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エチオピア

シミエン国立公園

(Simien National Park)

概要

シミエン国立公園は、エチオピア北部のアムハラ州にあるシミエン山地を対象とした13,600ヘクタールに及ぶ国立公園です。シミエン山地には、エチオピア最高峰、アフリカ大陸第4位のラス・ダシェン山(標高4,533m)をはじめとする高山や断崖絶壁の深い渓谷が連なっています。この厳しい自然環境に適応し独自の進化を遂げたワリアアイベックスやアビシニアジャッカル、ゲラダヒヒなどの野生動物が生息しており、1978年にはユネスコの世界遺産に登録されました。


参考サイト:simienmountainsnationalpark.org


見所ポイント

世界遺産のシミエン国立公園
厳しい環境に適応したジャイアントロベリア

シミエン国立公園は、エチオピア最高峰のラス・ダシェン山を中心に険しい山々が連なり、「アフリカの天井」とも呼ばれています。シミエン山地は、約2000~3000万年前に起きた火山活動とその後の隆起と浸食により何百万年もの歳月をかけて急峻な高山と高さ1,500mにも達する断崖絶壁の深い渓谷が形成されており、その壮大な自然景観は息を呑む美しさです。この特殊な環境が独自の生態系を育み、ワリアアイベックスやアビシニアジャッカル(エチオピアオオカミ)やゲラダヒヒなど固有種を含め希少な野生動物の生息地となっています。こうした希少種が生息する生態系を保護するために1969年にシミエン国立公園が設立され、1978年には国立公園全体がユネスコの世界遺産に登録されました。

シミエン山地には、およそ2000年前から人々が暮らし、農耕が行われてきました。しかし、急速な人口増加や農地拡大などにより生態系が脅かされ、さらにエリトリア独立を巡る内戦も環境の悪化を招き、1996年には危機遺産に登録されました。その後、住民の多くは強制移住となり、農地の管理が行われるなどの政策がとられ、2017年に危機遺産リストから除外されました。この地に暮らしてきた原住民の人々の生活と自然環境の保護の両方を持続可能な方法で維持していくことは大きな課題でもあります。

シミエン山地の固有種ワリアアイベックス
大きな角を持つワリアアイベックス

樹木の限界点である標高3,600mを超える冷涼な高原の尾根は草で覆われており、シミエン山地の固有種で絶滅危惧種にも指定されているワリアアイベックスが生息しています。ワリアアイベックスは、ヨーロッパの主にアルプス山脈に生息するアイベックス(ヤギ属の哺乳類)と同系統で、かつてヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が繋がっていた時に渡ってきてたものと考えられており、アイベックスの中では世界最南端に生息する種とされています。ワリアアイベックスは、かつては国立公園の中心部に生息していましたが、密猟や農地開拓により生息地を追われ、生き残ったワリアアイベックスは、危険から逃れるように公園の東部のよりアクセスしにくい断崖に生息地を移動して適応しています。

シミエン国立公園に生息する希少な野生動物
高地に生息するゲラダヒヒの群れ

シミエン国立公園は、ワリアアイベックスの他にもゲラダヒヒと希少種で絶滅危惧種のアビシニアジャッカル(エチオピアオオカミ)の生息地としても有名です。これらはどちららもエチオピア高原の固有種です。ゲラダヒヒは、まるでネクタイでもしているかのように首元と胸元が赤いのが特徴で、シミエン山地には推定で3,000頭以上が生息しており、天敵がいないためその個体数は増え続けています。主に標高3,000m以上の高地に群れで生息しており、シミエン国立公園を訪れた際は、高い確率で遭遇することができるでしょう。ゲラダヒヒは、草や根を主食としており、人間を警戒したり、食べ物を奪うために襲いかかることもなく、比較的近い距離で観察することができます。この他にも公園内にはマントヒヒやキンイロジャッカル、クリップスプリンガー、ブッシュバックなど20種類以上の哺乳動物が生息しており、野鳥は6種の固有種を含め、180種類以上が観測されています。

シミエン国立公園のトレッキング
雄大な景色に囲まれたチャンネック

シミエン国立公園は、エチオピア北部の主要な観光地であるゴンダールとアクスム、ラリベラのほぼ中間地点に位置しています。シミエン国立公園の拠点となるのが、ゴンダールの北約110kmの町デバルク(Debark)。デバルクにあるシミエン国立公園管理事務所でまず入園登録と許可証の発行が必要となります。許可証は、公園入口で提示が必要となるのでなくさないようにしましょう。

公園内には、15km~25km毎にキャンプ地(山小屋)があり、一部のキャンプ地は車でアクセスすることができます。車でアクセスできるキャンプ地周辺のハイキングを楽しむ日帰りコースから2週間近くかけて園内を歩いて巡る本格的なトレッキングコースまで様々あり、体力や日数に応じて自由に予定を組むことができます。ただし、公園内の観光は、スカウト(パークレンジャー)の同行が義務付けられています。デバルクの公園事務所でスカウトの他、ガイドやポーターも一緒に雇うこともできますが、それらが全て含まれたツアーに参加するのがより手軽でオススメです。ツアーは、ゴンダールなどの主要都市から送迎が含まれたものもあります。

絶景のトレッキングコース
切り立った断崖と放牧中の家畜

トレッキングの最も一般的なスタート地点となるのが、デバルクから車でアクセスできる標高3,250mのサンカバール(Sankaber)。サンカバールからチャンネック(Chennek)間は、絶景が目白押しで人気のトレッキングコースとなっています。特にギッチ(Gich)からから歩いて2時間ほどの場所にある標高3,926m地点の断崖絶壁にあるビューポイント「イメットゴーゴー(Imetgogo)」は、この公園のハイライトの一つとなっています。高地の草原地帯では、独自の進化を遂げたジャイアントロベリアが多く見られ印象的な景観を作り上げています。この付近では、運が良ければワリアアイベックスやアビシニアジャッカルに遭遇することも。国立公園内は、現在も伝統的な暮らしを続ける山岳民族の人々が暮らしており、トレッキングの途中に伝統的な草ぶきの家が並ぶ村や厳しい自然環境の中で放牧をさせたり日常生活を営む人々の姿も見られます。3,000m~4,000m近い高地を長時間歩くのは決して楽ではありませんが、「アフリカの天井」から眺める景色は言葉を失うほど壮大で、疲れを忘れさせてくれることでしょう。

ベストシーズン

エチオピア北部の高原地帯は、年間を通して気温の変化の少ない穏やかな気候です。観光のベストシーズンは晴天の日が多く、湿度が低く過ごしやすい乾季の10月~2月頃です。ただし、朝晩は冷え込むのでフリースやニットなどの防寒具が必要です。また、日中は日差しが強いので日焼け止めや帽子、サングラスなどもお忘れなく。6月中旬~9月頃までは大雨季で、大雨が降ると道路状況が悪くなり、行動範囲が限られる場合があります。


  • 現地
  • アディスアベバ
  • アクスム
  • ラリベラ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:13.1515, 37.8990
  • 住所:Unnamed Road, Debark, Ethiopia
首都
アディスアベバ
面積
1,104,300 (km2)
人口
112,079千人 2019年
言語
アムハラ語、オロモ語、ソマリ語、ティグリニャ語など複数の民族言語、英語
公用語
アムハラ語(事実上)
通貨名
エチオピア・ブル 補助通貨はサンティーム(1 ETB =100サンティーム) ※本サイトではETBと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Ethiotelecom
最寄り空港からのアクセス方法

【ゴンダール空港からシミエン国立公園】
車で約2.5時間


最寄り空港詳細

  • ゴンダール空港 (GDQ)