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ベルギー

ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献(ベルギー)

(The Architectural Work of Le Corbusier, an Outstanding Contribution to the Modern Movement, Belgium)

概要

20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした建築家ル・コルビュジエは、世界各地に住宅や工場、宗教建築、公共施設など数多くの建築物を手がけてきました。その中でもフランスを中心に、ドイツ、ベルギー、スイス、アルゼンチン、インド、日本の7カ国に残る17物件が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」として2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。ベルギーでは、アントワープにあるギエット邸が登録されました。


見所ポイント

近代建築運動を推進した建築家ル・コルビュジエ
建築の5原則が集約されたフランスにあるサヴォア邸

スイス出身の建築家ル・コルビュジエは、パリを拠点に活躍し、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の三大巨匠と称されています。建築の5つの原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサード)を提唱し、近代建築運動を推進する上で、多大な影響力も持った人物としてもよく知られています。元は、戦後の再建のためにそれまでの西洋建築に見られた重厚な壁を取り払い、手に入れやすい建築資材で安価な住宅を大量生産するために構想されたものでしたが、結果として新しい建築様式の可能性に繋がりました。現代のガラス張りの高層建築もこの発想の延長線上に位置付けられています。

ル・コルビュジエが数多く手がけた建築作品の中でも2016年に世界遺産に登録された住宅、工場、宗教施設、美術館、都市計画などの7カ国17物件は特に傑作とされ、大陸をまたぐ大規模なシリアル・ノミネーションの初の事例としても評価を受けています。

ベルギーに残る唯一のル・コルビュジエ建築ギエット邸
横から見たギエット邸

ベルギーで唯一世界遺産に登録されたル・コルビュジエの建築作品であるギエット邸は、ル・コルビュジエがスイス、フランス以外で手がけた初めての建築作品です。ベルギーには、ブリュッセル万国博覧会の時に、ル・コルビュジエが設計したフィリップス館がありましたが、すでに取り壊されてしまったため、このギエット邸がベルギーに現存する唯一のル・コルビュジエ作品でもあります。ただ、世界遺産に登録された17件の中では、あまり知られていません。

この邸宅は、画家で芸術評論家だったルネ・ギエットの依頼により1926年から1927年にかけてアントワープに建設された住宅兼アトリエで、狭い敷地の中に建設された3階建の白い箱型住宅です。ギエット邸は、1階にキッチン、リビングルーム、書斎、2階に寝室、3階にアトリエ、さらに屋上にはテラスが設けられました。3階のアトリエには採光に適した大きな窓が備えられています。また、壁の側面上部に開けられた円形部分は、屋上テラスから眺めを見るために設置された窓の役割を持っています。

ル・コルビュジエが構想したシトロアン住宅とは
ドイツのヴァイセンホフ・ジードルングの住宅

ギエット邸は、ドイツのヴァイセンホフ・ジードルングの住宅と並びシトロアン住宅の構想に比較的忠実に建てられた数少ない例となっています。シトロアン住宅とは、ル・コルビュジエが考案した安価で大量生産可能な箱型住宅のことで、大衆車を大量生産し、20世紀の人々の生活を変えたフランスの自動車メーカー「シトロエン」が名前の由来となっています。

ル・コルビュジエは、産業主義と技術が社会を改善するという考えが根底にあり、それは彼が手がける住宅でも取り入れられていました。シトロアン住宅は、人々の日々の生活環境の改善を目的としており、日常生活を効率的にするためだけでなく、大量生産可能で手に入りやすい建材で建てられるようにも設計されていました。それは、工場でライン生産される自動車の製造方法に倣った建築構想で、ル・コルビュジエは、このシトロアン住宅により、社会全体が改善されることを願っていたのです。

現在のギエット邸と外観
アントワープの住宅街に佇むギエット邸

ギエット邸の見た目の印象は、直線的でシンプルかつ無機質な白い箱型の住宅。ファサードは、ル・コルビュジエが提唱した建築の5つの原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサード)の「自由なファサード」の典型とも言われていますが、色彩や左右対称の窓の構成は、幾何学的抽象芸術を志向する当時のオランダの芸術運動の影響も指摘されています。特に、色彩については、ル・コルビュジエが唯一現地訪問した際に色番号まで指定をしたという逸話が残されており、彼の強いこだわりが感じられます。周辺に建つ住宅とは異なるものの、景観によく馴染んでいます。1978年には、フランドル政府により保護建築物の対象となりました。

また、この邸宅は、長年に渡り所有者が何度か入れ替わりましたが、1983年にベルギーのファッションデザイナー、アン・ドゥムルメステールが購入した後、修復と増築が行われました。民間所有のため、建物内部の見学はできませんが、通りから外観を眺めることはできます。アントワープの中心部からは外れた場所にあり、観光途中に立ち寄るには少し不便ですが、ル・コルビュジエファンなら、アントワープを訪れた際に足を運んでみてもよいでしょう。

モードの発信地アントワープ
ファッション関連の展示が見られるMoMu(モード博物館)

ギエット邸を買い取りル・コルビュジエ建築に住むアン・ドゥムルメステールは、今では言わずと知れた世界的なファッション・デザイナー。

1980年代にアントワープ王立芸術アカデミーのファッション科を卒業したアン・ドゥムルメステールとドリス・ヴァン・ノッテン、ダーク・ヴァン・セーヌ、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、ダーク・ビッケンバーグ、マリナ・イーの新進気鋭のデザイナー6人、いわゆるアントワープ・シックスの台頭により、アントワープはファッションデザインにおいて世界中から注目されるようになり、モードの発信地として地位を確立しました。

アントワープ・シックスがもたらした評判でアントワープ王立芸術アカデミーは、その後も才能あるデザイナーを次々と輩出しています。ファッション科で毎年行われる卒業ファッションショーは、世界中からファッション関係者やファッション愛好家など何千人もの観客が集まるファッションの一大イベントとして定着しています。アントワープの街中には、デザイナーズ・ブティックが建ち並び、最先端のファッションを求める買い物客で賑わっています。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
【列車でベルギー2都市巡り】アントワープ&ブルージュ☆ブルージュで運河クルーズ付<終日/日本語ガイド/ブリュッセル発> by Belgium EXPRESS1日

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ブリュッセル発近郊ツアー フランダースの犬の舞台☆アントワープ日帰りツアー<午後/英語>6時間

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ベストシーズン

ベルギーには、四季があり、観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、夜10時頃まで明るいので観光に十分時間を取ることができます。一方、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ブリュッセル
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:51.1837, 4.3932
  • 住所:Populierenlaan 32, 2020 Antwerpen, Belgium
首都
ブリュッセル
面積
30,528 (km2)
人口
1,135万人 2017年
言語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
公用語
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Proximus、Orange、BASE
最寄り空港からのアクセス方法

【ブリュッセル空港からアントワープ】
<電車(IC)>
所要時間:約30分
料金:11.60EUR


【アントワープ市内からのアクセス】
トラム6番Antwerpen P+R Olympiade駅から徒歩1分


(2019年2月現在)


最寄り空港詳細

  • ブリュッセル空港 (BRU)