プーシーの丘は、ルアンパバーンの市内にある高さ約150mの小高い丘で、頂上には小さな寺院と黄金の仏塔が建っています。また頂上からは、メコン川やカーン川をはじめ、世界遺産に登録されたルアンパバーンの歴史的な街並みを一望できます。特に夕方にはメコン川の先に沈む美しいサンセットが見られることで知られており、多くの観光客が集まってきます。仏塔は、夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸しています。
営業時間:6:00-日没
料金:20,000LAK
プーシーの丘とは、「仙人の山(丘)」という意味があります。ルアンパバーンの町を造ったとされるアマ・ルーシーとニョティカ・ルーシーという2人の仙人がかつて神の導きによってたどり着いたのがこの丘だったという伝説が残されており、そこからこの丘の名前が付いたと言われています。
頂上のタート・チョムシーと呼ばれる仏塔は、1804年にアヌルット王によって建立されました。お正月には、伝統的な仏教行事が執り行われるなど、現在も地元の人々を中心に厚い信仰を集めています。ゴールドに輝く仏塔は、白く塗られた長方形の基壇の上に建ち、仏塔には7層の金属製の傘蓋(さんがい)が飾られています。プーシーの丘は、ルアンパバーンの町の中心に位置し、頂上にあるタート・チョムシーは、町のほとんどの場所から見ることの出来るランドマーク的存在にもなっています。また、仏塔の横には、小さな寺院があり、内部には黄金仏が祀られています。
プーシーの丘へは、王宮博物館の向かい、ルアンパバーンのメインストリートとなるシーサワンウォン通りの入口からアクセスするのが一般的です。登山道には、階段が整備されていますが、頂上までは328段、徒歩で15~20分ほどかかり体力が必要となります。しかし、登り切った後、頂上から眺めるルアンパバーンの街並みとその先に広がる山々の雄大な景色は一見の価値があります。天気のいい日には、東側の山の中腹に建つ寺院ワット・ポンパオの黄金の仏塔も望むことがきます。世界遺産の町として、世界中から多くの観光客が訪れるようになったルアンパバーンですが、上から眺めてみると、緑豊かな自然と調和した美しい街並みが保存されており、自然と伝統を大切にしてきたラオスの人々の生き方を象徴しているようにも見えます。
プーシーの丘へは、シーサワンウォン通りの入口の他、カーン川沿いの通りからもアクセスすることができます。こちらも300段以上の階段が続きますが、途中ルアンパバーンの街並みを見渡せるビューポイント、仏足石や涅槃像が祀られた岩穴などもあるので、時間があれば行きと帰りでそれぞれ別のルートを利用して、見学してみるのもよいでしょう。ルアンパバーンの人気の観光スポットとして多くの観光客が訪れるようになったプーシーの丘ですが、残念なことにマナーの悪い観光客も多いのだとか。絶景スポットなのでぜひ訪れたい場所ではありますが、あくまでも神聖な場所であることを忘れずに節度のもった服装や行動を心がけたいところです。
プーシーの丘へは、もちろん参拝に訪れる人もたくさんいますが、多くの観光客の目当ては、そこから眺めるサンセット。メコン川に映る夕日と夕焼けに染まるルアンパバーンの街並みが目の前に広がります。遠くの山に太陽が静かに沈みゆく様子は、心が洗われるような感動的な光景です。また太陽が山の奥に沈んだ後のマジックアワーの空も幻想的で、ついつい時間を忘れて見入ってしまうほど。
夕方、日が傾き始めると、この美しいサンセットを鑑賞するために山頂には多くの観光客が集まり、日没の頃には足の踏み場がなくなるほどの人で埋め尽くされます。それもそのはず、サンセットの名所ではあるものの、プーシーの丘の頂上は狭く、さらに寺院と仏塔が建っているため、人が立てるスペースはそれほどありません。そのため、サンセットを目的に訪れる人たちは、ベストスポットから夕日を眺めるために、早い人は日の入りの1時間以上前から場所取りを始めます。日没ギリギリに登ると、すでに人で埋め尽くされており、人と人の頭の隙間から夕日を眺めることになることも。季節や気象条件によっても異なるので、いつでも美しい夕日が見られるとは限りませんが、いつ訪れてもそれぞれに異なる情緒があります。サンセット鑑賞の後、下山する際は暗くなるので足元にはくれぐれもご注意を。
サンセット鑑賞を終えて、丘を下るとシーサワンウォン通り沿いには、赤や青のテントがズラリと張られ、ナイトマーケットが開かれています。ナイトマーケットでは、雑貨や衣類、陶器、工芸品などカラフルなお土産物がたくさん売られており、見て回るだけでもワクワクしてきます。強引な客引きもほとんどないので、ゆっくりと商品を見られます。お土産探しをするなら、ナイトマーケットに足を運んでみるのがオススメです。また、ナイトマーケットには、食べ物屋台もたくさん並び、ローカルフードを気軽に楽しむこともできます。焼き鳥やラオス風ソーセージ、焼きそば、揚げ物など定番の屋台料理がズラリと並びます。また、お惣菜がたくさん並ぶ屋台では、10,000~15,000 LAK(150~200円)程度で1プレートに料理を取り放題というビュッフェスタイルのお店もあります。手事な価格で食べたいものを食べたい分だけ取ることができるのが何と言っても嬉しいところ。ナイトマーケットで見つけたらぜひ挑戦してみて下さいね。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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市内観光ツアー<半日/食事なし/ルアンパバーン発> | 5.5時間 | |
ルアンパバーン市内観光+クアンシー滝+モン族の村<1日/昼食付/ルアンパバーン発> | 1日 | |
本格ゾウ乗り体験+ルアンパバーン市内観光<1日/昼食付/ルアンパバーン発> | 1日 |
ルアンパバーンは、年間を通して温暖な気候です。観光のベストシーズンは、気候が安定して比較的過ごしやすい乾季の11~2月頃です。ただし、朝晩は気温が15℃前後まで下がるので長袖の羽織ものが必要となります。3月から雨季に入る5月頃までは気温がかなり上がり酷暑となります。5~10月頃までは雨季となりスコールが降ります。雨の後は道が悪くなり、滑りやすくなるので足元には注意が必要です。
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【ルアンパバーン空港からのアクセス】
<タクシー(乗り合いバン)を利用>
所要時間:約15分
料金:50,000LAK
※麓から山頂まで徒歩約20分