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フィンランド

ヴェルラ砕木・板紙工場

(Verla Groundwood and Board Mill)

概要

ヘルシンキから北東に約140kmの森と湖に囲まれたヴェルラ村には、19世紀後半から20世紀半ばまで稼働していた砕木・板紙工場跡が残されています。林業や製材業は、森林資源が豊富なフィンランドの重要な産業の一つです。ヴェルラはフィンランドの製材業を支えた産業集落の好例として、赤レンガ造りの工場を始め、倉庫や工場長住宅などの7つの建物群と周辺エリアが「ヴェルラ砕木・板紙工場」として1996年に世界遺産に登録されました。


公式サイト:verla.fi


見所ポイント

自然に調和した赤レンガの工場建築
博物館として生まれ変わった砕木・板紙工場

フィンランドは豊富な森林資材に恵まれており、林業や製材業はフィンランドの経済を支える重要な産業です。そんな森の国フィンランドを象徴する世界遺産の一つがヴェルラの砕木・板紙工場。フィンランドでは、19世紀~20世紀にかけて製材業や製紙業が発展し、中でもヴェルラの砕木・板紙工場は、その繁栄の様子を伝える唯一の世界遺産となっています。
ヴェルラでは、主に白色のパルプボードが生産され、たばこ箱や菓子箱、靴箱といった包装資材、本の表紙などに利用されていました。年間平均2000トンものパルプボードが生産され、最盛期には、フィンランド国内のみならず、約30か国に輸出されていました。
森と湖に囲まれた静かなヴェルラ村には、ネオ・ゴシック様式のレンガ造りの工場や歴史的建造物が当時のまま建っています。自然景観を壊すことなく歴史的建造物が調和した景観は美しく、まるで過去にタイムスリップしたような雰囲気を味わえ、夏季の観光シーズンには国内外から多くの観光客が訪れています。ヴェルラは、ヘルシンキから日帰りも可能ですが、途中のコウヴォラからは交通機関が限られているので、レンタカーがオススメ。都市部以外は、交通量が少なく、道もわかりやすいので快適にドライブをすることができます。

製材業で発展したヴェルラの歴史
工場横の水路

ヴェルラには、1872年に砕木工場が創設され、この時工場で作られた砕木パルプは伝統的な紙の材料だった綿から新たな原材料となる新製品でした。しかし、わずか2年で火災により工場は焼失してしまい、1882年に砕木工場に加え、新たに板紙工場が設立されました。現存するほとんどの工場建築は、大株主ヴィルヘルム・ディッペルの弟で建築家カール・エドゥアルト・ディッペルの設計により1880年代以降に段階的に建設されたもの。当時のイギリスやドイツの工業建築の影響を受けたネオ・ゴシック様式が採用されており、尖塔など一見工場とは思えない優美さも兼ね揃えた教会建築のような外観が特徴です。
ヴィルヘルム・ディッペルの死後、ヴェルラの砕木・板紙工場は、Kissakoski社を経て、最終的に1922年にフィンランドの林業を牽引するKymi社によって買収され、それまで使用していた古い粉砕機は最新の機械へと取り替えられました。さらに1954年には水力発電所が建設され、粉砕機を除くその他の機械が電化されるなど発展してきましたが、工場の稼働には限界があり、最後の労働者が引退した1964年に砕木・板紙工場は閉鎖されることとなりました。

博物館として生まれ変わったヴェルラの工場群
板紙工場で利用されていた機械

工場が閉鎖され利用されなくなった建物は取り壊されるのが一般的ですが、ヴェルラの工場は取り壊されることなくそのまま残され、1972年からはフィンランド初となる工場博物館となりました。現在も工場内部や周辺が一般公開されていて、博物館はガイドツアー(夏季のみ)で内部を見学することができます。ガイドツアーでは、当時の作業風景や工場の歴史に関する映像を見た後に、実際に使用していた機械で木材からパルプボードが作られる過程の一部を見学することができます。工場内は、当時とほとんど変わらない状態がそのまま保たれているので、かつての工場の様子を体感することができます。
世界遺産には、メインの砕木・板紙工場をはじめ、板紙乾燥所、砕木・板紙倉庫と製粉工場、工場長宅、木製包装倉庫、円形パビリオン、防火設備庫の7つの建物とその周辺エリアが登録されています。その内、砕木・板紙工場、板紙乾燥所、砕木・板紙倉庫と製粉工場、工場長宅は、カール・エドゥアルト・ディッペルが手掛けた建物です。
工場博物館の周りにある歴史的建築物は、現在、工房やショップ、カフェとして利用されていて、地元のアーティストが手掛けた陶器、ガラス製品、ハンドメイドの紙などの工芸品からオーガニックのパンやスイーツなどの商品を購入することができます。

ヴェルラ砕木・板紙工場の周辺散策
先史時代の岩絵が残る岩盤

工場の横を流れる水路には、水力発電所や木材を運ぶための運河があります。敷地内には、川から工場内まで木材を運ぶためのレールも残っており、どのように木材が運び込まれていたかを知ることができます。砕木工場と水力発電所の運河の土手の間に作られた橋に沿って工場の歴史を辿れる散策用のヒストリー・トレイルがあり、自由に歩いて見学することができます。ただし、水力発電所エリアは立入が禁止されており、流れが急で危険な場所もあるので、川岸周辺の散策の際には注意が必要です。
ヴェルラは、深い森と湖に囲まれ、マイナスイオンをたっぷりと浴びることができます。工場見学だけでなく、森林浴を楽しめる約2kmのフォレスト・トレイルの散策もオススメ。水力発電所のある川の上流では、垂直の岩盤に8頭のヘラジカと3人の人物が描かれた岩絵を見ることができます。これらの岩絵は、約7000年前の先史時代に描かれたフィンランドの岩絵の初期段階のものとされています。駐車場の近くに設置されたビューポイントから対岸の岩絵を見ることができるので、散策の立ち寄ってみて下さいね。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。緯度が高いため夏季の日照時間が長く、観光に十分な時間をとることができます。夏でも朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • ヘルシンキ
  • ロヴァニエミ
天気予取得中...
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:61.0622, 26.6408
  • 住所:Verlantie 295, 47850 Verla, Finland
首都
ヘルシンキ
面積
338,400 (km2)
人口
550万人 2017年
言語
フィンランド語、スウェーデン語
公用語
フィンランド語、スウェーデン語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、DNA
最寄り空港からのアクセス方法

【ヴァンター国際空港からヘルシンキ市内】
<電車>
I、Pの電車に乗車(ヘルシンキ中央駅まで)
所要時間:約30分
料金:5EUR


<空港バス(Finnair City Bus)>
ヘルシンキ中央駅まで
所要時間:約30分
料金:6.90EUR


参考サイト:pohjolanliikenne.fi


<路線バス>
415、615番バスがヘルシンキ中央駅、415番バスがハカニエミマーケットまで運行
所要時間:約45分
料金:5EUR
※車内購入は5.50EUR


参考サイト:hsl.fi


<タクシー>
所要時間:約30分
目安料金:40~45EUR


【ヘルシンキからヴェルラ】
ヘルシンキ中央駅から電車でコウヴォラ(Kouvola)へ(1時間20分)→
コウヴォラからヴェルラまでタクシーで約30分


※夏季は、コウヴォラからヴェルラ行きバスが運行


(2018年9月現在)


最寄り空港詳細

  • ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 (HEL)

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