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エストニア

ヴィリャンディ

(Viljandi)

概要

ヴィリャンディは、エストニア南部に位置するヴィリャンディ県の県都で、森と湖に囲まれた美しい町です。町の南側にある丘の上には、かつてこの地を支配していたドイツ騎士団(リヴォニア帯剣騎士団)の拠点となっていたヴィリャンディ城遺跡があり、丘の上からは、その先に広がるヴィリャンディ湖を一望することができます。町の中心部にはカラフルな木造建築や古い給水塔、石畳みの小道など趣のある町並みが広がり、ただ散策するだけでも楽しめます。また、毎年7月には、エストニア最大級のフォーク・ミュージック・フェスティバルが開催されています。


見所ポイント

激動の時代をくぐり抜けてきたヴィリャンディ
丘の上に建つヴィリャンディ城の遺跡

ヴィリャンディは、13世紀初めにリヴォニア帯剣騎士団(後にドイツ騎士団)の領土となり、もともとエストニア人の砦があった場所にヴィリャンディ城が築かれました。14世紀には、ハンザ同盟都市に加入し、バルト海からロシアを結ぶ交易の重要な中継地点として栄えましたが、その後、16世紀のリヴォニア戦争、17世紀のロシア・ポーランド戦争、さらに北方戦争で町は破壊され、衰退してしまいました。ロシア帝国時代の18世紀後半から、ヴィリャンディは再びこの地方の経済や政治の中心として発展し、現在はエストニア南部の文化の中心となっています。

町の中心部には、19世紀以降に建てられたカラフルな歴史的建造物が多く残り、素朴で美しい町並みを形成しています。

ヴィリャンディのシンボル「ヴィリャンディ城遺跡」
遺跡公園内にある吊り橋

ヴィリャンディの丘の上には、中世の時代にドイツ騎士団の重要な活動拠点となっていたヴィリャンディ城遺跡が残っています。ヴィリャンディ城は、13世紀から建設が開始され、その後200年以上に渡り、増改築が繰り返され、16世紀初頭に3つの丘にまたがる壮麗な城塞が完成し、当時はリヴォニア地方でも屈指の規模を誇る城塞でした。しかし、16世紀のリヴォニア戦争以降、度重なる戦禍で城は破壊され、次第に軍事的な役割を失い、廃墟となりました。現在は、城壁や堀の遺構の一部が所々に残るのみとなっていますが、周辺は遺跡公園として整備されています。遺跡内に作られた野外劇場は、イベント会場として使用されています。遺跡のすぐ近くには、深さ15mの渓谷に架けられた全長50m以上の印象的な吊り橋もあります。この吊り橋は、1931年にタルヴァストゥの荘園主により寄贈されたもので、今では町のシンボルとなっています。森や湖に囲まれた豊かな自然と遺跡が調和した美しい景観が広がる遺跡公園は、地元の人々や観光客の憩いの場となっており、特に丘の上から眺めるヴィリャンディ湖の景色は格別です。

聖ヨハネ教会とコンダス・センター
聖ヨハネ教会の外観

ヴィリャンディ城の南側にある聖ヨハネ教会は、フランシスコ会修道院の跡地に17世紀に建てられました。その後、度重なる戦争で破壊と再建を繰り返し、ソ連時代には、倉庫として利用されていました。エストニア独立後は、再び教会として機能しており、現在はコンサート会場としても頻繁に利用されています。聖ヨハネ教会には、25個の鐘からなるエストニア最大のチャイムがあり、今でも毎日時を告げています。

聖ヨハネ教会の隣にあるかつて司祭の住居だった建物は、現在は美術館(コンダス・センター)として使用されています。エストニアの素朴派(アウトサイダー・アート)の画家ポール・コンダスの作品を中心に、素朴派の芸術家の作品や現代アートを展示しています。建物の入口に置かれている大きなイチゴのモニュメントは、ここだけでなく、町の数ヶ所に配置されており、イチゴの先端がコンダス・センターの方向を示しているため、今ではコンダス・センターのシンボルとなっています。このイチゴのモニュメントは、ポール・コンダスの代表作「イチゴを食べる人々(Strawberry eaters)」から着想を得て制作されたもの。ヴィリャンディの町歩きの際は、ぜひイチゴのモニュメントにも注目してみてくださいね。

町の中心に建つユニークな給水塔
内部は博物館と展望台として利用されている給水塔

町の中心部には、1911年に建設された高さ30m、8階建てのレンガ造りの給水塔が残っています。塔の上部は、小さな窓のある八角形のユニークな木造建築で町のランドマーク的存在となっています。1960年に新たな給水塔が建設されると、この給水塔は役目を終え、その後長い間放置されていました。2001年に改装が行われ、2002年からは、給水塔の構造や歴史を紹介する博物館として利用されています。塔の上部は、展望台となっており、ヴィリャンディの市街地や湖の美しい景観を眺めることができます。給水塔の前には、手入れの行き届いたラエコヤ(市庁舎)広場があります。

給水塔の近くには、かつて薬局だった建物を改装したヴィリャンディ博物館があり、ヴィリャンディの歴史や文化、自然に関する興味深い展示を見ることができます。また、給水塔の前の道を東に進むとトレピマギ(Trepimägi)の階段があり、階段を下って行くとヴィリャンディ湖に出ることができます。

チューダー・ゴシック様式の聖パウロ教会
聖パウロ教会の外観

ヴィリャンディ博物館から西に数百メートル行くと、レンガと石造りの美しい聖パウロ教会があります。この教会は、19世紀にヴィリャンディの町の発展とともに人口が増加し、町の教会が手狭になったため、ヴィリャンディの領主だったシュテンベルグにより1863年から1866年にかけて当時流行していたチューダー・ゴシック様式で建設されました。

内部は、ブラウンを基調とした木製の落ち着いたインテリアで、祭壇にはドイツ人画家カール・クリスチャン・アンドレアによって描かれた「十字架のキリスト」が飾られています。また、聖パウロ教会には、エストニア最大規模のオルガンがあることでも知られています。今でも現役で使用されていて、美しい音色を聴くことができます。

エストニア最大規模のフォーク・ミュージック・フェスティバル
多くの観客で賑わう野外劇場

ヴィリャンディは、フォーク・ミュージックの首都と呼ばれ、毎年7月にエストニア最大規模のヴィリャンディ・フォーク・ミュージック・フェスティバルが開催されています。普段は、静かなヴィリャンディの町も、フェスティバル期間中は、観客で溢れ、周辺の町も含め宿泊施設は予約でいっぱいになります。

エストニアの伝統音楽の歴史と豊かさは、周辺諸国にひけを取らず、ヴィリャンディ・フォーク・ミュージック・フェスティバルでは、若手から国際的に有名なアーティストまでエストニア国内外の幅広いキャスティングで人気を博しています。ヴィリャンディ城を中心に市内にいくつかの会場が設けられますが、それぞれの会場の規模はコンパクトで、会場間も徒歩で移動することができます。

ベストシーズン

観光のベストシーズンは、最も過ごしやすい夏の6月~8月です。夏季は日照時間が長く、23時頃まで明るいので、観光に十分な時間をとることができます。ただし朝晩は気温が下がるので、長袖の羽織りものがあった方がよいでしょう。メキシコ湾流の影響で高緯度の割には温暖ですが、冬は日照時間が短くなり、厳しい寒さとなるので防寒対策は万全に。


  • 現地
  • タリン
天気予取得中...
天気予取得中...
  • 緯度・経度:58.3630, 25.5861
  • 住所:Vana-Vaksali tänav, Viljandi, 71012 Viljandi maakond, Estonia
首都
タリン
面積
45,228 (km2)
人口
132万人 2018年
言語
エストニア語、ロシア語
公用語
エストニア語
通貨名
ユーロ 補助通貨はセント ※本サイトではEURと表示
通貨レート情報取得中...
携帯会社SIM
Telia、Elisa、Tele2
最寄り空港からのアクセス方法

【タリン空港からタリン市内】
<トラム>
4番トラムが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


<バス>
2番バスが市内中心部まで運行
所要時間:(市内中心部)15~20分
料金:2EUR


※バス、トラムはチャージ式のスマートカード利用時は割引あり


トラム・バス時刻表:transport.tallinn.ee


<タクシー>
所要時間:(市内中心部)10~15分
目安料金:10~15EUR


【タリンからヴィリャンディ】
<電車>
タリン駅からヴィリャンディ行きに乗車
所要時間:2時間~2時間20分


<バス>
タリンバスターミナル(Tallinna bussijaam)からヴィリャンディ行きのバスに乗車
所要時間:約2.5時間


(2019年6月現在)


最寄り空港詳細

  • タリン空港 (TLL)