小さな小さな無人島も含めた、大小合わせて51の島々から成るタルタオ海洋国立公園。タイで初めて海洋国立公園に指定されたこの公園は、多様な生態系を保護する目的で設立されました。その総面積は1490平方kmと広大で、沖縄本土よりも広いのだから驚きです。島々には手つかずの自然が多く残されていて、まさに天然の自然博物館。都会の喧噪や人ごみから離れて、大自然に身をゆだねに行きませんか。
国立公園入場料:(大人)200THB(子供)100THB
※アダン島・ラウィ島は5月中旬から11月中旬まで閉鎖
タルタオ海洋国立公園へは、バンコクから南におよそ800kmのマレーシア国境近くに位置しています。サトゥーン県のパクバラ港(桟橋)からスピードボートで30分。時期によっては、水平線近くの空をスコールがゆっくりと横切っていくのを、ボートから見ることができるかもしれません。手つかずの自然が広がる国立公園では、のびのびと暮らす野生動物たちとの出会いや、美しいサンセット、満点の星空。マングローブのジャングルでは、ダイナミックな滝の見学や洞窟探検。バイクや自転車をレンタルして島を散策したり、透明度抜群の海でシュノーケリングやスキューバーダイビングを楽しんだり、シーカヤックで周辺の島巡りに出かけたり。何もない贅沢を、ここでは思う存分満喫できます。しかもこの国立公園には、キャンプ場やバンガローを始め、島によってはリゾートホテルがあり、それぞれのスタイルで宿泊してどっぷり滞在することもできるのです。自然の多く残るタルタオ島、リゾート気分を味わえるリペ島、トレッキングを楽しめるアダン島。合同結婚式が行われる「愛の門」を持つカイ島、ピンクや紫のソフトコーラルが美しいチャーバン島、シュノーケリングやスキューバーダイビングのポイントとして近年注目を集めている最南端のドン島。島ごとに特徴のあるタルタオ国立公園。あなたはどこの島に遊びにいきますか?
スピードボートが最初に到着する島が、タルタオ海洋国立公園の入口であるタルタオ島です。マレー語で「古い」「原始的」を意味する島の名の通り、ここタルタオ島には今も手つかずの自然がたくさん!その美しさは、東南アジア諸国連合(ASEAN)の自然遺産に指定されるほど。まず楽しんでいただきたいのは、何と言っても美しい白い砂浜。この島の砂は鳴き砂なので、踏みしめると「キュッキュッ」とかわいい鳴き声を聞かせてくれます。西海岸のビーチは、全長4km以上幅200mとかなりビッグ。ここは古くからのウミガメの産卵場所で知られています。野生動物の多さも有名で、サイクリングをしていると、あちこちにサルの姿を見つけることができます。サルだけでなく、野生のブタに遭遇できることも!大自然を体感できるマングローブのジャングルへは、ぜひカヤックで行ってみてください。自転車もカヤックも島でレンタルすることができます。また、かつては政治犯の収容所だったという歴史を持つタルタオ島には、タロ・ウダン(Talo Udang)湾やタロ・ワオ(Talo Wao)湾などに今もその跡が残されています。歴史館などもあり、見学することも可能です。夜は国立公園管轄下のバンガローで、穏やかな波の音と心地よい夜風に包まれて、ありのままの自然をとことん満喫。電気が使えるのは18時から真夜中までの数時間、シャワーからお湯は出ないかもしれないけれども、それもタルタオステイの醍醐味!・・・ですよね?
大自然は満喫したいけど、やっぱり休日だものバカンスしたい!という方にオススメなのが、近年急速にリゾート開発が進んでいる「タイのモルディブ」こと、リぺ島。2012年には、あのナショナルジオグラフィックのお奨め旅先ベスト10にも選ばれたほどの、隠れ実力派リゾートなのです。高級リゾートホテルのシタ・ビーチ・リゾートを筆頭に、高級バンガローも点在。もちろん手頃な価格の宿泊施設もたくさんあるので、ホテル探しには困りません。青い海と白い砂浜、美しすぎる風景はタルタオ島と同じですが、リペ島にはレストランやお土産屋さんをはじめ、マッサージ屋、パン屋、インターネットカフェまでもが並ぶ、ウォーキングストリートという賑やかな通りがあり、ショッピングをしたりお昼から冷たいビールを飲んだり・・・など、観光地ならではの楽しみ方ができるのも魅力の一つです。リペ島は、東西に3km、南北に1.5kmほどの小さな島。のんびり歩いて散策している途中に、なんだか砂浜が広くなった?と気づいたらラッキー。リペ島は引き潮の時間帯になると遠浅なビーチになり、沖の方にあるリーフに徒歩で辿り着くことができるのです。膝丈ほどの透明な海を進んでいくと、リーフの影に熱帯魚たちを発見できることも。近くの島を巡ったり、シュノーケリングスポットに連れていったりしてくれる日帰りツアーも充実しているので、滞在中に参加してみるのも面白いでしょう。また、リペ島はサンセットのすばらしさでも有名。陽が落ちる時間帯になると、観光客だけでなく、現地の人々もビーチに現れて、みんなで夕日を眺めます。どんな夕日が見られるかは、行ってからのお楽しみ。人生で見たことのない色を、黄昏のリペ島の空に見つけることができるかも。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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リペ島周辺の島巡りツアー | 1日 |
11月から乾季に入り、4月頃までは天気が安定しており、晴天が続きます。乾季のこの時期は、波が穏やかで透明度が上がるので、ダイビングやシュノーケリングなどを存分に楽しめます。一方、雨季は西側のビーチでは波が高くなり透明度も低くなるため泳ぐのには適していません。本格的な雨季は9月~10月ですが、5月終わり頃から10月頃までは、朝と夕方にスコールが降ります。ローシーズンの雨季は、ホテル料金も下がるので、優雅なホテルステイをするにはお得なシーズンです。
天気予取得中... |
【ハートヤイ空港からタルタオ海洋国立公園】
空港からパクバラ港行きのミニバンに乗車
所要時間:約2時間
→パクバラ港からスピードボートでタルタオ島は約30分、リペ島は約1.5時間
※バンコクからリペ島へは飛行機とミニバン、フェリーがセットになったチケットがエアーアジア、ノックエアーから販売されています。