横断検索型の旅行提案サービスTavitt

  • お問い合わせ
ケニア

ティムリカ・オヒンガの考古遺跡

(Thimlich Ohinga Archaeological Site)

概要

ティムリカ・オヒンガの考古遺跡は、ケニア南西部ビクトリア湖に面したミゴリ郡に残る16世紀に建設されたとされる石造りの要塞集落遺跡です。オヒンガとは、ルオ語で「要塞」という意味を持ち、集落や家畜を外敵から守る要塞として機能していました。ビクトリア湖流域では、オヒンガが数多く残っていますが、その中でもティムリカ・オヒンガは、最大かつ最も保存状態の良い遺跡です。16世紀から20世紀半ばにかけてこの地域で牧畜を営んだ伝統集落の好例であることが評価され、2018年にユネスコの世界遺産に登録されました。


見所ポイント

ビクトリア湖周辺の伝統的な集落遺跡「ティムリカ・オヒンガ」
Kochiengオヒンガの外壁と入口

ケニア南西部のビクトリア湖周辺地域には、オヒンガと呼ばれる周囲を石垣で取り囲んだ集落遺跡が点在しています。その中でもビクトリア湖から内陸に約20km、ミゴリ郡の北部ティムリカのオヒンガは最大規模で最も保存状態のよい集落遺跡です。ティムリカ・オヒンガとは、ルオ語で「恐ろしい森の要塞(ティム(Thim)=森やジャングル、リカ(lich)=恐ろしい、オヒンガ(Ohinga)=要塞)」という意味を持っています。これは、危険な野生動物がいる深い森の中に築かれた集落であったことを示唆しています。草木が鬱蒼と生茂る林の中にあるティムリカ・オヒンガ遺跡は、栄枯盛衰の歴史を感じさせる佇まいです。

ティムリカ・オヒンガが築かれたのは、今から500年以上前の16世紀にまで遡ります。現在この地域に多く住むルオ族がこの地に定住しはじめたのは3世紀ほど前からであるため、ティムリカ・オヒンガはそれ以前にこの地域に定住していたルヒヤ族もしくはキシイ族により建設されたものと考えられています。ビクトリア湖周辺では、16世紀以降、言語の異なる様々な民族が流入し、移住と定住を繰り返しており、ティムリカ・オヒンガは時代ごとに異なる複数の民族により構造物の修復や改築がなされながら数世紀に渡り利用されてきたユニークな集落遺跡です。ここでは、コミュニティーに属する人々が様々な職業や役割を持ち、牧畜を営みながら文化的な定住生活が営まれていたことが考古学的な研究から明らかになっています。また、ティムリカ・オヒンガは、ビクトリア湖周辺で普及した集中管理システムを取り入れたコミュニティーの石造りの集落の典型例であり、さらに東アフリカから南アフリカ各地の伝統建築へ影響を与えたサバンナの要塞集落の初期の建築例とされています。

ティムリカ・オヒンガ遺跡の見学
石造りの家畜の囲い

ティムリカ・オヒンガの遺跡は、メインのオヒンガであるKochiengとその他Kakuku、Koketch、Koluochと呼ばれる4つのオヒンガで構成されています。各オヒンガは、大きさがそれぞれに異なり独自の機能がありますが、主に住居エリアと作業エリアに分かれています。どのオヒンガの住居エリアにも共通して見られるのが石造りの家畜用の囲いです。家畜の囲いはオヒンガの外壁の石垣に比べると高さは1.5m程度と低く造られています。これは、住人が囲いの外から家畜の様子を窺えるようにするためとされています。住居エリアには、この家畜の囲い以外の構造物は残念ながらほとんど残っておらず、住居跡と思われる穴などの遺構がわずかに残るのみとなっています。一方、作業エリアには鉄製品を作る鍛冶場や陶器の窯などの遺構が見られます。この遺跡からは、コミュニティー内で共有の職業や工芸品製作が行われ、複雑な組織システムが構築されていたことが読み取れ、16世紀から20世紀半ばにかけてビクトリア湖流域の伝統的な生活や文化を紐解く貴重な手がかりにもなっています。

現在ティムリカ・オヒンガはケニア国立博物館により管理されており、メインゲートを入ってすぐの場所には、この地域に暮らす一夫多妻制のルオ族の伝統家屋が再現された屋外展示があります。ルオ族の伝統家屋では、主人の小屋の一番近くに第一婦人の小屋があり、第一婦人の小屋の隣にその他の婦人たちの小屋が配置されています。敷地の中央には石造りの家畜用の囲いがあり、近くには穀物倉庫として利用する小屋も再現されています。この展示を見てから遺跡を見学すれば、オヒンガ内部のかつての様子をイメージしやすくなるでしょう。敷地内には全長約800mの自然遊歩道があり、ベルベットモンキーや野鳥を観察しながら自然散策を楽しむこともできます。

石を積み上げて造られたオヒンガの壁
頑丈に造られたオヒンガの外壁

石を積み上げて造られたオヒンガは、主に集落と家畜を外敵から守るために機能していたと考えられています。ティムリカ・オヒンガの石垣の高さは、1.5m~4.2mで幅は1m以上あり、3層構造となっています。外側と内側が別々に造られており、中間層によって一つの壁が形成されています。ティムリカ・オヒンガの石材は、この地域の丘陵地帯に豊富にある岩が用いられました。

また、石垣を築く際に隙間を埋めて石を固定させるためのモルタルなどの接着剤は一切使用されておらず、石の配置のみで安定性が保たれています。リンテル(まぐさ石)により支えられたオヒンガ内への入口部分は外敵の侵入を防ぐために小さめに造られています。

通常オヒンガの入口は1つのみですが、2番目に大きなオヒンガのKoketchには、大きさの異なる2つの入口が隣り合わせに造られています。なぜこのような設計がされたのかはっきりしたことはわかっていませんが、一説には幅の広い大きな入口は牛やロバなどの大型の動物、小さい入口は羊やヤギ、子牛など小型の動物が利用していたものと考えられています。

ベストシーズン

ビクトリア湖周辺は、1年を通して観光することができますが、ベストシーズンは、野鳥や水棲生物が多く集まる乾季の7月~10月です。乾季は、道路も乾いているのでハイキングやサイクリングなどのアクティビティも十分に楽しめます。3月~6月は大雨季、11月~12月は小雨季です。雨季は、サファリなどは行動範囲が限られてしまいますが、緑が美しく、観光客も少ないのでゆっくり過ごせます。


  • 現地
  • ナイロビ
  • モンバサ
  • キスム
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:-0.8899, 34.3245
  • 住所:Unnamed Road, Kenya
首都
ナイロビ
面積
580,367 (km2)
人口
4,803万人 2018年
言語
スワヒリ語、英語、その他60以上の民族語
公用語
スワヒリ語、英語
通貨名
ケニア・シリング 補助通貨はセント(1KES=100セント) ※本サイトではKESと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Safaricom、Airtel、Telkom Kenyaなど
最寄り空港からのアクセス方法

【キスム国際空港からティムリカ·オヒンガ】
車で約4時間


最寄り空港詳細

  • キスム国際空港 (KIS)

近隣の見所スポット