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タンザニア

オルドバイ峡谷

(Olduvai Gorge)

概要

オルドバイ渓谷は、ンゴロンゴロ保全地域とセレンゲティ国立公園との間にある幅数百メートル、深さ約90メートル、全長45km以上にも及ぶ壮大な渓谷です。20世紀半ばにイギリスの人類学者ルイス・リーキーとメリー・リーキー博士夫妻が、この渓谷からパラントロプス・ボイセイの化石人骨と最も原始的な石器(手斧)を世界で初めて同一地点の同一文化層から発見したことで一躍有名になりました。オルドバイ渓谷では現在も発掘調査は続けられており、人類進化の研究において重要なスポットとなっています。


見所ポイント

オルドバイ渓谷を見渡せるオルドバイ渓谷博物館
オルドバイ渓谷博物館の外観

オルドバイ渓谷の名前は、元はマサイの言葉で野生のサイザル植物を指すオルドパイ(Oldupai)が間違って発音されるようになったもので、現在はそのままOlduvaiとして定着しています。因みにオルドパイは、古くからマサイ族の人々の生活に欠かせない植物で、薬用植物として利用したり、繊維はカゴを編む紐や家の屋根などの材料として使用されています。

オルドバイ渓谷は、約3万年前の活発な地質活動により地表が分裂し、川の流れの浸食により深さ約90mの渓谷が形成されました。この地殻変動によりむき出しとなったオルドバイ渓谷の地層から多数の化石人骨や石器が発見されたことにより、この地名が世界的に知られるようになりました。オルドバイ渓谷は、ンゴロンゴロとセレンゲティの間を結ぶ道から少し脇にそれた場所にあり、陸路でこの間を移動する際は、ぜひ立ち寄っておきたいところ。渓谷の上には、オルドバイ渓谷博物館があり、展望スポットからは赤や白のグラデーションの地層がむき出しとなった四角く突出した岩頸や雄大なオルドバイ渓谷を見渡すことができます。この博物館では、現地ガイドによるオルドバイ渓谷の歴史やその重要性に関する詳しい説明を聞くことができます。また、遺跡のガイドツアーも行われているので、興味があれば参加してみるとよいでしょう。

オルドバイ渓谷から発見された重要な遺跡の数々
オルドバイ渓谷の化石人骨のモニュメント

オルドバイ渓谷を一躍有名にしたのが、1959年に人類学者ルイス・リーキーとメリー・リーキー博士夫妻により発見された約175万年前のものとされるパラントロプス・ボイセイの完全な頭蓋の化石人骨。この化石人骨は、当初はジンジャントロプス・ボイセイ(「東アフリカの猿人類」の意)と名付けられていました。歯の形状から最初はナッツを食べていたと考えられており「ナッツクラッカー・マン」の愛称が付けられましたが、最近の研究では草や葉を食べていたことが明らかになっています。ナッツクラッカー・マンのオリジナルの化石は、ダルエスサラームにあるタンザニア国立博物館に保存されており、オルドバイ渓谷博物館にはレプリカが展示されています。また、オルドバイ渓谷の180万年から160万年前の地層からは、数多くの石器が発見されたことから、パラントロプス・ボイセイはすでに石器を使用していたことも示唆されています。

さらに1964年には現在知られている中では最も初期のヒト属であるとされるホモ・ハビリスの化石人骨が発見されました。この他にもより大きな脳を持つホモ・エレクトスの化石人骨なども発見されており、オルドバイ渓谷は人類進化の研究のおいて重要な遺跡の一つとなり、現在も発掘調査は続けられています。

世界最古の人類の祖先の足跡「ラエトリの足跡」
博物館内にあるラエトリの足跡のレプリカ

オルドバイ渓谷の南側に位置するラエトリ(Laetoli)の360万年前の火山岩からは人類の祖先であるアウストラロピテクス・アファレンシスの3人分の足跡の化石が発見されました。これは、人類の脳のサイズが最初に成長する100万年も前から二足歩行で歩いていたことを決定付ける重要な発見となりました。オルドバイ渓谷博物館では、この足跡の実物大のレプリカの展示を見ることができます。また、化石人骨周辺からは絶滅した大型哺乳動物の骨の化石も発見されています。このことから、人類の祖先は、湖の近くでこれらの大型哺乳動物とともに生活していたと考えられており、獰猛な動物の攻撃から身を守るために二足歩行をしていた人類の祖先は原始的な石の道具を作り出したと考えられています。この鋭利な刃を持つ石片は、人類にとって大きな技術革新で、この石器で動物の皮を切り開き、栄養価の高い動物の肉を得る能力を備え、これが脳を大きくし、猿人類から人間へと進化した要因の一つであった可能性も示唆されています。

ラエトリの足跡のレプリカの展示横には当時の様子を描いたイメージ画があり、数百万年前の私たちの祖先に思いを馳せることができます。博物館自体の規模はそれほど大きくありませんが人類の発祥の地として非常に興味深いスポットとなっています。

人類発祥の地で思いを馳せる
カラフルな地層が印象的なオルドバイ渓谷の岩

オルドバイ渓谷でのこれらの化石人骨の発見により、東アフリカが人類発祥の地として注目されるようになりました。これは、発見した骨の年代を正確に特定できたことが大きな理由となっています。化石そのものから年代を直接測定することはできませんでしたが、堆積物の間にあった火山灰層の年代を特定できたため、その層にあった化石の年代の推定にも大きな役割を果たしました。火山灰層は東アフリカを南北に縦断するグレート・リフトバレー(大地溝帯)地域の特徴でもあり、ケニアのトゥルカナ湖で発見された多くの化石人骨やエチオピアのハダールで発見されたルーシーの骨格もこれらの火山灰層が年代の特定に役立ちました。

人類の発祥の起源や進化については解明できていないことも多く諸説ありますが、私たち人類はこの雄大なアフリカの大地から始まり、やがて気候変動などにより新天地を求めて世界中に広がっていきました。そうした人類の進化の過程に思いを馳せながらオルドバイ渓谷の景色を眺めてみるとより一層感慨深いものがあります。

ベストシーズン

オルドバイ渓谷は、一年を通して観光することができますが、一般的に動物の動きが活発となる乾季の6月~10月がベストシーズンです。2月~4月は大雨季、11月~12月は小雨季です。雨季は道路状況が悪くなり行動範囲が限られることがありますが、緑が美しく、観光客も少ないのでのんびりと過ごすことができます。


  • 現地
  • ドドマ
  • ダルエスサラーム
  • アルーシャ
  • ムワンザ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:-2.9891, 35.3538
  • 住所:Olbalbal, Tanzania
首都
ドドマ
面積
947,300 (km2)
人口
5,468万人 2018年
言語
スワヒリ語、英語
公用語
スワヒリ語、英語
通貨名
タンザニア・シリング 補助通貨はセント(1=100セント) ※本サイトではTZSと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Vodacom、Airtel、Tigo、Halotelなど
最寄り空港からのアクセス方法

【キリマンジャロ国際空港からオルドバイ渓谷】
車で約5.5時間


最寄り空港詳細

  • キリマンジャロ国際空港 (JRO)