楽しむことができます。

文化財の建物を利用したベルギー漫画センター
ベルギー漫画センターのインテリア

オルタの手がけた名建築は、個人のために設計されたものが多く、残念ながらそれらのほどんどは一般公開されていません。タッセル邸やソルヴェー邸など、年に数回ガイドツアーでのみ見学できる日が設けられている場所もありますが、事前予約必須で、なかなか観光で訪れるのは容易ではありません。

世界遺産ではありませんが、文化財に指定されているベルギー漫画センターは、オルタが手がけた建築で、誰でも訪れることができます。元々は1906年に織物商ウォーケーズの生地問屋として建てられたものでしたが、その後改装されて、1989年にベルギー漫画センターとしてオープンしました。館内では、世界的にも有名なタンタンやスマーフなどベルギーの漫画のコレクションや歴史について紹介されています。また各国語の漫画が取り揃えられた読書室では好きなだけ漫画を読むことができます。もちろん優美なアール・ヌーヴォー建築を心ゆくまで楽しめ、建築好きにもオススメのスポット。大きなガラス天井から自然光がふんだんに注がれる吹き抜けのホールをはじめ、手すりや照明器具など優美な装飾も見どころです。また、併設されている「オルタ・ブラッセリー」では、優雅な雰囲気の中、食事を楽しむことができます。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
見どころをぐるり!ブリュッセル市内観光ツアー<毎日催行/午前/英語>3時間

tavitt.jp

【ブリュッセル市内観光ツアー】ブリュッセル・ハイライト☆プライベートツアー<午前 or 午後/日本語ガイド/ブリュッセル発> by [みゅう]3.5時間

veltra.com

【観光フリーパス】ブリュッセル・カード<24時間、48時間、72時間>-

veltra.com

ベストシーズン

ベルギーには、四季があり、観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、夜10時頃まで明るいので観光に十分時間を取ることができます。一方、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ブリュッセル
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:50.8242, 4.3555
  • 住所:Amerikastraat 25, 1060 Sint-Gillis, Belgium
首都
ブリュッセル
面積
30,528 (km2)
人口
1,135万人 2017年
言語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
公用語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Proximus、Orange、BASE
最寄り空港からのアクセス方法

【ブリュッセル空港から市内】
<電車>
所要時間:(ブリュッセル中央駅)21分
料金:9EUR


<バス>
(ブリュッセル北駅方面)
De Lijnの272、471番バス
所要時間:約40分
料金:3EUR


(ヨーロピアン・クオーター方面)
STIB Airport Lineの12番、平日夜間と土日は21番
所要時間:約30分
料金:(券売機)4.50EUR(車内)6EUR


<タクシー>
メーター制
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:45EUR前後


【ブリュッセル市内からのアクセス】
・タッセル邸、ソルヴェー邸
→トラム(8、93番など)Bailli駅から各徒歩2分


・オルタ邸
→トラム(92、97番など)Janson駅から徒歩3分


・ヴァン・エートヴェルド邸
→地下鉄1号線Maalbeek駅から徒歩約7分


(2019年2月現在)


最寄り空港詳細

  • ブリュッセル空港 (BRU)