バンコクからおよそ500km離れたタイ北東部に位置するローイ・エット県。ここにはタイでも屈指の高さを誇る仏塔プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンが建っています。白地に金の装飾が美しい仏塔は、高さ・横幅ともに、ローイ・エットにちなんだ101m。外観だけでなく、内部も細部にわたって美しい装飾が施されています。郊外に位置しているにも関わらず、1年を通して多くの参拝客が訪れています。
営業時間:6:00-18:00
料金:20THB
目の覚めるような純白の塔に黄金の装飾が施された、美しいチェディ(仏塔)「プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコン」。その美しさから地上の楽園とも謳われるプラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、高さ101m、幅101m、敷地の広さは東京ドーム4つ分に相当する101ライと、「101」という数字にちなんだ造りになっているのが特徴です。この数字は、仏塔の位置する県「ローイ・エット」(タイ語で101という意味)に由来しています。アユタヤ王朝時代、11の門と11の衛星都市を持っていたこの地域一帯は「サケット・ナコーン」と呼ばれていたのですが、この11という数字が後に誇張され、間にゼロがはいり101となり、現在の呼び名になったのだとか。横幅、高さを101mで統一された巨大なプラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、タイ国内でも指折りの高さを誇る仏塔です。敷地内には、この101mにちなんで造られた中心にある巨大な仏塔と、それを囲むように建つ8つの仏塔、合わせて9つの仏塔が建てられています。同じ色調で、洗練されたデザインが魅力の仏塔は、タイの中央部と東北部の建築様式が合わさって出来たものだと考えられています。
6階建てのプラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、内部に入って見学することも可能です。塔の内部は、扉、柱、天井など、どこをとって見ても繊細な彫刻が施され、極彩色で彩られており、煌びやかな天国をイメージしたと言われる装飾はため息が出るほど美しいものになっています。塔の上層階に登って行ける階段も、外観と同じく白地に金の装飾が施されています。手すり部分はもちろん、階段の底にあたる部分もデザインされていて、下から見上げても美しい仕上がりになっているのだから驚きです。仏陀の姿が描かれたステンドグラスや、仏陀の生涯を描いた壁画、直径10mあまりの巨大なシャンデリアなど、塔内には見どころがたくさん。壁に沿って一列に並び置かれた金色の座仏像も圧巻です。装飾の美しさはまさに豪華絢爛といったところなのですが、自然光にまかせた塔内は薄明るく、ひんやりとしていて、神聖な雰囲気に満ちているのが魅力です。下層階はホールの様な広い造りになっていて、1階にはこの塔をたてた僧侶が祀られており人々の信仰を集めています。似たような造りである2階、3階にも祭壇があり、仏像が安置されています。4階部分にあたる階にはテラスが設けられていて、外に出ることができます。開放的な広いテラスからは敷地内や周囲の景色が一望できます。地上からこのテラスまでは、エレベーターで上がることも可能です。塔内に設けられた階段は、途中からは螺旋状に変わります。この螺旋階段を上ると最上階です。最上階にある御堂には、上部が釣鐘状をした小さな金色の仏塔が置かれていて、この内部にあるガラスケースに、仏陀の遺骨「仏舎利」が納められています。この仏舎利が納められた仏塔の基壇をぐるりと囲むように彫りこまれた、両手で塔を支える人形の装飾も印象的。最上階の壁一面に描かれた、青い空に雲が流れる壁画も大変美しいものになっています。
プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンの玄関口とも言えるのが、チェディの150mほど手前に設けられた、レンガ造りのどっしりとした大きな門です。門の上部に方形を積み重ねたような塔が建っているのが特徴的で、この門の前には、お土産屋さんがたくさん並んでいてとても賑わっています。門の先には、城壁に似た橋のような歩道がチェディのある敷地まで続いています。プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコン周辺は豊かな自然に溢れているため、景色が開ける場所からは、どこまでも続く緑と遠くに連なる山々の絶景が楽しめます。ちなみに、チェディまではこの歩道だけでなく、車道でも繋がっています。プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、周りを回廊に囲まれた造りになっているのですが、この回廊に設けられた入口にはタイの寺院ではおなじみのナーガが置かれています。ナーガとは蛇の神様で天候を左右する力を持ち、農業の収穫に大きく影響を与えるため、古来より人々の信仰を集めていたとされています。プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンのナーガは、鮮やかなグリーンの体に金の装飾がとても美しい、豪華な造りになっています。この回廊にも、壁に沿って金色の仏像がずらりと安置されています。回廊の内部は、大変手入れの行き届いた庭園になっています。4体の仏像の座る噴水や蓮の浮かぶ池など、この庭園を散策するのも楽しみの一つ。野生のクジャクにも会えるかもしれません。プラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、「ワット・パ・ナムティップ・ラシット・バララム(Wat Pha Namthip Thep Prasit Vararam)」寺院の敷地内にあります。ローイ・エットの市街からは約90km、車で約2時間ほどの場所に位置しています。
11月から2月の乾季は雨が少なく気温、湿度ともに高くなりすぎず観光に適したシーズンです。3月から雨季に入る5月頃までは気温が上がり、平均最高気温が35度を超えることもあります。5月になるとモンスーンシーズンとなり10月まで雨の多い日が続きます。この時期は、雨の影響で日中の気温が下がり、夜も比較的過ごしやすい暑さになります。
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