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ポーランド

タルノフスキェ・グリの銀・鉛・亜鉛鉱と地下水管理システム

(Tarnowskie Góry Lead-Silver-Zinc Mine and its Underground Water Management System)

概要

ポーランド南部に位置するタルノフスキェ・グリは、かつて銀・鉛・亜鉛鉱の採掘で発展した町です。既に採掘は終了していますが、関連施設は産業遺跡として保存されており、タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館、ブラック・トラウト坑道、さらに先駆的な地下水管理システムを含む28の関連する場所が2017年にユネスコの世界遺産に登録されました。タルノフスキェ・グリの採掘坑は、深さ297m、全長150km以上及び、現在は、その一部が観光スポットとして一般公開されており、かつての地下の採掘現場を体験することができます。


営業時間:(9-5月)9:00-15:00(6月)月-金9:00-15:00 土日9:00-17:00(7、8月)月-金10:00-16:00 土日9:00-17:00
休業日:1-3月の月曜日、1/1、1/6、イースター、聖体祭、11/1、12/24-26、12/31
料金:(銀鉱山博物館)40~55PLN ※時期、ガイド言語により異なる
公式サイト:kopalniasrebra.pl
(2019年5月現在)


見所ポイント

タルノフスキェ・グリ鉱山の歴史
タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館併設の野外博物館

考古学的な研究によると、この地域一帯では古くは3~4世紀頃から採掘活動が行われており、最も古い歴史文献では12世紀に銀の採掘が行われていたことが記されています。伝説によると、本格的に鉱山採掘が始まったのは、15世紀末のこと。ある農民が貴重な鉱石の塊を発見し、そこから鉱物資源の採掘が始まったと伝えられています。その後、間もなく鉱山の集落が設立され、この地域は古いポーランド語で鉱山や鉱山シャフトを意味するグリ(gory)と呼ばれるようになりました。それが現在のタルノフスキェ・グリの町の名前の由来とされています。16世紀以降は、ヨーロッパのこの地域で銀と鉛の採掘では最大の中心地の一つとなり、繁栄しました。

しかし、17世紀になると採掘場が地下深くなり、出水で作業が困難になり、さらに30年戦争の影響で鉱山産業は衰退してしまいました。その後も自然災害や伝染病などにより鉱山産業の危機的状況は続きましたが、18世紀半ばに新たな採掘源が発見され、19世紀には、銀や鉛、亜鉛の採掘量が大幅に増え、亜鉛は世界の消費量の半数がタルノフスキェ・グリで産出されるほどでした。

資源の枯渇により1913年に採掘は終了しましたが、鉱山跡や先駆的な地下水管理システムを含めた施設や設備は、その後も保存されました、一部は観光ルートとして整備され、1976年から博物館として一般公開されています。

タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館で地下探検
採掘現場が残る地下の坑道

タルノフスキェ・グリには、2万ヶ所にも及ぶシャフト(垂直のたて坑)が残っており、坑道は、最深部297m、全長150km以上にも及びます。

タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館では、ガイドツアーで博物館や地下の坑道を見学することができます。ツアーでは、まずはじめにマルチメディアを用いた展示で採掘方法や地下排水の方法、蒸気エンジンの仕組みなどについて学びます。博物館の見学の後は、いよいよ地下の銀鉱山跡の探検です。観光客は、安全のためにヘルメットを被って、エレベーターで地下40.5m地点まで一気に降ります。見学できる地下の観光ルートは、1784年以降に作られた巨大な鉱山施設のごく一部です。エンジェルシャフト、ゴッド・ブレスシャフト、ヴァイパーシャフトと呼ばれる3つの鉱山シャフトを結ぶ全長1740mで、徒歩やボートを使って約90分かけて回ります。この観光ルートルート上には、岩の表面が削られた巨大な広間(空間)がいくつかあります。かつて採掘で使用されていた道具のほか、人形などを使って作業現場が再現されていて、ガイドの解説とあちこちから鳴り響く臨場感たっぷりの効果音を聞きながら進んで行きます。広間と広間を結ぶ坑道は、それほど広くなく、狭いところでは高さ140cm程度で身をかがめないと通れない場所もあります。

地下の坑道は1年を通して気温が10度ほどに保たれているので、夏に訪れる場合は、ジャケットなど防寒着をお忘れなく。また、段差のある地下通路を歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴で参加しましょう。

危険と隣り合わせの採掘現場
作業現場を再現した展示

採掘場は、暗くて寒く、崩落や洪水の危険性がありました。また、採掘される鉛の中には人体に悪影響を及ぼす毒性があるものがあります。鉱山内は、換気が悪く、塵のように舞う細い鉛は体内に吸収されてしまうため、坑夫の寿命は短かったと言われています。そんな厳しい環境の中、様々な恐怖感と戦いながら、坑夫たちは1日12時間も黙々と働いていました。

坑道の一角には、聖バルバラ像が祀られています。聖バルバラは危険な場所で働く人々の守護聖人とされており、カトリック圏の採掘現場や工事現場などでよく見られます。坑夫たちは、聖バルバラに祈りを捧げてから作業をするのが常でした。

このツアーで人気のアトラクションとなっているのが、ゴッド・ブレスシャフトとヴァイパーシャフトの間にある地下水路のボート移動。全長270mの狭い水路を約10分かけて移動します。バランスを取りながら地下トンネルを進むボートはなかなかスリリングで、探検家になったような気分を味わえます。

先駆的な地下水管理システムを見られるボートツアー
気分は探検家!ブラック・トラウト坑道のボートツアー

鉱山現場で命取りとなる出水は、定期的に地上に排出する必要があり、初期はバケツに水を入れて運んでいました。その後、馬を動力源とした汲み上げシステムが利用されるようになりましたが、多くの馬を飼育するため莫大な維持コストがかさむようになり、18世紀後半に蒸気エンジンを利用した排水システムが導入されました。蒸気エンジンの導入で、飛躍的に鉱山の開発が進み、19世紀初頭までに巨大な排水システムが確立しました。採掘現場で発生した地下水は、やがて市民の飲料水となる上水道として町へ供給するという先駆的な地下水管理システムへと発展しました。

タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館の西約4kmの場所にあるブラック・トラウト坑道は、約200年に渡り、地下の採掘現場から地上に水を排出していた巨大な排水施設の一部です。現在ブラック・トラウト坑道も一般公開されており、地下30mまで階段で下りた後、全長600mの地下水路を約1時間かけてボートで探検することができます。透き通った水が流れる地下水路を進みながら、排水施設の構造の秘密を知ることができるでしょう。タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館でも、ボートに乗って水路を移動することができますが、時間に余裕があれば、ぜひブラック・トラウト坑道にも足を運んでみて下さい。タルノフスキェ・グリ銀鉱博物館とブラック・トラウト坑道間は、無料シャトルが運行されています。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい6月~8月です。夏季は日照時間が長く、夜9時頃まで明るいので観光に十分時間を取ることができます。ただし夏でも朝晩は冷えるので長袖の羽織ものがあった方がよいでしょう。一方、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ワルシャワ
  • クラクフ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:50.4255, 18.8495
  • 住所:Szczęść Boże 81, 42-600 Tarnowskie Góry, Poland
首都
ワルシャワ
面積
312,685 (km2)
人口
3,797万人 2017年
言語
ポーランド語
公用語
ポーランド語
通貨名
ズウォティ 補助通貨はグロシュ ※本サイトではPLNと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Play、Orange、Plus、T-Mobile
最寄り空港からのアクセス方法

【クラクフ空港からクラクフ市内】
<電車>
所要時間:(クラクフ中央駅)約20分
料金:9PLN
参考サイト:malopolskiekoleje.pl


<バス>
208、252番(夜間は902番)が市内まで運行
所要時間:35~45分
料金:4PLN
バス時刻表:rozklady.mpk.krakow.pl


<タクシー>
メーター制
所要時間:(市内中心部)約30分
目安料金:90PLN前後


【クラクフ市内からタルノフスキェ・グリ】
<電車>
クラクフ中央駅から途中カトヴィツェ(Katowice)で乗り継ぎタルノフスキェ・グリ駅下車
所要時間:3~3.5時間


参考サイト:rozklad-pkp.pl


※タルノフスキェ・グリ駅から博物館までバス(142、289、735番)で約10分


(2019年4月現在)


最寄り空港詳細

  • クラクフ・バリツェ空港 (KRK)