ワット・イントラウィハーンは、バンコクの下町情緒溢れる地域にある寺院です。敷地内には高さ32mを誇る黄金の立仏像があり、遠くからでもよく見える仏像は町のシンボル的存在です。美しい壁画が描かれた本堂の中には、高僧の像が安置された瞑想室もあり、静かに瞑想する人々の姿が見られます。また、寺院のあるサムセンエリアは、古民家を改装したカフェやバーが多く建つ地域でもあり、参拝後の散策も楽しめます。
営業時間:6:00-22:00
ワット・イントラウィハーンは、バンコクの中心部ドゥシット地区にある仏教寺院です。アユタヤ時代の終わり頃1752年に建立されたと言われる格式高いこの寺院は、巨大な黄金の立仏像が安置されていることで有名です。仏像の高さは32mを誇り、白い塔のような建物に背中を預けるようにして佇んでいるのですが、最大の特徴はその厚み。横から見ると非常に平たく、他に類を見ないユニークな外観をしています。ルアン・ポー・トーという高僧によって建立されたこの仏像は、完成まで60年の歳月を要したことでもよく知られています。仏像の足元は地面よりも数段高くなっていて、参拝者たちはここでお祈りをしたりお供えをしたりします。花などの参拝物は、足の爪に乗せるようにしてお供えしましょう。ワット・イントラウィハーンは地元の人の信仰を集める寺院であるため、仏像の足元はいつもたくさんの花で溢れています。また、足の爪には金箔を貼ってもいいですし、コインが置かれていることもあります。背の低い建物が多いこのエリアでは、背の高い仏像は遠くからでも臨むことができ、町を見守るようにして建つこの仏像は町のシンボル的な存在です。日の入りから夜の21時頃まではライトアップされるため、町中に浮かび上がる幻想的な仏像を見ることができます。
ワット・イントラウィハーンの本堂は、巨大な立仏像の目の前に建ち、白い大理石の柱や赤い屋根が美しく、煌びやかな金の装飾も多く施されています。堂内の壁には豊かな色彩で壁画が描かれていて、安置されている本尊も大変立派です。また、仏像だけでなく高僧の像も安置されていて、歴代のタイ国王の肖像画なども飾られています。
ここでぜひ訪れてみたいのが、本堂の中にある瞑想室。薄暗い室内にはルアン・ポー・トーの像や写真が多く置かれているのですが、中でも印象的なのは部屋の中心に置かれた、瞑想するルアン・ポー・トーの大変リアルな像。こちらはライトアップされた状態で安置されていて、圧倒的な存在感を放っています。この部屋には自由に出入りすることができ、静かに瞑想をする人たちの姿が見られます。ちなみに、室内は締め切られていますがエアコンが効いているため、熱中症などの心配はなさそうです。他にも敷地内には、細かい彫刻が施されたバイ・セーマー(結界石)や、壁一面に位牌が並べ置かれた位牌堂などもあります。タイの寺院ではおなじみの曜日仏も安置されています。タイにはそれぞれの曜日を司る仏像があり、自分の生まれ曜日の仏像を参拝する習慣があります。星座占いならぬ曜日占いなどもあるので、日本人にはあまり馴染みのない「誕生曜日」ですが、旅行の前に調べてから行くと面白いかもしれませんね。
参拝の際についつい立ち寄りたくなるお土産屋さんでは、巨大な黄金の仏像の姿が刻まれたプラクルアンが人気です。プラクルアンとは、仏陀や僧の姿をかたどった小仏像の護符。日本の寺院や神社で売られているお守りのようなサイズで、タイの人々にとっても身近な存在です。僧侶が一つ一つ祈祷を奉げて制作し、厄除けや現世利益に効果があると信じられています。ワット・イントラウィハーンのプラクルアンにはユニークな仏像が刻まれているため、地元の人だけでなく観光客にも好まれています。
ワット・イントラウィハーンは、昔の住居が多く建ついわゆる「下町エリア」に位置しています。寺院の前の道と交差するようにして伸びるサムセン通りを散策すると、ゆったりとしたバンコク庶民の生活が感じられます。この通り沿いにある「ザ・チョンナボット」は、オーナー兼デザイナーのサヤームさんと奥様が、お二人で営む小さな雑貨屋。店内にはオリジナル雑貨が並び、Tシャツや布バッグには、タイらしさのあるスタイリッシュなイラストやロゴがプリントされています。商品はほとんどが一点ものなので、お気に入りのものを見つけたらその場で購入が吉。タイのお土産選びにもピッタリです。この他、サムセン通り一帯には古民家を利用した隠れ家的なカフェやバーがたくさんあります。こうしたお店を発見するのも散策の楽しみの一つ。中には屋上がテラスになっているようなバーもあるので、空一杯に広がる夕焼けとライトアップされたワット・イントラウィハーンの大仏の美しい景色を眺めながら、至福の一杯を楽しんでくださいね。
バンコク都内は交通網が発達しているため、バス、ボート、トゥクトゥク、タクシーなど、アクセスの手段はいろいろ。ワット・イントラウィハーンは地元の人々からはワット・インの名でも親しまれています。タクシーやトゥクトゥクを利用する際、ワット・イントラウィハーンの発音は難しいので、ワット・インと伝えるといいでしょう。世界のバックパッカーたちの聖地と呼ばれる「カオサン通り」からも徒歩20分ほどの距離です。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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バンコク市内半日観光ツアー☆パーククローン市場+チャイナタウン+カオサン通り | 5時間 |
一番快適に過ごせるのは11月中旬からの約2カ月間です。乾季に入ってすぐのこの季節はタイにしては珍しく夜間にブランケットが欲しくなるくらいの涼しさです。その他の月は、高温多湿で蒸し暑い南国らしい気候です。3~5月は気温が最も高く、脱水症状を起こしがちです。こまめに水分補給をしましょう。6~10月の雨季には、大雨が降ると道路が冠水することがあります。
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【スワンナプーム空港からバンコク市内】
<エアポート・レール・リンク>
空港から終点パヤータイまで運行
所要時間:(パヤータイまで)26分
料金:45THB
<リムジンタクシー>
到着ロビーのカウンターで申込。
係員の案内に従いタクシーに乗車。
所要時間:40~60分
料金:950THB~ ※行き先により異なる
<メータータクシー>
ターミナル1Fのタクシー乗り場から乗車
所要時間:40~60分
料金:メーター300THB前後~
※空港使用料50THB、有料道路25~75THB別途
【バンコク市内からのアクセス】
・BTSパヤ・タイ駅からタクシーで約15分
・チャオプラヤー・エクスプレス「ラマ8世橋」船着場から徒歩10分