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モロッコ

テトゥアン旧市街(旧名ティタウィン)

(Medina of Tétouan (formerly known as Titawin))

概要

テトゥアンは、モロッコ北部の地中海側に位置する都市で、古くからイベリア半島とモロッコの中継点として重要な役割を果たしていました。14世紀末にスペインにより町は破壊されましたが、15世紀にレコンキスタでこの地に移住してきたイスラム教徒やユダヤ教徒により再建されました。文化的には、スペイン南部のアンダルシア地方の影響を受けており、イスラムとラテンの文化が融合したムーア文化の特徴が見られます。特にメディナ(旧市街)の真っ白な建物が連なる街並みは特徴的で、メディナ全体が1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

スペインとモロッコの文化が融合した町テトゥアン
白い建物が立ち並ぶテトゥアンの旧市街

テトゥアンは、かつてはベルベル語でティタウィンと呼ばれていました。紀元前3世紀頃にはベルベル人の王国マウレタニアの町があったとされ、西暦40年頃にローマ帝国の属州マウレタニア・ティンギタナの一部となりました。7世紀に入り、マグレブ(北西アフリカ)全域がイスラム化され、14世紀初頭にこの地にマリーン朝の町が築かれたものの、14世紀末にはスペインにより破壊されてしまいました。

15世紀末になると、レコンキスタでイベリア半島を追われたイスラム教徒とユダヤ教徒がこの地に移り住むようになり、城塞都市が築かれました。旧市街の建造物は、スペイン南部のアンダルシア地方のムーア文化の影響を大きく受けており、19世紀後半のスペインの征服の際にヨーロッパ風の街並みに改造されたこともありましたが、その後地元の人々の手により再び元の状態に戻され、現在までムーア文化の特徴を残す街並みが保存されてきました。

さらに20世紀前半、モロッコの大部分はフランス領となりましたが、テトゥアンはスペイン領に組み込まれ、1956年のモロッコの独立までスペイン領モロッコの首都となりました。こうしたことから、現在でもテトゥアンでは、スペイン語を話す住民が多く、道路標識など通常はアラビア語とフランス語が併記されているモロッコにおいて、アラビア語とスペイン語が併記されていることがあります。

テトゥアンの観光拠点となるハッサン2世広場
ハッサン2世広場に面して建つ王宮

テトゥアンの町の特徴は、何と言っても真っ白な建物が立ち並ぶ街並み。テトゥアンは、ヨーロッパの文化が入り混じる異国情緒溢れる独特な雰囲気を醸しており、モロッコの中で最もアンダルシアのムーア様式の影響を色濃く残す町とみなされています。

テトゥアンの観光の拠点となるのがハッサン2世広場(Place Hassan II)。この広場を境に東側に旧市街、西側に新市街が広がっています。ハッサン2世広場には、17世紀に建設されたムーア様式の王宮が建っています。この王宮は、現在でもモロッコ国王がテトゥアンを訪問する際に使用されており、建物内部は見学できませんが、壮麗な外観は見応えがあります。

ローカルな雰囲気が漂うテトゥアンの旧市街
テトゥアン旧市街のスーク

城壁に囲まれたテトゥアンの旧市街には7つの門があり、20世紀初頭までは夜間は閉鎖されていました。王宮横にあるルア門(Bab Rouah)から旧市街に入ると通りの両脇には白い民家が立ち並ぶ光景が目に飛び込んできます。モロッコのメディナと言えば、細い路地が入り組んだ迷路のような街並みが特徴。モロッコ最大の迷宮都市と言われるフェズに比べると規模こそ小さいものの、似たような建物が立ち並ぶテトゥアンのメディナもなかなかのもので、油断していると確実に迷ってしまいます。

旧市街は、伝統産業の職人たちが多く住むエリアで、織物や宝飾品、革製品、タイルなどを作る職人たちの姿が至るところで見られます。白い街並みこそスペインの影響を色濃く残していますが、人々の生活や街の雰囲気はイスラムの文化か深く根付いています。あちこちに点在するスーク(市場)で売られているものも観光向けの土産物というよりも地元の人向けの商品がほとんど。フェズやマラケシュなどの町と比べるとテトゥアンはそれほど観光地化されておらず、いわゆる観光名所と呼ばれる場所はほとんどありませんが、素朴な人々の生活を垣間見ることができます。

テトゥアンのユダヤ人街とムーア建築
テトゥアンに残る典型的な中庭のある建物

テトゥアンには、かつてはユダヤ人の大きなコミュニティがありました。第2次世界大戦後、モロッコのユダヤ人は南アメリカやイスラエルをはじめ世界各地へと移住し、テトゥアンでもほとんどのユダヤ人が国外に移住したため、現在はテトゥアンに残るユダヤ人はごく僅かとなっています。19世紀後半に16あったとされるシナゴーグのほどんどはなくなり、唯一テトゥアンに現存するシナゴーグは、博物館となっています。

テトゥアンの裕福な家庭の伝統的な邸宅には中庭があり、天井や壁面には、グラナダのアルハンブラ宮殿の装飾に似た精巧な彫刻装飾が施され、さらに床や柱はモザイクタイルで覆われています。そんなテトゥアンの伝統的な邸宅の雰囲気を味わえる場所の一つが、エル・オディの家(Dar El Oddi)。この建物は、元々1920年代にエル・オディ家の邸宅として建設されたものでしたが、近年修復を終え、博物館として一般公開されるようになりました。内部は、16世紀から20世紀半ばまでのテトゥアンの生活や歴史の関する写真や資料が展示されていますが、建物に施されたモザイクタイルや繊細な彫刻装飾など美しいインテリアそのものも大きな見どころとなっています。1階には、雰囲気のよいカフェがあり、観光の合間の休憩にもオススメです。

テトゥアンの新市街
新市街にあるムーレイ・エル・メフディ広場

ムーレイ・エル・メフディ広場(Place Moulay El Mehdi)を中心に広がる新市街は、道幅も広く区画整備された近代的な街並みです。テトゥアンの新市街は、スペイン領モロッコの首都だった20世紀前半に開発が行われ、当時のスペインの都市のような街並みが形成されました。新市街の建物も白を基調とした建物が多く見られますが、同じ白い街並みでも旧市街の雰囲気とは大きく異なります。新市街の通り沿いには、レストランやカフェが点在し、夕方以降は家族や友人と集まる地元の人々で賑わいを見せています。テトゥアンでは、モロッコ料理だけでなく、アンダルシアの伝統料理や地中海の新鮮なシーフード料理も味わうことができます。

ベストシーズン

モロッコには四季がありますが、沿岸部、山間部、砂漠と変化にとんだ地形で、地域毎に気候が異なります。テトゥアンは地中海性気候に属した温暖な気候で1年を通して観光を楽しめます。近郊のビーチリゾートを楽しむなら夏がおすすめです。ただし夏は日差しが強いので、サングラスや帽子、日焼け止めは必須です。冬は雨が降ると寒く感じるので防寒対策が必要となります。


  • 現地
  • ラバト
  • フェズ
  • メルズーガ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:35.5701, -5.3683
  • 住所:17 Rue Caid Ahmed, Tetouan, Morocco
首都
ラバト
面積
446,550 (km2)
人口
3,522万人 2018年
言語
アラビア語、ベルベル語、フランス語
公用語
アラビア語、ベルベル語
通貨名
モロッコ・ディルハム 補助通貨はサンチーム ※本サイトではMADと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Maroc Telecom、Orange、inwiなど
最寄り空港からのアクセス方法

【タンジェ国際空港からタンジェ市内】
<タクシー>
所要時間:約30分
目安料金:100MAD~


【タンジェからテトゥアン】
<バス>
CTMバスターミナルからテトゥアン行きのバスの乗車
所要時間:約1時間
料金:25MAD


参考サイト:ctm.ma


(2019年11月現在)


最寄り空港詳細

  • タンジェ国際空港 (TNG)

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