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南アフリカ

リフタスフェルトの文化的・植物的景観

(Richtersveld Cultural and Botanical Landscape)

概要

リフタスフェルトは、北ケープ州のナミビア国境に程近いゴツゴツとした山がちの乾燥した砂漠地帯です。雨はほとんど降らず夏には50度を超えることもある厳しい自然環境で、一見荒凉とした景観が広がっていますが、過酷な自然環境に適応した多様な動植物が生息しています。この地域には、伝統的な放牧生活を営むナマ族が暮らしており、2007年には彼らの生活圏である1,600平方kmが「リフタスフェルトの文化的・植物的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

リフタスフェルトの文化的及び植生景観とは
リフタスフェルトの世界遺産を示す標識

世界遺産「リフタスフェルトの文化的及び植生景観」は、北ケープ州のナマクワランドの北部に位置し、リフタスフェルト国立公園にも隣接しています。乾燥した砂漠地帯でありながら、多様な植物が生茂るリフタスフェルトでは、南アフリカ最後の半遊牧民と言われるナマ族の人々が、伝統的な放牧生活を送っており、約1,600平方kmに及ぶリフタスフェルト共同保全地区はナマ族が共同で管理をしています。遊牧の際に彼らが生活の拠点としている集落は約40ヶ所に点在しています。20世紀にナミビアとの国境沿いを流れるオレンジ川の河口でダイヤモンドが発見され、この辺り一帯のナマ族の土地は近代化の波に飲まれていきましたが、リフタスフェルトは、ダイヤモンド採掘の対象にならなかったため、現在ももともとの景観が残っています。このようにリスタスフェルトにはユニークな自然環境と長年に渡ってその自然を有効活用しながら暮らしてきたナマ族の伝統的な生活様式が保存されていることが評価され、放牧地やナマ族の簡易式住居なども含めリフタスフェルト共同保全地区全体が2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ユニークな生態系うを育むリスタスフェルト
絶滅危惧種のアロイデンドロン・ディコトマム

リスタスフェルトは、ゴツゴツとした険しい山々や広大な砂漠が広がり、雨がほとんど降らず乾燥した気候であるにもかかわらず、多様な動植物が生息しています。その中でも多肉植物の多様性は世界トップクラス。さらに地球上で唯一の乾燥地帯の生物の多様性のホットスポットで、この地域だけで2700種類の植物が自生し、その内の約600種類はこの地域でしか見られない固有の植物です。この地域は、昼夜の気温差が激しく、早朝にかかる靄が貴重な水分をもたらしており、この独特の気候が他では見られないユニークな生態系を育んでいるのです。

絶滅危惧種に指定されているアロイデンドロン・ディコトマム(旧名アロエディコトマ)は、リスタスフェルトでは人里離れた山頂にわずか数百本程度残るのみとなっています。かつて狩猟用の矢を収める矢筒(クィヴァー)をこの木から作っていたことからクィヴァー・ツリー(Quiver Tree)とも呼ばれています。また、この地域原産のパキポディウム・ナマクアナムは、細長い幹の先端が北側に向かってやや垂れており、その姿が遠くから見ると人が頭を垂れているよう見えることからハーフマン(半人間)と呼ばれています。ナマ族には、かつて民族紛争で故郷を追われ、南に逃げた人々が故郷のある北側に想いを馳せて悲しんでいたところ、神が彼らを半人間半植物の姿に変えたという伝説が残っています。そして、パキポディウム・ナマクアナムはナミビアの故郷に向けて頭を下げて悲しみに暮れているナマ族の先祖(ハーフマン)であるとされ、神聖な存在として崇拝の対象になっています。

自然を有効活用し持続可能な生活を営むナマ族
ナマ族の伝統的な簡易住居

ナマ族は、南西アフリカ全域をかつて支配していたコイコイ系民族の最大の民族で、現在は大多数がナミビアに住んでおり、リスタスフェルトに住むナマ族は少数グループです。しかし、リスタスフェルトは、現代社会ではほとんど消滅してしまった自然と調和した南西アフリカの伝統的な生活様式が残る数少ない土地の一つで、どこよりもその文化的景観が広範囲に現存する貴重な地域です。ナマ族の人々はこの土地の過酷な自然環境に合わせて季節ごとに家畜とともに山から川へと移動しながら自給自足の生活を送っています。このように半遊牧的な生活を営むナマ族の住居は、移動が簡単にできるように木のフレームにシートをかぶせただけのドーム型の簡易住居です。現在は現代的なビニールシートや布を使用する住居もみられるようになりましたが、伝統的な住居はこの地域に自生する植物を細かく編んだゴザのようなシートで覆われています。植物を編んで作られたシートは、風通しがよく、砂漠の暑い日差しも遮ってくれます。さらに雨が降っても多孔質の茎が水を吸収して自然に膨張し、家の内部を乾いた状態に保つことができます。また冬には、家の内側の壁を動物の皮で覆うことで、寒さをしのいでいます。

リフタスフェルトでエコツーリズムを楽しむ
オレンジ川のほとりのDe Hoopキャンプサイト

荒凉としたリフタスフェルトの独特な景観は、他の惑星にいるかのような錯覚をもたらし、南アフリカを訪れる自然愛好家たちの間では隠れた人気スポットになっています。リフタスフェルトでは、エコツーリズムが盛んで、ハイキングやピクニック、バードウォッチング、オレンジ川でのカヌーやラフティング、キャンプなどこの地域特有の自然環境を楽しめるアウトドア・アクティビティが充実しています。リフタスフェルトの観光拠点となる主な町や集落は、エクスティーンフォンテイン(Eksteenfontein)、 レッカーシング(Lekkersing)、サンドドリフト(Sanddrift)、クボエス(Khuboes)、ポートノロス(Port Nolloth)、アレクサンダーベイ(Alexander Bay)の6つです。世界遺産の保護区内にもハイキングトレイルがいくつかあり、エクスティーンフォンテインやクボエスでは知識豊富な地元のガイドとともにハイキングを楽めます。キャンプサイトもいくつかありますが、環境保護のため、各キャンプサイトで車の乗り入れは3~6台程度までと制限されています。エクスティーンフォンテインの近くのナマ・スタッド(Nama Stad)では、ナマ族の伝統的な住居に宿泊し、伝統料理を味わうことができます。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
リフタスフェルトツアー各種1日〜

richtersveldtours.co.za

ベストシーズン

南半球に位置する南アフリカは、北半球とは逆の季節になります。リフタスフェルト一帯は、雨がほとんど降らない乾燥地帯です。夏(11月~3月)は、非常に暑く乾燥し、最高気温が50度近くまで達します。日中は日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めなどの日除け対策とこまめな水分補給が必要です。一方冬(5月~7月)は、比較的温暖で過ごしやすく、観光のベストシーズンです。ただし朝晩は靄がかかり冷え込むので防寒対策が必要です。


  • 現地
  • プレトリア
  • ケープタウン
  • ダーバン
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:-28.8656, 17.1012
  • 住所:Richtersveld Local Municipality, South Africa
首都
プレトリア
面積
1,219,090 (km2)
人口
5,794万人 2018年
言語
アフリカーンス語、英語、バントゥー諸語(ズールー語、コサ語、北ソト語、ソト語、スワジ語、南ンデベレ語、ツォンガ語、ツワナ語、ヴェンダ語)の合計11言語
公用語
アフリカーンス語、英語、バントゥー諸語(ズールー語、コサ語、北ソト語、ソト語、スワジ語、南ンデベレ語、ツォンガ語、ツワナ語、ヴェンダ語)の合計11言語
通貨名
ランド 補助通貨はセント(1ZAR=100セント) ※本サイトではZARと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Vodacom、MTN、Cell C、Telkomなど
最寄り空港からのアクセス方法

【ケープタウン国際空港から市内】
<MyCiTiバス>
MyCiTiバスのA01番が空港からシビックセンターまで運行。
所要時間:約40分
料金:(シングルチケット)85ZAR


※チャージ式myconnectカードの場合は割引料金適用。


参考サイト:myciti.org.za


<タクシー>
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~


<空港シャトル>
空港から目的地まで乗り合いのシャトルサービス(15~20分間隔で運行)
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~


【ケープタウンからのアクセス】
車で約8時間


※レンタカーもしくはツアー利用が一般的


(2020年2月現在)


最寄り空港詳細

  • ケープタウン国際空港 (CPT)

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