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ラオス

チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群

(Vat Phou and Associated Ancient Settlements within the Champasak Cultural Landscape)

概要

ラオス南部チャンパサック県は、タイとカンボジアと国境を接しており、5~15世紀にかけて1000年以上に渡り繁栄した都市です。カオ山の麓にあるヒンドゥー教寺院ワット・プーと周辺の遺跡群および文化的景観が、2001年にユネスコの世界遺産に登録されました。現在残る寺院遺跡は、11~13世紀のクメール王朝時代に建設されたものですが、碑文によると、カオ山には5世紀頃に既に礼拝施設が建てられていました。ワット・プーは、仏教寺院へと改修され、現在でもラオスの人々から信仰を集めており、毎年1~2月頃にはワット・プー祭が盛大に行われています。


営業時間:8:00-17:00
料金:50,000LAK
参考サイト:vatphou-champassak.com


見所ポイント

ヒンドゥー教の世界観を具現化したワット・プー
カオ山の麓に造られたワット・プーへ続く参道

ワット・プーは、山寺という意味を持ち、その名の通り、カオ山の中腹から麓にかけて残る寺院遺跡です。カオ山は、かつてリンガパルバータと呼ばれていました。ヒンドゥー教の最高神シヴァ神の象徴であるリンガ(=男性器)のような山頂のシルエットが、聖なる山カイラス山に似ていることから、カオ山が神聖視されるようになったものと考えられています。そして、カオ山の東に流れるメコン川は、女神ガンガーの化身である聖なる川ガンジス川に例えられ、山頂から川岸にかけて幾何学的なパターンで建設された寺院や神殿、灌漑施設(バライ)は、ヒンドゥー教における世界観を象徴しています。
現在残るワット・プーの寺院遺跡は、クメール王朝時代の11~13世紀にかけて建設されたものですが、碑文によると最初にこの地に礼拝施設が建設されたのは5世紀頃だとされています。また、同時期にメコン川周辺にもシュレスタプラという都市が建設され、その後クメール人の王国真臘(しんろう/チャンラ)の中心都市として機能していました。クメール王朝の支配下になると、この街の政治的な役割は失われましたが、11世紀に入り、現在見られる巨大な宗教施設が再建されました。また、この時にクメール王朝の首都アンコール・トムへ通じるアンコール街道が敷かれ、王たちも街道を通って遥々ワット・プーに参拝に訪れていたと言われています。寺院は、その後も13世紀頃まで増改築が繰り返され、クメール王朝崩壊後は、ラオ族のラーンサーン王国に引き継がれました。元はヒンドゥー教寺院として建設されたワット・プーですが、後に仏教寺院へと改修が行われています。長い歴史の中で、支配する王朝が変わり、また宗教もヒンドゥー教から上座部仏教へと変化していますが、カオ山とワット・プーは、今も変わらずに聖地として多くの人々の信仰を集めています。

遺跡公園として整備されたワット・プー
坂道の参道から見た神殿跡とバライ

現在、ワット・プーは遺跡公園として整備されています。公園入口には博物館があり、ワット・プーと周辺の遺跡から出土された貴重な遺物が展示されています。ワット・プーは、東西軸に沿って建設され、主祠堂は山の中腹に東側を正面にして建っています。入口から南北のバライの間の道を抜けると、主祠堂に向かって真っ直ぐに伸びる参道は圧巻で、神聖な雰囲気が漂っています。参道の両脇にはリンガを模した石柱が並んでいて、その先には、向かって右側に北神殿、左側に南神殿が対を成すように建っています。2つの神殿は崩壊が激しく、保存状態はあまりよくありませんが、破風に残るヒンドゥー教の神々のレリーフや壁面にはアンコール建築に代表される連子窓を見ることができます。この神殿は、どのような目的で利用されていた建物なのか詳しいことは、現在のところ解明されていません。南神殿の後方には、シヴァ神の乗り物、聖牛ナンディンを祀る構造物が残されていて、ここから南側にクメール王朝の都へと続くアンコール街道が敷かれていました。南北の神殿を過ぎると、参道はやがて坂道となり階段を上がると十字テラスがあります。かつては楼門が建てられていましたが、現在は遺構が僅かに残るのみです。十字テラスの脇にはドヴァラパーラ像が祀られ、その前にはお花や線香が供えられています。十字テラスを過ぎると足場の悪いデコボコの石畳とその先には急勾配の階段が待ち受けています。階段を上り切ると、ようやく主祠堂に到着です。

宗教を越えて崇拝されるワット・プーの聖域
木々の間にひっそりと建つワット・プーの主祠堂

ワット・プーの聖域とされる主祠堂の上部は崩れてしまっていますが、壁面にはドヴァラパーラやデバターのレリーフ、リンテル(まぐさ石)には3つの頭を持つゾウ(アイラヴィータ)に乗るインドラ神やガルーダに乗るヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神々をモチーフにした精巧なレリーフが見られます。さらに側面には連子窓も施されており、随所にアンコール建築の芸術が見受けられます。一方、主祠堂内部に足を踏み入れると、かつてリンガが祀られていた中央部分には、現在は仏像が祀られています。黄金の袈裟を纏った仏像は、どこかユーモラスな表情を浮かべています。このように、ワット・プーはヒンドゥー教寺院から仏教寺院へ改修された後も、建物が破壊されることなく利用されたため、クメール王朝時代の宗教芸術を今に伝えると共に、ラオスでは他宗教が融合した寺院の貴重な例と言えるかもしれません。
主祠堂の裏側には岩から聖水とされる湧き水が出ており、かつては石樋を通じて聖水が主祠堂に祀られていたリンガに注がれていました。現在でもこの聖水を浴びたり、ペットボトルに入れて持ち帰る人々で賑わいを見せています。この他にも主祠堂の裏手には、ブラフマー神、シヴァ神、ヴィシュヌ神の三位一体の彫像、ワニやゾウ、蛇、仏足石などが刻まれた巨大な岩があるので、こちらもぜひ散策しながら探してみて下さいね。
また、ここでの見どころは何と言っても、主祠堂前から見渡す絶景です。眼下には、神殿跡や参道、南北のバライだけでなく、晴れた日にはその先に広がるラオスの大地とメコン川、遠くの山々まで見渡せます。かつてこの地が繁栄していた頃の姿に思いを馳せながらこの絶景を眺めているとロマンを感じずにはいられません。

おすすめのツアー・アクティビティ

ツアー・アクティビティ名 所要時間 詳細
世界遺産ワットプー観光ツアー<1日/昼食付/パクセー発>1日

veltra.com

世界遺産ワットプー観光<半日/昼食付/パクセー発>5時間

veltra.com

ベストシーズン

11~2月頃の乾季は、気候が安定していて過ごしやすく観光に適しています。日中は気温が上がることもありますが、朝晩は冷え込むので長袖の羽織ものが必要となります。5~10月頃までは雨季となりスコールが降ります。雨の後は道が悪くなり滑りやすいので注意が必要です。


  • 現地
  • ヴィエンチャン
  • ルアンパバーン
  • パクセー
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:14.8492, 105.8213
  • 住所:Unnamed Road, Laos
首都
ヴィエンチャン
面積
236,800 km2
人口
716万人 2016年
言語
ラオス語
公用語
ラオス語
通貨名
キープ ※本サイトではLAKと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
LaoTelecom、Unitel、ETL、Beelineなど
最寄り空港からのアクセス方法

【パクセー国際空港からパクセー市内】
<空港タクシーを利用>
タクシーカウンターで料金前払い制
所要時間:10~15分
料金:80,000LAK


<トゥクトゥクを利用>
空港の敷地の外から乗車
所要時間:10~15分
料金:30,000LAK前後


【パクセーからワット・プー】
<車もしくはトゥクトゥクをチャーター>
所要時間:片道約50分
料金:(トゥクトゥク)250,000LAK~(車)500,000LAK~


最寄り空港詳細

  • パクセー国際空港 (PKZ)