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エストニア

聖ヨハネ教会

(St. John's Church, Tartu)

概要

聖ヨハネ教会は、洗礼者ヨハネに捧げられたレンガ造りのゴシック様式の教会で、14世紀に創建されたバルト諸国で最も古い教会建築の一つです。創建当時は、カトリックの教会として建設されましたが、現在はルター派の教会として使用されています。聖ヨハネ教会の見どころは、ファサードや内部の壁面を飾るテラコッタの彫像の数々。長い歴史の中で火災や戦争により、何度も破壊と再建が繰り返されてきましたが、およそ700年前に制作されたオリジナルの彫像が今でも数多く残っており、美術史において貴重なものとなっています。


営業時間:10:00-18:00 ※夏季(6月-8月)は19:00まで
休業日:日曜、月曜 ※夏季は日曜のみ
料金:無料(写真撮影する場合は1EUR) ※展望台は、大人2EUR、学生・シニア1.50EUR、7歳以下無料
公式サイト:jaanikirik.ee
(2019年7月現在)


見所ポイント

エストニアを代表するレンガ・ゴシック建築
東側から見た聖ヨハネ教会

聖ヨハネ教会は、ラエコヤ広場やタルトゥ大学本館からもほど近いタルトゥの中心部に位置しています。端正な赤レンガのゴシック建築は、タルトゥの旧市街でも一際目を引き、ランドマーク的存在となっています。

聖ヨハネ教会の歴史は古く、14世紀にドイツのリューベックの職人により建設されたのはじまりで、エストニアの中世の教会建築を代表する貴重な建造物となっています。考古学的な調査によると、聖ヨハネ教会が建てられる前に、元々この場所には12世紀後半から遅くとも13世紀初頭までに建てられた木造教会があったことが示唆されています。エストニアのキリスト教化が進んだのは、13世紀以降のことなので、それ以前の12世紀にすでにこの地にキリスト教の教会があったことは驚きに値します。

大北方戦争中の1708年に、ロシア軍の攻撃により、聖ヨハネ教会は甚大な被害を受け、その後19世紀前半の再建の際に、教会のインテリアは大きく変更されました。この時、彫刻はほとんどが破壊され、壁面はレンガと漆喰のみとなってしまいました。19世紀末から再び修復が始まり、外部の彫刻があった部分を覆っていた漆喰が取り除かれ、破壊された彫刻のレプリカが置かれました。ファサードは修復されたものの、第1次世界大戦が勃発すると、内部の修復は手付かずのまま放置され、その後、第2次世界大戦中の1944年にソ連の攻撃で聖ヨハネ教会は全焼してしまいました。

何世紀にも渡り破壊と再建を繰り返してきましたが、最も古い部分は、14世紀の創建当時の部分が今でも残っています。

ユニークなテラコッタの彫像
正面入口上部を飾るテラコッタの彫像

聖ヨハネ教会で、特に印象的で、大きな見どころとなっているのが、教会の内外の壁面を飾るテラコッタと呼ばれる素焼きの彫像の数々。元々は、1000点以上のテラコッタの彫像が教会全体を飾っていましたが、度重なる戦争や火災で失われてしまったものや破損してしまったものも数知れず、未だ修復されていないものも多く保存されています。

現在、ファサードや外壁に見られる彫像はレプリカで、オリジナルの彫像は、教会内部に保存されています。西側の正面入口の上の15個の窪み(ニッチ)には、聖母マリアや洗礼者ヨハネ、12使徒に囲まれるように中央に十字軍の騎士が配置されていました。また、その上の壁面にも、横に一列に並ぶように壁に窪みが作られ、人面をかたどった装飾が並んでいます。これらは、当時の一般的な市民やエストニアの王家の人々を表しています。教会内部に並べて展示されている彫像を間近で見比べてみると、髪型や表情が一つ一つ異なることがわかり、それぞれ個性に溢れています。テラコッタの装飾は、中世のヨーロッパのゴシック美術史においては、あまり類を見ない珍しいもので、聖ヨハネ教会の彫刻は、数や大きさ、芸術性など全てにおいて特筆すべきものがあります。このように聖ヨハネ教会には、一流の技術と莫大な費用が投じられていたこととがうかがい知れ、タルトゥがこの時代、北海やバルト海を中心に結成していたハンザ同盟の重要な都市であったことも想像に難くありません。

廃墟から甦った聖ヨハネ教会
未修復の部分が多く残る教会内部

第2次世界大戦後、聖ヨハネ教会は廃墟と化していましたが、半世紀後の1989年に本格的な修復活動が始まりました。エマユギ川岸に築かれたタルトゥの旧市街一帯は、元々地盤が脆弱で、地下水位の低下で地盤沈下が起こりやすなっています。そのため、聖ヨハネ教会の修復には、まず地面に10m近い鉄筋コンクリートを使用した頑丈な杭を打ち直すところから始まりました。また、元の建築資材をできるだけ使用し、中世の建築様式を可能な限り再現しながら修復工事が行われました。そして、およそ15年の歳月をかけて、2005年に聖ヨハネ教会として再開を果たしました。

外観は、かつての壮麗な姿を取り戻していますが、聖ヨハネ教会には建築に関する資料が十分に残っていなかったため、内部は、木材で覆われた天井など一部は補修されている箇所もありますが、未だ完全には修復が進んでおらず、傷んだ壁や柱などがそのままとなっている部分も多く見られます。かつては、祭壇や説教壇をはじめ、教会内部もキリストや聖人、そのほかの人物像、植物モチーフ、紋章など様々な装飾で飾られていましたが、それらのほとんどが戦争の際に破壊されてしまったため、残念ながら、一部しか見ることができません。そのせいか、どこか廃墟のような雰囲気も漂っています。しかし、それと同時に教会ならではの静謐な空気も感じられます。

タルトゥの町並みを見渡せる鐘楼
聖ヨハネ教会の鐘

聖ヨハネ教会では、礼拝や結婚式などの教会行事はもちろん、コンサート会場としても使用されることもあり、その不完全なインテリアが個性的な雰囲気を醸し出しています。

2007年には、高さ約30mの鐘楼の内部が観光客に一般開放されるようになり、教会の鐘を間近で見学することができます。また鐘が吊るされた塔の上部の部屋の窓からは、旧市街やトーメの丘などタルトゥの美しい町並みを眺めることができます。135段の狭い階段を歩いて上る必要がありますが、タルトゥの旧市街を上から眺められる貴重なスポットなので、体力に余裕があればぜひ上ってみて下さい。

教会に併設されたショップでは、可愛らしい手工芸品やジュエリー、本、雑貨などが売られており、お土産探しに立ち寄ってみるのもよいでしょう。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、23時頃まで明るいので、観光に十分な時間をとることができます。ただし朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • タリン
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:58.3827, 26.7202
  • 住所:Jaani kirik, Jaani 5, 51007 Tartu, Estonia
首都
タリン
面積
45,228 (km2)
人口
132万人 2018年
言語
エストニア語、ロシア語
公用語
エストニア語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、Tele2
最寄り空港からのアクセス方法

【タリン空港からタリン市内】
<トラム>
4番トラムが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


<バス>
2番バスが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


※バス、トラムはチャージ式のスマートカード利用時は割引あり


トラム・バス時刻表:transport.tallinn.ee


<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~15分
目安料金:10~15EUR


【タリンからタルトゥ】
<電車>
タリン駅からタルトゥ行きに乗車
所要時間:約2時間


<バス>
タリンバスターミナル(Tallinna bussijaam)からタルトゥ行きのバスに乗車
所要時間:約2.5時間


※ラエコヤ広場から徒歩約5分


(2019年6月現在)


最寄り空港詳細

  • タリン空港 (TLL)