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ノルウェー

ウルネスの木造教会

(Urnes Stave Church)

概要

ウルネスの木造教会は、ノルウェーのソング・オ・フィヨーラネ県の村ウルネスの山の中腹に建つスターヴ教会(支柱と梁で構成される中世の木造教会)です。12世紀頃に創建されたこの教会は、現存するスターヴ教会の中で最も古い建築とされており、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。ヴァイキング建築と教会建築が融合した独特の建築様式が特徴です。ルストラフィヨルドを見下ろすようにひっそりと佇むその姿は、美しく神秘的な雰囲気を纏っています。


営業時間:10:30-17:45(夏季のみ)
料金:(大人)90NOK(学生/子供)80NOK ※5歳以下無料
参考サイト:stavechurch.com
(2018年2月現在)


見所ポイント

ウルネスに残るノルウェー最古のスターヴ教会
山の中腹に佇むウルネスの木造教会の入口

ウルネスは、ソグネフィヨルドの支流ルストラフィヨルドに隔離された小さな村。交通の便が非常に悪く、フィヨルド沿いの道路をぐるりとドライブして行くか、対岸からフェリーで渡る必要があります。そんな小さな村ウルネスの木造教会は、現存する最古のスターヴ教会で、ノルウェーにキリスト教が伝来してから初期の教会建築を今に伝える希少な建築物として1979年にノルウェーで最初に世界遺産に登録されました。
船着き場からのどかな山村の坂道を15分ほど歩いて上って行くと、少し開けた山の斜面にポツンと教会が建っています。湖のように穏やかな水面を湛えたエメラルドグリーンに輝くフィヨルドの景観を見下ろすようにひっそりと佇んでいます。規模はとても小さく、外観も至ってシンプル。しかし、12世紀の創建以来、900年に渡り、静かにフィヨルドに囲まれたウルネス村とこの地の人々を見守ってきたと思うと感慨深いものがあります。
1881年にウルネスの教区が廃止されて以来、特別なイベントの時を除いて、この教会は通常は使用されておらず、現在はノルウェー古物保存協会によって管理されています。考古学調査によると、教会の周辺からは遺跡が発見されており、現在の建物が建てられる前にも11世紀頃に建てられた教会があったと考えられています。

随所に残るウルネス様式
北側の壁面に残るウルネス様式の彫刻装飾

北側の壁面と柱の一部には、蔓が絡み合う植物模様のような彫刻装飾が見られます。これは、古典的なウルネス様式と呼ばれる彫刻装飾で、一見植物のように見える装飾は、ヘビとそのヘビに噛みついている四つ足の動物を描いていると解釈されています。壁面の彫刻は、12世紀の創建の際に入口に使用されていた装飾だったもので、改築の際に現在の場所に取り付けられてものと考えられています。ウルネス様式のこの装飾の意味については諸説あります。キリスト教においては、ヘビは悪の象徴とされており、ここに描かれている動物はキリストを象徴するライオンと信じられています。そこから、この装飾は善(キリスト)と悪(ヘビ)の永遠の戦いを表していると考えられています。一方で北欧神話の一場面を描いたものと言う説もあり、ニーズヘッグ(ヘビもしくはドラゴン)が世界を体現する巨木ユグドラシルの根をかじっているところを表現しているという解釈もあります。北欧神話では、ヘビが絡み合う様子は、世界の終末の日(ラグナロク)を意味し、ニーズヘッグはラグナロクを生き延び、背中に死者の魂を乗せて飛び去る様子が描かれています。真相は定かではありませんが、いずれにしても傑出したヴァイキング建築や北欧の土着文化とキリスト教文化が融合した歴史的背景を想像するだけで、ロマンが掻き立てられます。
内部もヴァイキングの造船の建築技術が随所に見られます。天井は、船を逆さにしたような構造で、まるで船の中にいるような雰囲気が感じられます。身廊には建物を支える太い柱が並び、柱頭は神話の登場人物や生物などの彫刻が施されています。16世紀の宗教改革により、ノルウェーはカトリックからプロテスタント(ルター派)が国教となり、洗礼盤や祭壇の上の天蓋、説教壇など現在見られる内装のほとんどは17世紀の増改築の際に加えられたもので、祭壇もこの時期に製作されました。そのため、初期の宗教芸術のほとんどが失われています。天窓から光が差し込み、優しく内部を照らしていますが、これらの窓は18世紀に入ってから取り付けられたものです。

ヴァイキングの建築技術が見られるスターヴ教会
北側から見たウルネスの木造教会

ウルネスの木造教会は、木造教会の一種であるスターヴ教会です。スターヴとは、ノルウェー語で支柱という意味で、その名の通り太い柱と横木で支えられた建築構造がそのまま名前の由来となっています。スターヴ教会には、当時の高い造船技術を生かしたヴァイキング建築と教会建築の融合が見られます。ノルウェーでは、木材が最も手軽に入手できる資材だったため、木造建築が発展しました。スターヴ教会には丈夫なパイン材が使用され、釘は一切使われておらず、外観はもちろん、内部もすべて木材でできているのが特徴です。全体的に黒っぽく見えるのは、腐食を防ぐために松脂が塗られているためです。壁面には厚みのある木材がはめこまれていることから樽板教会とも呼ばれています。
スターヴ教会のほとんどは12世紀~14世紀にかけて建設されました。かつては、ヨーロッパ北西部を中心にスターヴ教会は、1000以上存在していたとされていますが、現在は数えるほどしか残っていません。現存するスターヴ教会が最も多いノルウェーでも28棟のみです。その理由は、石造りの建築物に比べると耐久性が弱かったことに加え、14世紀に大流行した黒死病(ペスト)で人口が激減し、教会を維持することが困難になったことが挙げられます。特に初期の教会建築は、現在残る建物のように基礎に石材を使用せず、柱を直接地面に建てていたことから腐食しやすく、後に石造りの教会に再建されてしまったことも要因の一つとなっています。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。緯度が高いため夏季の日照時間が長く、観光に十分な時間をとることができます。夏季の日没は10時頃ですが、この時期は白夜の季節で、完全に真っ暗になることはありません。夏でも朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものが必要となります。


  • 現地
  • オスロ
  • ベルゲン
  • フロム
  • トロムソ
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  • 緯度・経度:61.2982, 7.3228
  • 住所:Urnes stavkyrkje, 6870 Ornes, Norway
首都
オスロ
面積
323,802 (km2)
人口
525万人 2016年
言語
ノルウェー語
公用語
ノルウェー語
通貨名
ノルウェー・クローネ ※本サイトではNOKと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telenor、Telia、Ice.net
最寄り空港からのアクセス方法

【ソグンダール空港~ウルネスの木造教会】
空港バス→(約20分)→
Sogndalバスステーション→
Solvorn行き(14-153番バス)に乗車→
(約20分)→Solvornフェリー乗り場下車→
ウルネス行きのフェリーに乗船→
(約20分)→ウルネス下船→徒歩約15分


※Sogndal~Solvornはフェリー乗り場へ行かないバスがあり、その場合Solvorn入口の55号線沿いのバス停で下車し徒歩で約3km


フェリー時刻表:lustrabaatane.com


最寄り空港詳細

  • ソグンダール空港 (SOG)