ペドヴァーレ芸術公園は、ラトビア人彫刻家オヤルス・フェルドベルグスが、1992年にオープンした野外博物館です。クルゼメ地方の小さな町サビレの郊外の丘に位置し、約100ヘクタールの広大な敷地内には、オヤルス・フェルドベルグスをはじめ、国内外のアーティストによる150点以上もの彫刻やアート作品が点在しています。また、常設展示の他にも毎年様々なテーマに沿った企画展が行われており、ペトヴァーレの自然景観と調和したユニークな芸術に触れることができます。
営業時間:(5月-10中旬)10:00-18:00(10月中旬-4月)10:00-16:00
料金:(夏季)大人3EUR 子供・学生・シニア2.50EUR(冬季)大人2.50EUR 子供・学生・シニア2EUR
公式サイト:pedvale.lv
(2019年9月現在)
ペトヴァーレ芸術公園は、多様な自然と文化的景観が残るアバヴァ渓谷の特別保護区内に位置しています。敷地内には、18世紀後半に建てられたマナーハウスや牧草地、なだらかな丘、深い渓谷、森、小川など変化に富んだ自然や農村景観の中に150以上の現代アート作品が点在し、国の重要な文化的ランドマークとなっています。常設展では、この公園の創設者のラトビア人彫刻家オヤルス・フェルドベルグスの作品をはじめ、国内外のアーティストの作品群を鑑賞することができます。また、この公園では、夏至祭やコンサート、様々なアートイベントが定期的に開かれていて、様々なテーマに沿ったユニークな企画展も楽しみの一つです。
ペトヴァーレには、宿泊施設やレストラン、ピクニックエリアもあり、自然の中でアートを鑑賞しながらリラックスした時間を過ごすことができます。
ペトヴァーレ芸術公園のコンセプトは、この地の自然や農業景観と文化遺産、アートを一つの環境に融合すること。ペトヴァーレ芸術公園では、毎年様々なテーマに沿ったアート・プロジェクトが発足され、国内外から多くのアーティストが集まってきます。このアート・プロジェクトに参加するアーティストたちは、周辺の自然景観からインスピレーションを得て、石や木材、金属などそこにある自然素材を使用して、より有機的な作品を制作することが求められています。その結果、どの作品も唯一無二の独創性がありながら、周囲の景観に溶け込んでおり、訪れる人々の感性を刺激してくれます。この自然と文化的景観の保存と発展が認められ、ペドヴァーレ芸術公園は、ユネスコ賞も受賞しています。
ペトヴァーレ芸術公園には、ホワイト・プリンセスと呼ばれる幽霊がいると言われています。ホワイト・プリンセスは、ペトヴァーレを訪れる人々がより長く滞在したいと感じるようにさせる力があると言われています。その存在は目に見えるというよりも感じられるもので、ペトヴァーレを訪れて居心地の良さを感じる時は、ホワイト・プリンセスの力が働いているのかもしれません。
ペトヴァーレ芸術公園の最寄りとなる町サビレは、アバヴァ川沿いに位置する小さな田舎町ですが、アバヴァ渓谷ではカンダヴァと並び風光明媚な景勝地として知られています。旧市街には、古い建物が立ち並び、まるでおとぎの世界に迷い込んだような、のどかでメルヘンな雰囲気が漂っています。かつて要塞が築かれていた丘の上に登れば、サビレの町並みやアバヴァ渓谷の美しい景色を眺めることができます。
サビレは、ラトビアのワインの都と言われ、町の紋章にもブドウが描かれています。丘の斜面にブドウ畑が広がっており、世界最北のワイナリーとしてギネスブックにも登録されました。サビレで初めてワインが製造されたのはリヴォニア騎士団時代の14世紀まで遡ります。ヤコブ公の治世下の17世紀中頃には、ブドウ栽培が拡大し、サビレのワインはクールラント公国のみならず、ヨーロッパ諸国にも輸出されていました。一時は、衰退していた時期もありましたが、1989年からワイン畑の復元がはじまり、現在は約30種類のブドウが栽培されており、特に耐寒性の高いジルガ(Zilga)という品種が人気があります。毎年7月末に開催されるワインフェスティバルは、子供から大人まで楽しめるイベントが盛りだくさんで、年々人気が高まっています。
サビレを含むアバヴァ渓谷は、変化に富んだ地形と800種類以上の豊かな植物相が見られ、渓谷周辺一帯の広大なエリアが自然公園として特別保護区域に指定されています。サビレ周辺では、風光明媚な景観を眺めながら、ハイキングやサイクリング、ボートでの川下りなどアウトドア・アクティビティを満喫することができます。サビレの町から西にアバヴァ川を4kmほど下ると、落差約1m、幅約35mのラトビアで2番目に幅の広いアバヴァ・ルンバ滝があります。季節により水量は異なりますが、夏季は、滝の周辺で水浴びや水遊び、釣り、手漕ぎボートなどを楽しむことができます。また、滝のすぐ近くには、ブランコやシーソーなどの遊具やグリル設備、キャノピー、トイレなどを備えたキャンピング・サイトがあり、夏は多くのキャンパーたちで賑わっています。
ペトヴァーレ芸術公園から2kmほど南東に行くとスウェーデン・ハット(Zviedru Cepure)というレジャースポットがあります。ここでは、乗馬やトボガン・ラン(ブレーキレバーのついた専用のソリでトラックを滑り降りるアトラクション)、バギードライブ、アバヴァ川での釣りなどのアクテビティを楽しむことができます。また、アバヴァ渓谷の美しい景観を眺めながら自然遊歩道をのんびり散策するのもオススメです。冬は、スキーやスノーボードを楽しむことができます。この他、滑り台やブランコなど子供向けの遊具、カフェ、宿泊所も併設されており、都会の喧騒から離れてのんびり過ごすのに最適なスポットです。
ラトビアには四季があり、観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、22時頃まで明るいので、観光に十分な時間をとることができます。ただし朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短く、寒い日が続きます。スキーやスケートなど冬ならではのウインタースポーツを楽しむなら、この時期もオススメです。
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【リガ国際空港からリガ市内】
<バス/ミニバス>
空港の外のバス停からバス22番もしくはミニバス(Express)322番、ミニバス241番が市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)30~40分
料金:1.15EUR
※車内購入は2EUR
参考サイト:rigassatiksme.lv
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)約20分
目安料金:15EUR前後
【リガ市内からペトヴァーレ芸術公園】
リガ中央駅近くのバスステーション(Rīgas SAO)からクルディーガ方面行きのバスに乗車→サビレ下車→車で5分もしくは徒歩約30分
所要時間:3~3.5時間
参考サイト:www.1188.lv
(2019年8月現在)