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マダガスカル

アンブヒマンガの丘の王領地

(Royal Hill of Ambohimanga)

概要

アンタナナリボの北西約20kmの郊外に位置するアンブヒマンガの丘は、かつてマダガスカルを統治していたメリナ王国の都が置かれていた場所で、2001年には「アンブヒマンガの丘の王領地」としてユネスコの世界遺産に登録されました。丘の上の要塞には宮殿や広場、埋葬地など王宮遺跡が残っています。また、アンブヒマンガの丘は、何世紀にも渡り神聖な儀式が執り行われきた場所で、マダガスカルの人々の文化的アイデンティティを形成する上での象徴的な存在となっています。


見所ポイント

アンブヒマンガの歴史
丘の上から見たアンブヒマンガ周辺の景色

アンブヒマンガ周辺を含むマダガスカルの中央高地には、15世紀頃までに水田耕作の技術を持った人々が定住し、森を切り拓いて稲作を行うようになったものとされ、16世紀頃にメリナ王国が成立しました。アンブヒマンガと言う地名は、18世紀初頭にアンヂアマシナヴァルナ王により名付けられたもので、マダガスカル語で「青い丘」や「美しい丘」を意味しています。アンヂアマシナヴァルナ王は王国を4分割し、4人の息子にそれぞれ領土を与え、その内の東側を手にした息子がアンブヒマンガを首都とし、防御壁を建設しました。アンヂアマシナヴァルナ王の死後、4人の息子たちはそれぞれの領土を平和的に支配せず、お互いの領土の支配権を握るために戦争を起こし、この内戦は77年間にも及びましたが、1787年にアンヂアナンプイニメリナによりアンブヒマンガで戦争は終結し、メリナ王国は再統一されました。王となったアンヂアナンプイニメリナは、アンブヒマンガに新たに要塞や宮殿を建設しましたが、アンタナナリボを征服した後、1794年にメリナ王国の政治的な首都をアンタナナリボに遷都しました。しかし、その後もアンブヒマンガはメリナ王国の精神的な首都と宣言され、1897年にマダガスカルがフランスの植民地になるまで、王室の儀式が執り行われたり、建造物が増築されていきました。

メリナの伝統が残るアンプヒマンガの丘
王家の霊廟

標高約1500mに位置するアンブヒマンガは、周囲を美しい山並みと田園地帯に囲まれており、丘の上からは風光明美な景色を見晴らすことができます。

アンブヒマンガの丘の上には、要塞化された宮殿「ルヴァ(Rova)」があります。ルヴァの周囲は防衛用の堀と城壁に囲まれており、7つの門が設置されています。これら7つの門の位置は占星術により決定されたと言われています。城壁には、砂や貝殻、卵白で作られたセメントが建材として使用されていて、この壁を建設するのにおよそ1600万個の卵が使用されたものと考えられています。伝統的な資材やメリナの様式で建てられたアンブヒマンガの建造物は、16世紀以降のメリナ王国の社会的・政治的構造をよく表しています。そして、王宮、王室の埋葬地、広場、森などを含むアンブヒマンガの丘全体は、メリナ人の文化的アイデンティティの最も重要なシンボルとみなされ、さらにメリナ王国時代の最も保存状態のよい史跡であることから2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。このようなマダガスカルの重要な歴史や王室の墓地が残るアンブヒマンガは、今でも神聖な場所とされており、多くの巡礼者が訪れる信仰の場にもなっています。

因みに、歴史的な姉妹都市であるアンタナナリボのルヴァ(女王宮)もユネスコの世界遺産に登録予定でしたが、1995年に起きた火災で焼失したため、現在のところアンブヒマンガがマダガスカルで唯一の文化遺産となっています。

アンヂアナンプイニメリナ王の宮殿
アンヂアナンプイニメリナ王の宮殿の外観

アンプヒマンガの要塞内部で見どころとなっているのが、博物館として内部が一般公開されている2つの宮殿です。特に重要なのがアンヂアナンプイニメリナ王の宮殿です。アンヂアナンプイニメリナ王は、メリナ王国を再統一した後、マダガスカル島全土の統一を目指しました。多くの人々を動員して灌漑を行い、沼沢地を水田に変えたり、アンタナナリボの金曜市(ズマの市)を慣例化させるなど大きな功績を残し、マダガスカルで最も偉大な指導者の1人で、文化的英雄としてみなされています。

アンヂアナンプイニメリナ王の宮殿は、1788年頃に伝統的なメリナの貴族の建築様式で建てられました。外観は、一般的にイメージする宮殿とは異なり、シンプルな木造の建造物で、どちらかというと山小屋のような雰囲気です。当初は藁葺きの屋根でしたが、19世紀にフランス人技師ジャン・ラボルドにより、耐久性のある木製タイルの屋根に改修されました。建物内部の中心にある高さ10mのローズウッドの木でできた立派な柱は、アフリカの東海岸から2000人もの奴隷によって運ばれきたものと伝えられています。内部の調度品は占星術に従って配置されていて、北東の角の高い位置には王のベッドがあります。アンヂアナンプイニメリナ王の時代、妻たちはこの宮殿を訪れることはできましたが、ここで一晩寝ることは許されていませんでした。そして、今なおこの宮殿は非常に神聖な場所とされています。

この宮殿の裏手には、王家の霊廟やかつて王が沐浴を行なっていた浴槽が残っています。

女王の夏の離宮
女王の夏の離宮の外観

アンヂアナンプイニメリナ王の宮殿の隣には、メリナの伝統的な建造物とは対照的なヨーロッパ風の優美な夏の離宮があります。この夏の離宮は、1870年にフランス人技師ジャン・ラボルドの設計で女王ラナヴァルナ2世のために建設されました。1階は来賓を迎え入れる部屋とサロンを備え、2階は女王と女王の使用人の寝室として使用されていました。現在見られる夏の離宮は、近年修復されており、内部には当時のヨーロッパ風の家具や調度品が配置されています。女王の寝室は神聖な場所とみなされており、今でも多くの巡礼者が訪れています。2階のバルコニーからは、かつて女王も眺めていたであろう周辺の山々が連なる雄大な景色を見晴らすことができます。

ベストシーズン

アンタナナリボは、標高1,200m以上の高地に位置しており、1年を通して比較的涼しく過ごしやすい気候です。観光のベストシーズンは、晴天の日が多く過ごしやすい乾季の5月~9月頃です。ただし、朝晩は冷え込むので防寒着が必要です。11月~3月の雨季は、道路状況が悪くなり行動範囲が限られることがあります。


  • 現地
  • アンタナナリボ
  • モロンダバ
  • ノシ・べ
天気予取得中...
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天気予取得中...
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  • 緯度・経度:-18.7604, 47.5622
  • 住所:Ambohimanga, Ambohimanga Ambohimanga Rova, Madagascar
首都
アンタナナリボ
面積
587,041 (km2)
人口
2,689万人 2019年
言語
マダガスカル語、フランス語
公用語
マダガスカル語、フランス語
通貨名
マダガスカル・アリアリ ※本サイトではMGAと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Airtel、Telma Mobile、Orangeなど
最寄り空港からのアクセス方法

【イヴァトゥ国際空港からアンタナナリボ】
<タクシー>
空港の到着ホールの外のタクシースタンドから乗車
所要時間:(市内中心部)約40分
料金:(交渉制)40,000~70,000MGA


<空港シャトルバス>
市内の目的地まで送迎
所要時間:(市内中心部)1時間前後~
料金:10,000MGA


<ミニバス>
空港の敷地外の通り沿いのバス停から市内方面行きのミニバスに乗車
所要時間:(市内中心部)1時間前後~
料金:500MGA


【アンタナナリボからアンプヒマンガ】
タクシーで40~50分、ミニバスで約1時間


最寄り空港詳細

  • イヴァトゥ国際空港 (TNR)