プーケットから北西に約80kmの場所に位置するシミラン諸島は、自然の美しさが溢れるタイの秘島です。海洋国立公園に指定されているシミラン諸島は9つの島から成り、そのうちの2つには上陸することができます。また、世界的に有名なダイビングスポットが数多くあり、透明度の高い海中ではまるでソーダのようなクリアな青色が広がります。
シミラン諸島国立公園入園料:大人500THB、子供300THB
アンダマン海に浮かぶシミラン諸島は、その美しい自然を守るために海洋国立公園に指定されています。ホテルや飲食店など民間の商業施設が建てられないため、島はリゾート開発されることなく、素朴で美しい、ありのままの姿を保っています。また、シミラン諸島を訪れることができるのは海が穏やかな11月~5月のみとされていて、半年間島がクローズされることも自然保護に一役買っています。島々はエメラルドブルーの海に囲まれ、その透明度は水深30メートルまで見通せるほど。ユニークな地形や様々な生態系に恵まれているため、シミラン諸島には世界のダイビングスポットの中でも10本の指に数えられるほど有名なポイントが多くあり、国内外からダイバーが訪れます。
シミラン諸島へは、プーケット空港から車で1時間ほどの場所にあるタップラム港からスピードボートで1時間半。シミラン諸島への玄関口で知られるタップラム港からは、ミアン島との間に毎日スピードボートが出ています。行きは8時、帰りは15時、往復チケットで2700バーツです。カオラックからは、スピードボートで1時間ほど。シュノーケルメインのもの、ダイビングポイントを巡れるもの、上陸してからの自由時間が多く取られているものなど、特色のあるツアーが数多く用意されています。
「シミラン」とは、マレー語で「9つ」という意味。その名の通りシミラン諸島は9つの島で構成されていて、それぞれに特色を持つ島には、南から北へ1から9の番号がふられています。最南端の島フーヨン島はNo.1、そこから北へ、No.2パヤン島、No.3パヤン島、No.4ミアン島、No.5ハー島、No.6パユー島 (ホック島と呼ばれることも)、No.7ヒンプサー島、No.8シミラン島、No.9バグー島と並びます。4番のミアン島と8番のシミラン島には管理局があり上陸が可能です。
諸島の中でも一番大きなシミラン島には、ビーチの脇に複雑に重なり合う巨大な岩々がそびえ立ち、大きな見どころになっています。セーリングロックと呼ばれる、シミランのシンボルとなるこのスポットは、上まで登ることも可能。簡易的な階段やロープなどが設けられていて、道は険しいですが頂上までは10分ほど。頂上からは絶景が広がります。シミラン諸島へのツアーの多くは港で靴を預けるため、セーリングロックには裸足で登ることになるかと思いますが、この岩、とても熱いのでご注意を。スピードボートの港があるミアン島のビーチは、端から端まで10分ほどで歩けてしまえるような小さな島。海の美しさはもちろんですが、純白のパウダーサンドも感動ものです。この砂の白さの秘密はサンゴ。波で削られたサンゴがビーチに運ばれることで、このような白砂のビーチが出来上がるのです。ビーチ脇に立つ木には手作りブランコが吊るされています。
シミラン島、ミアン島では、トイレとシャワーが無料で使えます。また、バンガローやキャンプサイトがあり宿泊も可能で、バンガローは2000バーツ、テントは570バーツです。レストランではWi-Fiも利用できます。
ダイビングスポットが豊富であることも、シミラン諸島の大きな魅力の一つ。国立公園の職員の手によって手厚く保護・管理された水中環境は、高い透明度と多様な生態系に恵まれていて、タイが世界に誇るダイビングスポットとなっています。
ダイビングスポットは、島の西と東で違う顔を見せてくれます。海が荒れるシーズンオフの半年間アンダマン海の荒波を受ける西側には、巨大な岩が複雑に重なりあったダイナミックで神秘的な地形が多く、反対に1年中波の陰となる東側には、真っ白な砂が緩やかな海底の斜面一面に広がる幻想的な光景や群生する色とりどりのサンゴなどが楽しめるサイトがたくさんあります。シミラン諸島ならではの固有種も多く、風景だけでなくさまざまな生き物に出会えることも、シミラン諸島でのダイビングの特徴です。ウミガメに出会える海であることは有名ですが、運がよければマンタや、ダイバーの憧れジンベエザメが現れるポイントもあります。数あるダイビングポイントの中でも人気なのが、NO.7の周辺にあるエレファントヘッドロック。水面に出ている岩が象の背中・牙・鼻に見えることから、この名前が付けられました。大小様々な形をした岩々が迷路のように入り組んだ、シミランを代表する地形ポイント。岩をくぐっている時に隙間から見える青い光は幻想的です。ただ、このポイントは比較的潮の流れが速く複雑なため、中級者から上級者向けだと言えます。NO.5にあるアニタズリーフやNO.7にあるイーストオブエデンなどは、サンゴの美しさで有名なポイント。浅瀬でもカラフルなサンゴや魚たちを楽しむことができ、とくにイーストオブエデンはその美しさから「竜宮城」に例えられることが多いです。NO.3近くにあるシャークフィン・リーフの南側には、海底に巨大な岩が積み重なり、まるで海底遺跡のような光景はダイバーたちにも人気です。この他にも多くの魅力的なダイビングスポットを有するシミラン諸島ですが、NO.1とNO.2の島は、カメの産卵や野鳥の保護のため、潜ることを制限されています。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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11~5月乾季限定!シミラン諸島アイランドホッピング シュノーケルツア | 1日 | |
ダイビング三昧!シミラン諸島1泊2日ダイブクルーズ<食事付/カオラック発> | 2日 |
国立公園に指定されているシミラン諸島に入島できるのは乾季の11月~5月頃までの期間のみで、それ以外の期間は訪れることが出来ません。アンダマン海沿岸部は、11月から乾季に入り、4月頃までは天気が安定しており、晴天が続きます。乾季のこの時期は、波が穏やかで透明度が上がるので、ダイビングやシュノーケリングなどを存分に楽しめます。一方、雨季はビーチでは波が高くなり透明度も低くなるため泳ぐのには適していません。本格的な雨季は9月~10月ですが、5月終わり頃から10月頃までは、朝と夕方にスコールが降ります。
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【プーケット国際空港からシミラン諸島】
<空港からタクシーでタップラム港>
所要時間:約1時間
料金:1200THB前後~
<スピードボートを利用>
所要時間:約1.5時間
料金:往復2700THB前後
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