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ベルギー

スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)

(Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons))

概要

ベルギー西部、フランス国境にほど近いエノー州の州都モンス。19世紀にモンス郊外のスピエンヌから新石器時代の火打石の採掘場跡が発見されました。この採掘場では、紀元前4400年頃から採掘が行われていたと考えられています。最も深い場所で16mまで掘り下げられた採掘坑や坑道跡が残っており、その広さは100ヘクタールにも及びます。火打石の採掘場としてはヨーロッパで最も古く、最も大きな遺跡の一つで、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。


<ビジターセンターSILEX’S>
営業時間:10:00-16:00
※夏季のみオープン(3月末から11月初旬まで。年により異なるので詳細はHP参照)
休業日:月曜日
料金:6EUR ※ガイドツアーは+8EUR
公式サイト:silexs.mons.be
(2019年3月現在)


見所ポイント

ヨーロッパ最古の火打石の採掘地
スピエンヌの地下に残る新石器時代の火打石の採掘場跡

スピエンヌの新石器時代の火打石の採掘地が発見されたのは、19世紀後半とごく最近になってからのこと。鉄道の敷設工事の途中で偶然発見されました。その後の発掘調査から、スピエンヌの採掘場跡の面積は、100ヘクタールにも及び、何千もの採掘坑が点在していることが明らかになっています。その中で最も深い採掘坑は、深さ16mもあり、さらに採掘坑から石を運び出すための坑道も見つかっています。最大で数百kgにも及ぶ石板を切り出すための高い採掘技術が、この時代に既に開発されていました。

また、スピエンヌからは膨大な数の石の破片と共に石を加工して作った斧や刃物なども発見されており、採掘技術と同時に石を研磨、加工する高い技術も備えていたことがわかっています。最も古い採掘場と石器の加工場は、紀元前4400年前まで遡ります。

このように、スピエンヌの採掘場跡は、ヨーロッパの先史時代の歴史や文化を紐解く上で重要な手がかりであり、新石器時代の人々の優れた創造性、人類の文化や技術的な進化の主要な段階を示す新石器時代の文化を明らかにした点、この時代の技術と火打石の採掘の好例となる点が評価され、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。

新石器時代の歴史の手がかかりが残るスピエンヌ
のどかな景観が広がるスピエンヌ

スピエンヌはモンスの市街地から約6kmの場所に位置し、周辺は見渡す限り、牧草地帯や畑などのどかな景観が広がっています。かつて、この地域一体は、石灰岩質の石だらけの大地で農耕には向かなかった代わりに地下から採石を行い、暮らしに役立てていたと考えられています。スピエンヌで採掘された石英質の火打石(フリント)は、硬い上に加工がしやすいという特徴があり、石器時代には石器の材料として重宝していました。この時代の人々は、斧を使って森林を伐採し、家屋やカヌーなどの材料となる木材を成形していました。スピエンヌからは、陶器、野生動物や人間の骨も発見されており、さらに採掘場の近くからは新石器時代の村落跡も発見されています。この村落については、まだ詳しいことはわかっておらず、今後の調査が待たれています。

古代の採掘場を見られる貴重なスポット「SILEX’S」
スピエンヌにあるビジターセンター「SILEX’S」

2015年春には、緑豊かな大地が広がるスピエンヌにビジターセンター「SILEX’S」がオープンしました。ここでは、古代の採掘場についてわかりやすく解説したパネルや映像を使った展示物を見たり、発掘調査を行っている様子を上から見学することができます。また、ガイドツアーに参加すれば実際に地下の採掘場跡を見学することも可能です。6000年以上も前に人の手によって掘られた地下の採掘場が未だ原型を留めているという驚きと同時に、洞窟探検をしているようなワクワク感を味わうことができます。SILEX’Sは、通年営業ではなく、さらに地下の採掘場のガイドツアーは、曜日や一度に参加できる人数が限られているため事前予約が必要となります。地下の採掘場のガイドツアーに参加する場合、ハシゴを使って約10m下まで降りるので、歩きやすい靴と動きやすい服装が必須です。地下は気温が12度に保たれているので真夏に訪れる場合は、温度調節しやすい長袖の服があると安心です。また、安全上の理由から10歳以下の子供、心臓疾患や閉所恐怖症、めまいを起こしやすい人、妊婦は参加できませんのでご注意下さい。万人受けするスポットではありませんが、古代のこの地の文化や歴史について興味深い発見をすることができるでしょう。

モンスからSILEX’Sへは、バスやタクシーでアクセスすることができます。ただし、最寄りのスピエンヌ教会前まで行くバスは1日数便と限られているので、バスを利用する場合は、事前に時刻表を確認しておくことをオススメします。モンスの市街地を抜ければ、のどかな田舎道が続いているので、体力と時間に余裕があれば、ハイキングをしながら訪れてみるのもよいでしょう。

ワロン地方の文化首都モンス
モンスのグラン・プラスに面して建つ市庁舎

ベルギー西部のエノー州の州都モンスは、ワロン地方の文化首都に指定されており、町には歴史的建築物や文化遺産が多く残っています。モンスの観光の拠点となるのが町の中心部にあるグラン・プラス。ツーリスト・インフォメーションもこの広場の一角にあります。グラン・プラスに面して建つ市庁舎は、ルネサンス様式の壮麗な建物で、一際存在感を放っています。市庁舎の建物の中央には通り抜けできる通路があり、そのまま奥に進んで行くと、夏にはカラフルな花々が咲き誇る「市長の庭(Jardin du Mayeur)」という美しい中庭があります。

モンスの観光でぜひ訪れておきたいのがグラン・プラスからほど近い場所にある聖ウォードリュ参事会教会。15世紀から17世紀にかけて建設されたブラバント・ゴシック様式の端正な教会です。内部はステンドグラスや絵画など華やかな装飾で彩られ、特に16世紀に彫刻家ジャック・デュ・ブルックにより制作された独創的な彫刻作品の数々は必見。また教会内部の一角に展示されている「黄金の馬車」も見どころの一つで、毎年、三位一体の祝日に開催されるお祭りの行列で実際に使用されています。

グラン・プラスから南西の坂道を上がって行くと、小高い丘の上に見晴らしのよい芝生の公園が広がっていて、17世紀に建造された高さ87mのモンスの鐘楼が町を見下ろすようにそびえています。この鐘楼は、ベルギーに現存する唯一のバロック様式の鐘楼で、「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。

ベストシーズン

ベルギーには、四季があり、観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、夜10時頃まで明るいので観光に十分時間を取ることができます。一方、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ブリュッセル
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:50.4203, 3.9827
  • 住所:Rue de Nouvelles 7032, 7032 Mons, Belgium
首都
ブリュッセル
面積
30,528 (km2)
人口
1,135万人 2017年
言語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
公用語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Proximus、Orange、BASE
最寄り空港からのアクセス方法

【ブリュッセル空港からモンス】
<電車>
所要時間:約1時間15分
料金:17.50EUR


※モンス駅から134/番バスでスピエンヌ教会前(SPIENNES Eglise)下車→ビジターセンターまで徒歩約15分


参考サイト:infotec.be


(2019年3月現在)


最寄り空港詳細

  • ブリュッセル空港 (BRU)