プーケットから東南へ約140km。アンダマン海に面した長大な海岸線と、その沿岸に散らばる石灰岩の岩山や美しい珊瑚礁の島々が印象的なトランは、海外からの旅行客にはもちろん、地元の若者にも近年人気急上昇のエリアです。大自然を感じられるアクティビティの豊富さやトラン市内で楽しめる飲茶モーニングなどが人気の秘密。魅力がぎゅっとつまったトラン、さあ、どこから楽しみましょうか。
トランには、その自然の豊かさを生かしたアクティビティがたくさんあります。中でも有名なのは、ムック島の海中洞窟、エメラルド・ケーブ。干潮時にのみ海中から姿を現す、80メートルほどのまっくらな洞窟を泳ぎ進み、小さな入り江に上陸するという、何とも冒険心をくすぐられるアクティビティです。入口付近では、差し込む光が美しい海の水に反射して、洞内はその名の通りエメラルドグリーンに。この美しさは思い出に刻むだけでなく、ぜひ写真にも収めたいもの。エメラルド・ケーブに訪れる時には、防水仕様のカメラを忘れずに。ガイドさんに連れられて洞窟を抜けると、そこには断崖絶壁に囲まれた、遠浅の美しい入り江が現れます。360度を断崖絶壁に囲まれた小さな入り江の真ん中に立って見上げると、澄み切った青色の丸い空。洞窟内へ入り込む「ゴーッ」という海水の音と、島に生息している野生動物の鳴き声が時折聞こえるくらいで、ここでは思う存分、非日常を味わうことができます。エメラルド・ケーブへは、周辺のほとんどのホテルからツアーが出ているほか、洞窟までのボートの貸切ができる「プライベートツアー」もあります。プライベートツアーの利点は、好きな時間に予約ができることや、洞窟見学の後にシュノーケリングのポイントへの立ち寄りができること。シュノーケリングのセットはもちろん、タオルや冷たい飲み物なども含まれるので、ファミリーや4~5名のグループで参加する方はこちらもおすすめです。
マングローブの原生林が広がるリボン島では、季節ごとに訪れる野鳥の観察スポットとして知られるほか、絶滅危惧種に指定されているジュゴンが棲息していることでも有名ですし、トラン市内から北へ約35kmのところにある洞窟タムレー・カオコッブでは、ボート上に寝そべったまま洞窟の天井に手をかけて漕ぐという大冒険ができます。また、海水の透明度が高いことで知られるクラダン島、ムック島、チュアック島などでは、シュノーケリングやダイビングなどが人気です。
マレー語で「夜明け」を意味するトラン。その名の通り、かつては外国からの船が連日暁の港へ到着していたそうです。当時の活気も、この地に移り住んだ中華系住民の文化も、今もトラン市内の「モーニング・マーケット」に息づいています。おいしいもので溢れるトラン、ここでぜひ楽しんでいただきたいのが飲茶モーニング!狙い目は、飲茶の種類が一番豊富になる8時台。日本ですと朝の8時は通勤ラッシュのイメージですが、こちらではお仕事に向かう人は10時出勤が定番なので、出勤前にのんびりと朝食を楽しむのがトランスタイル。また、ゴムの樹液採取や漁業など朝早くに一仕事終えた人々が訪れる時間でもあるため、一番賑わう時間帯ということで、自然と種類も豊富になるようです。優しい中華のにおいに包まれて、色とりどりのかわいい飲茶たちを見ていると、ついつい次から次へと手が伸びてしまいます。飲茶をいただく時には、名物の焼き豚「ムーヤーン・トラン」もぜひご一緒に。
トランの人々にならってゆっくり飲茶を楽しんだ後は、タラード・ソッド・テッサバーン(トラン市立生鮮市場)の散策へ。2ブロックほどの範囲に生鮮食料品からお菓子、衣類などさまざまな屋台がでています。甘いお菓子のにおいに誘われたり、東南アジアならではの珍しい果物をその場で食べてみたり、ここでもおいしい発見が盛りだくさん。そして忘れてはいけないのが、トランケーキ。中国の海南島のお菓子が起源だというこのケーキは、シフォンケーキのようにふわふわでなめらか。みかん味、バター味、ライチ、バナナ、ジャックフルーツ味などなど、種類もバラエティーに富んでいます。
お腹がいっぱいになったら、カエル頭のトゥクトゥク「ホアコップ」に乗り込んで、トラン市内をめぐるのも楽しい体験。満腹のお腹をさすりながら、古き良き貿易町の穏やかな風景を眺めて風に吹かれていると、トランの人たちが大切にしている「のんびり」に、触れることができるかもしれません。
2月14日はバレンタインデー・・・だけじゃないのが、ここトラン。毎年この時期になると、トラン南部で「トランの結婚式」と言う、なんともロマンティックなイベントが開催されます。水中結婚式や、トラン市街でのパレードや聖水を掛ける儀式など、イベントを目的に訪れた新婚さんやカップルはもちろん、その場に居合わせるだけでハッピーになれそうなお祝いが盛りだくさん。トランの町をあげてのこの恒例行事は、もっとも素晴らしい水中での婚姻式として過去に2年連続ギネスにも登録され、結婚式の様子は毎年タイのテレビで放送されます。トランで最も美しいといわれるクラダン島で、魚たちを証人に永遠の愛を誓うという、ユニークで美しい水中結婚式は、ダイバーたちに大人気!ちなみにこの結婚式は、ダイビング経験のない人でも見学可能です。2016年には20回目を迎えた「トランの結婚式」。タイ国内はもちろん、世界各国からカップルが集まるこの幸せなイベントに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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トラン3日間 | 3日 |
11月から乾季に入り、4月頃までは天気が安定しており、晴天が続きます。乾季のこの時期は、波が穏やかで透明度が上がるので、ダイビングやシュノーケリングなどを存分に楽しめます。一方、雨季は西側のビーチでは波が高くなり透明度も低くなるため泳ぐのには適していません。本格的な雨季は9月~10月ですが、5月終わり頃から10月頃までは、朝と夕方にスコールが降ります。ローシーズンの雨季は、ホテル料金も下がるので、優雅なホテルステイをするにはお得なシーズンです。
天気予取得中... |
【トラン空港からトラン市内】
<乗り合いシャトルを利用>
所要時間:約15分
料金:90THB前後