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フィンランド

ペタヤヴェシの古い教会

(Petäjävesi Old Church)

概要

フィンランド中部の小さな田舎町ペタヤヴェシに残る木造教会は、ヤーコ・レッパネン指揮のもと地元の大工たちの手によって1763年から1765年にかけて建てられました。建物からインテリアに至るまで木材がふんだんに使用されており、素朴なぬくもりが感じられるこの地方独特の建築様式が見られます。保存状態がよく、建設当時の姿が今も残されており、東スカンジナビア地方を代表する伝統建築として1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。


営業時間:(6-8月)10:00-18:00
料金:(大人)6EUR(学生/子供/年金受給者/10人以上の団体)4EUR ※冬季は予約制、追加料金あり
ガイドツアー:10EUR/1グループ
公式サイト:petajavesi.fi
(2018年11月現在)


見所ポイント

湖畔に静かに佇む木造教会の歴史
対岸から見たペタヤヴェシンの古い教会

ペタヤヴェシの中心部から自然溢れるのどかな森の小路を歩いて行くと、おとぎ話に登場しそうなメルヘンな木造教会が現れます。周囲を森に囲まれており、静かな湖畔にひっそりと佇むその姿は美しく、いつまでも眺めていたい光景です。
ペタヤヴェシに最初の教会が建てられたのは、1724年のこと。当時フィンランドを統治していたスウェーデン国王の承認は得ていませんでしたが、1728年に国王フレドリク1世によりペタヤヴェシに教会建設の許可が与えられました。しかし、すぐに再建されることはなく1760年代に入る頃には、最初に建てられた教会は老朽化し、人口も増加していたためより大きな教会が必要となっていました。その時に建てられたのが現在残るペタヤヴェシの古い教会です。湖畔に建てられたのは、湖を水路として、誰もがアクセスしやすいようにするためで、北欧の他の古い教会にもよく見られます。
ペタヤヴェシはもともとヤムサ教区に属していました。しかし、1867年に独立教区となり、1879年に新しい教会が建設されたため、墓地と鐘楼はしばらく利用されていたものの教会としての役目は終えていました。1920年代にこの教会の建築や歴史的価値が再評価され、修復、保護活動が行われるようになり、1994年にユネスコの世界遺産に登録されました。
現在は夏の間、日曜の礼拝や水曜のコンサートをはじめ、特別な行事の際に利用されています。近年は、特に結婚式を挙げる教会として人気があります。

地元の大工たちの創意工夫が見られる唯一無二の聖人像
手作りのぬくもりが感じられる教会内部

ペタヤヴェシの古い教会の建材には、この土地のパイン材(松の木)が使用されています。壁面が黒っぽく見えるのは、腐食を防ぐために松脂が塗られているため。フィンランドでは、木材が最も入手しやすい資材のため、歴史的にも木造建築が発展してきました。外壁はもちろん、内部の壁や床、天井、椅子、祭壇、説教壇など細部に至るまで木材で作り上げられています。一つ一つ手作りのぬくもりが感じられ、ほのぼのとした優しい雰囲気に包まれています。
天井を見上げると、中央の八角形のドームやアーチ型の天井も木材がパズルのように丁寧に組まれているのがわかります。天井の所々に見られるアルファベットは、この教会の建設に携わった大工たちが書き記した彼らのイニシャルなのだとか。教会内で特に目を引くのが、聖人や使徒、天使のユニークな彫像が施された説教壇。その姿はどこかコミカルで唯一無二の独創性に溢れています。これは、当時この地域の人々はキリスト文化に触れる機会がなかったため、地元の芸術家たちが想像力を働かせて制作したものだったのです。
立派で荘厳な教会は、世界中に数多くありますが、ペタヤヴェシの古い教会は、それらの教会とは一線を画し、この地の人々の培ってきた風土や文化が感じられ、訪れる人々に安らぎを与えています。

ヨーロッパの教会建築と伝統的な建築様式の融合
教会と教会前の墓地

ペタヤヴェシは、フィンランドの内陸で都市部から離れた遠隔地に位置していたため、スウェーデンやロシアの文化の影響が少なく、教会建築にもこの地方の伝統的な建築様式が見られます。設計者である大工のヤーコ・レッパネンは、ヨーロッパの教会建築を参考にしながら、最終的にこの地方の建築様式と融合した独自の教会を建設しました。
十字型の平面を持つ教会建築の様式は、17世紀頃から北欧諸国の教会でも使用されるようになり、18世紀には地方の教会でも一般的な建築様式となりました。ペタヤヴェシの古い教会も正十字型が採用されています。
1765年の完成当時は、翼廊と身廊の十字型の教会のみでした。19世紀に入り改築工事が行われ、釣り鐘型の屋根を持つ鐘楼が1821年にヤーコ・レッパネンの孫のエルッキ・レッパネンにより追加されました。その後、教会と鐘楼は、渡り廊下で繋げられ、現在の姿へとなりました。鐘楼は、3層からなり最上部の八角形の構造物は、明り取りの天窓としての役割を持っています。

自然と近代建築が融合する街ユヴァスキュラ
気持ちのよい景観が広がるユヴァスキュラ埠頭

ペタヤヴェシは、フィンランド中部の僻地に位置し、ヘルシンキからは電車やバスを乗り継いで5時間ほどかかり、公共交通の便はあまりよくありません。ペタヤヴェシから東に車で30分ほどの場所に位置するユヴァスキュラは、中継地点となるフィンランド中部の比較的大きな都市です。ユヴァスキュラは、自然と近代建築が調和し、都市機能が整った住みやすい町として定評があります。また、フィンランドを代表する近代建築家のアルヴァ・アアルトが青年時代を過ごし、一時はオフィスを構え、活動拠点としていたことでも知られています。ユヴァスキュラ大学や労働会館をはじめ、アアルトが手掛けた数々の公共建築が市内の至るところで目にすることができます。アアルトの作品が展示されたアアルト博物館もあり、建築ファンにとってまさに憧れの地。
地方都市でありながら、都市設計やデザイン性が素晴らしく、フィンランドのレベルの高さを感じることができるので、ペタヤヴェシを訪れる際には、ユヴァスキュラにもぜひ立ち寄ってみて下さいね。ヘルシンキからは、バスや鉄道で3.5時間、タンペレからだと2時間ほどです。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。緯度が高いため夏季の日照時間が長く、観光に十分な時間をとることができます。夏でも朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ヘルシンキ
  • ロヴァニエミ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:62.2501, 25.1836
  • 住所:Vanhankirkontie 9, 41900 Petäjävesi, Finland
首都
ヘルシンキ
面積
338,400 (km2)
人口
550万人 2017年
言語
フィンランド語、スウェーデン語
公用語
フィンランド語、スウェーデン語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、DNA
最寄り空港からのアクセス方法

【ヴァンター国際空港からヘルシンキ市内】
<電車>
I、Pの電車に乗車(ヘルシンキ中央駅まで)
所要時間:約30分
料金:5EUR


<空港バス(Finnair City Bus)>
ヘルシンキ中央駅まで
所要時間:約30分
料金:6.90EUR


参考サイト:pohjolanliikenne.fi


<路線バス>
415、615番バスがヘルシンキ中央駅、415番バスがハカニエミマーケットまで運行
所要時間:約45分
料金:5EUR
※車内購入は5.50EUR


参考サイト:hsl.fi


<タクシー>
所要時間:約30分
目安料金:40~45EUR


【ヘルシンキからペタヤヴェシ】
①電車もしくはバスでユヴァスキュラまでアクセス
<電車>
ヘルシンキ中央駅→ユヴァスキュラ駅
所要時間:約3.5時間


参考サイト:shop.vr.fi


<バス>
カンピ・バスステーション(カンピ・ショッピングセンター地下)からユヴァスキュラ行きに乗車
所要時間:約3.5時間


参考サイト:matkahuolto.fi


②ユヴァスキュラからペタヤヴェシ行きの路線バスまたは電車で30分前後
→ペタヤヴェシの鉄道駅やバス停から古い教会まで徒歩約20分


(2018年9月現在)


最寄り空港詳細

  • ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 (HEL)