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エストニア

聖ニコラス教会(二グリステ博物館)

(St. Nicholas' Church (Niguliste museum))

概要

聖ニコラス教会は、13世紀にこの地に入植したドイツ人商人により建立され、商人や船乗りの守護聖人である聖ニコラスに捧げられました。何世紀にも渡り、幾多の戦禍をくぐり抜けてきましたが、第2次世界大戦中の爆撃により教会は破壊されてしまいました。1980年代に再建が完了し、その後は宗教美術作品に特化したエストニア美術館の分館のニグリステ博物館となっています。聖ニコラス教会がもともと所蔵していた作品を中心にエストニア各地から集められた美術品が展示されています。中でも主祭壇とバーント・ノトケの絵画「死の舞踏」は目玉作品となっています。


営業時間:(5月-9月)10:00-18:00(10月-4月)10:00-17:00
休業日:10月-4月の月曜、火曜、祝日
料金:6EUR
公式サイト:nigulistemuuseum.ekm.ee
(2019年6月現在)


見所ポイント

教会を利用したニグリステ博物館
南東側から見た聖ニコラス教会の外観

ラエコヤ広場の南側にあるツーリスト・インフォーメーションからニグリステ通りを挟んだ斜め向かいに尖塔がそびえるのが13世紀に起源を持つ聖ニコラス教会を転用したニグリステ博物館です。

聖ニコラス教会は、ハンザ同盟の貿易拠点として繁栄していたゴッドランド島から渡ってきたドイツ人商人により建立されたのが始まりで、その後15世紀まで増改築が繰り返されました。この時代、タリンはハンザ同盟都市として黄金期を迎え、富の象徴として聖ニコラス教会も豪華な芸術作品で飾られ、タリンで最も壮麗で美しい教会の一つとなりました。16世紀初頭までに教会内には20以上の祭壇がありました。1520年代に宗教改革で、聖ニコラス教会はルター派の教会に転用され、改築が行われたものの、破壊の被害は免れました。しかし、第2次世界大戦中の1944年にソ連軍の空爆により教会は大きな被害を受けました。教会内にあった貴重な芸術作品のいくつかは、空爆の前に他の場所に避難させていたため、被害を免れたものもありますが、インテリアや調度品の多くは失われてしまいました。1953年から再建が始まり、1980年代に再建が完了した後、1984年に宗教美術を展示するニグリステ博物館がオープンしました。

聖ニコラス教会は、優れた音響効果があり、コンサート会場としても使用されています。毎週土曜と日曜の16時からはオルガンコンサートが開かれており、美しい音色を聴くことができます。

バーント・ノトケ作の「死の舞踏」
「死の舞踏」が展示された教会内部

ニグリステ博物館で特に有名な作品が、15世紀末にリューベックの巨匠バーント・ノトケ(Bernt Notke)によって描かれた美しくも奇妙な「死の舞踏」。死の舞踏は、ヨーロッパでペストの流行や100年戦争で死者が絶えない混乱した時代に死への恐怖と生への執着に取り憑かれた人々が祈祷の最中に半狂乱になって倒れるまで踊り続けた集団ヒステリーの様子が描かれており、当時ヨーロッパで流行したモチーフの一つです。生者と死者が共に踊る姿が描かれた死の舞踏は、生前に異なる身分に属していても、死によって貧富の差はなくなり無になるという当時の死生観が表現されています。

聖ニコラス教会の死の舞踏は、高さ1.6m、全長7.5mのキャンバスに、法王や王族と死神の13人がダンスを繰り広げる様子が描かれています。しかし、この絵はもともと全長30mにも及び、農民や町民など異なる身分の人々も含め50人もの人物が描かれていたと言われています。絵の下部には、ラテン語でそれぞれの人物の死に対する思いが記されています。そこには人間臭さが如実に表れていて、なかなか興味深いものがあります。

15世紀当時、死の舞踏をテーマにした絵画や彫刻などの美術作品は、多く制作されましたが、現存するものは少なく、キャンバスに描かれた「死の舞踏」は、聖ニコラス教会のものが世界で唯一現存する作品とされています。

かつての聖ニコラス教会の主祭壇
15世紀に制作された聖ニコラス教会の主祭壇

かつて聖ニコラス教会を飾っていた木製の主祭壇も大きな見どころの一つです。この主祭壇は、リューベックの画家ヘルメン・ローデ(Hermen Rode)の工房で15世紀後半に制作されたもので、中世後期の北ドイツで制作された主祭壇の中で最も壮麗で保存状態の良い貴重な作品です。

この主祭壇は開閉式の2重パネル(翼)の構造となっており、一番外側のパネルを開いた面には、左半分に聖ニコラスの生涯、右半分に聖ヴィクトルの生涯が描かれています。さらに内側のパネルを開くと内部には、色鮮やかに彩色された聖人や聖書の登場人物の40体以上の精巧な彫像とレリーフが施されています。通常は、聖ニコラスと聖ヴィクトルの生涯が描かれたパネル部分が展示されています。

主祭壇の他にも、教会内部にはブルージュで制作されたキリストの受難の祭壇、聖ルチアの生涯が描かれた聖母マリアの祭壇、聖なる親族の祭壇の3つのオランダ様式の祭壇をはじめ、エストニア各地の教会から集められた祭壇画や彫刻作品も見ることができます。

ニグリステ博物館のその他のコレクション
高さ4mの巨大な真鍮製の燭台

ニグリステ博物館は、「死の舞踏」や主祭壇の他にも、彫刻や中世の墓碑、絵画、燭台やシャンデリア、銀製品など点数はそれほど多くありませんが、貴重な美術作品が展示されています。コレクションの大部分は、もともと聖ニコラス教会にあったものですが、エストニア各地から集められたものも一部展示されています。聖ニコラス教会の美術品は、16世紀の宗教改革以降のものが大部分を占めており、この教会に埋葬された裕福な市民や貴族、牧師たちの碑文や紋章が多く展示されている他、14世紀から17世紀の100以上の墓石も展示されています。教会を飾るシャンデリアの多くは16世紀から17世紀に作られたもので、その中でも一際存在感を放っているのがリューベックで制作された高さ約4mの7枝の真鍮製の燭台。この燭台は、16世紀に聖ニコラス教会に寄付されたもので、この種の燭台としては世界最大級を誇ります。

2001年にオープンした銀の間では、エストニア博物館の選りすぐりの銀作品が展示されています。銀のコレクションは主に、教会の備品とし使用されていた銀製品、タリンのギルド(同業者組合)により制作された銀製品、ブラックヘッド(ギルドに入る資格がなかった独身の若い商人で構成された組織)の銀製品の3つの部分に分かれています。精巧な細工が施された銀製品は、目を見張るものがあります。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
【プライベートツアー】エストニア首都 世界遺産タリン市内観光<車(1H)+ガイド貸切/午前・午後/タリン発>3時間

veltra.com

世界遺産タリン歴史地区 半日徒歩観光ツアー<タリン発>2〜3時間

veltra.com

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、23時頃まで明るいので、観光に十分な時間をとることができます。ただし朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • タリン
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:59.4359, 24.7427
  • 住所:Niguliste 3, 10130 Tallinn, Estonia
首都
タリン
面積
45,228 (km2)
人口
132万人 2018年
言語
エストニア語、ロシア語
公用語
エストニア語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、Tele2
最寄り空港からのアクセス方法

【タリン空港からタリン市内】
<トラム>
4番トラムが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


<バス>
2番バスが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


※バス、トラムはチャージ式のスマートカード利用時は割引あり


トラム・バス時刻表:transport.tallinn.ee


<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~15分
目安料金:10~15EUR


【タリン市内のアクセス】
ヴィル門から徒歩約5分


(2019年6月現在)


最寄り空港詳細

  • タリン空港 (TLL)