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モロッコ

ムハンマド5世の霊廟

(Mausoleum of Mohammed V)

概要

ムハンマド5世の霊廟は、1956年にフランスからの独立に献身した国王ムハンマド5世が眠る場所で、未完成のハッサン塔と向かい合うようにブー・レグレグ川を見渡せる場所に位置しています。ムハンマド5世は1961年に崩御し、それから10年後の1971年にこの霊廟が完成しました。ベトナム人建築家の設計により建てられたムハンマド5世の霊廟は、モロッコの伝統的な建築技法で建てられた優美な建造物です。特に豪華な装飾が細部まで施されたインテリアは見事で、訪れる人々を魅了しています。


見所ポイント

モロッコの伝統技法が詰まった優美な霊廟
霊廟の入口を守る衛兵

モロッコには、美しい建築物が多くありますが、モスクなどイスラム教関連施設を含め、内部まで見学できる施設は限られています。そんな中、ムハンマド5世の霊廟は、観光客でも内部が見学できる貴重な施設で、ラバトで人気の観光スポットの一つとなっています。

ムハンマド5世の霊廟は、ムハンマド5世が崩御した翌1962年に息子の国王ハッサン2世の命で建設が開始され、1971年に完成した比較的新しい建造物です。建物の設計は、ベトナム人建築家ヴォー・トアン(Vo Toan)によるもので、建設には400人ものモロッコの職人たちが携わりました。イスラム芸術とアンダルシアの建築様式が融合したモロッコの伝統的な建築技法が踏襲された優美なムハンマドの霊廟は、近代のアラウィー朝における建築の傑作となっています。

青空によく映えるイタリア産の大理石がふんだんに使用された白亜の外観は、一見シンプルに見えますが、近くで見るとアーチの上の壁面には、幾何学模様の彫刻装飾がびっしりと施されています。ピラミッド型の屋根は、緑色の屋根瓦に覆われています。緑色はイスラム教を象徴する聖なる色で、17世紀から現在まで続くアラウィー朝の建築物の特徴の一つでもあります。

圧巻のインテリア
隙間なく装飾が施された壁と天井

優美な外観も十分に美しいのですが、圧巻なのが豪華な装飾に覆われたインテリア。内部に一歩足を踏み入れると、ホールのような吹き抜けとなった空間が広がっていて、見学者はこの墓室の上階に設けられた回廊から室内を見渡すことができます。

床から壁、天井に至るまで隙間なくびっしりと施されたアラベスク模様をあしらったカラフルなモザイクタイルや繊細な漆喰の彫刻装飾は、言葉を失ってしまうほどの美しさ。彫刻装飾が施されたスギの木の天井は、金箔に覆われており、華やかなだけでなく王の霊廟にふさわしい威厳も感じられます。天井の中央部分は、鮮やかなステンドグラスがはめ込まれたドームになっています。光を反射してステンドグラスがキラキラと輝き、神秘的で吸い込まれそうな雰囲気に思わず時間を忘れて見入ってしまいます。

王族が眠る墓室
ムハンマド5世の棺(中央)

墓室の下を見てみると、中央にはムハンマド5世の棺が安置されています。漆黒の磨き上げられた床面とは対照的に繊細な彫刻装飾が施された白い大理石の棺は、神聖な雰囲気を漂わせています。さらに墓室の角には、ムハンマド5世の2人の息子、1983年に亡くなったアブダラー王子と1999年に亡くなった前国王ハッサン2世の棺も安置されています。また、壁沿いの一角には、カーリー(コーランの読誦者)の座席が設けられています。

霊廟内の回廊の四隅と霊廟の4つの入口には、伝統的なユニフォームを身に纏った衛兵の姿も見られ、格式の高さが感じられます。

モロッコ独立の父ムハンマド5世
多くの訪問者が訪れるムハンマド5世の霊廟

ムハンマド5世は、フランスからモロッコの独立を勝ち取ったモロッコ独立の父であり、国民的英雄として知られています。ムハンマド5世は、1927年にスルタンに即位しましたが、フランスからの独立運動を指導していたため、フランス植民政府により1953年にスルタンの称号を剥奪されモロッコから追放されてしまいました。1955年にモロッコに帰還したムハンマド5世は再びスルタンの地位に就き、フランスと独立交渉を続けました。その結果、1956年にモロッコはついにフランスから独立を果たしました。翌1957年にムハンマド5世は、モロッコ王国の初代国王となり、同時にモロッコにおけるスルタンの称号は廃止されました。独立から5年後の1961年にムハンマド5世は術後の合併症により51歳でこの世を去りました。

モロッコには、カサブランカのムハンマド5世国際空港やムハンマド5世スタジアム、ラバトのムハンマド5世大学などムハンマド5世を記念して、彼の名を冠した建物や公共スペースが数多くあります。さらにモロッコのほとんどの都市にムハンマド5世通りと名付けられた大通りがあり、彼がモロッコにとっていかに重要な存在であったかをうかがい知ることができます。

ラバトのランドマーク「ハッサン塔」
ハッサン・モスクの遺跡と未完のハッサン塔

ムハンマド5世の霊廟の正面には、ハッサン・モスクの遺跡と未完成のハッサン塔があります。ハッサン・モスクは、12世紀末にムワッヒド朝第3代君主のヤアクーブ・マンスールにより当時世界最大級のモスクを目指して建設が開始されました。しかし、マンスールの死後、建設は中断されてしまい、完成することはありませんでした。モスクは遺跡と化してしまい、広大な敷地には壁面や柱などの一部が残るのみとなっています。世界最高となるはずだったミナレット(ハッサン塔)は、未完成のままのですが、その姿を今に留めています。未完成のハッサン塔の高さは44m。当初の計画では高さ86mに達する予定でした。未完成のままでありながら、800年以上の時を経ても現存するハッサン塔は、歴史が感じられる重厚な佇まいで、ラバトのランドマーク的存在となっています。また、ハッサン塔とモスクの跡地、ムハンマド5世の霊廟は、現在は複合記念施設となっており、ラバト随一の観光スポットとなっています。

ベストシーズン

モロッコには四季がありますが、沿岸部、山間部、砂漠と変化にとんだ地形で、地域毎に気候が異なります。大西洋に面したラバトは、年間を通じて温暖で過ごしやすい気候です。一年を通して観光を楽しめますが、ベストシーズンは、6月~9月頃です。夏でも内陸部ほど暑くならず、乾燥して過ごしやすいです。ただし、日差しが強いので、サングラスや帽子、日焼け止めなどの日除け対策は必須です。


  • 現地
  • ラバト
  • フェズ
  • メルズーガ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:34.0227, -6.8215
  • 住所:Avenue Tour Hassan, Rabat, Morocco
首都
ラバト
面積
446,550 (km2)
人口
3,522万人 2018年
言語
アラビア語、ベルベル語、フランス語
公用語
アラビア語、ベルベル語
通貨名
モロッコ・ディルハム 補助通貨はサンチーム ※本サイトではMADと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Maroc Telecom、Orange、inwiなど
最寄り空港からのアクセス方法

【ラバト・サレ空港からラバト市内】
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)約25分
目安料金:150~200MAD


<空港バス>
空港からラバト・ヴィル駅前まで運行
所要時間:20~30分
料金:20MAD


【ラバト市内のアクセス】
トラム「Place 16 Novembre」駅から徒歩9分


(2020年1月現在)


最寄り空港詳細

  • ラバト・サレ空港 (RBA)