遺跡群がユネスコにより世界遺産に指定されているアユタヤ、ここにタイ最大規模を誇る大仏を本尊とする寺院ウィハーン・プラ・モンコン・ボピットがあります。金色に輝く高さ17mのモンコンボピット仏は圧巻の一言。アユタヤの中心地では最も訪問者が多く、特に旧正月には多くの参拝客がこの寺院を訪れます。また、寺院の周囲は土産物屋を始め、陶器や花などを売る屋台で賑わっています。
営業時間:8:30-16:30(土日は-17:00)
モンコン・ボピット仏は15世紀にラーマーティボディ2世によって作られた大仏で、当時はシーシェンというお寺の境内に野ざらし状態で安置されていました。その後ソンタム王の命により、モンコン・ボピットはプラ・シー・サンペト寺院の南西に移され、この仏坐像を安置するために建物が建てられました。この建物はモンドップ型と呼ばれ、幾層にも重なった屋根や中央が尖っているのが印象的です。
ビルマ軍との戦渦に巻き込まれ、1767年のアユタヤ陥落までの間に頭の一部と右腕が損傷しましたが、ラーマ5世の時代に漆喰で補修し再建、以後は修理が繰り返し行われることになります。1951年の修理の際には、モンコン・ボピット仏の体内から何百体もの小さな仏像が発見されました。1955年にビルマのウー・ヌ首相がアユタヤを訪れた際に、歴史上のビルマのアユタヤへの行いに対し謝罪して20万バーツが寄付されたことで、アユタヤ一帯の寺院や遺跡の再建はますます進められました。その後1992年にはモンコン・ボピットの大規模な補修作業が行われ、全体に黒漆を施し、さらにその上に金箔が貼られ現在の光り輝く仏坐像としての姿となりました。
アユタヤ旧市街の中心、チャオプロム市場からトゥクトゥクで約10分のところにウィハーン・プラ・モンコン・ボピットがあります。モンコン・ボピット仏を安置する建物の外壁は、白と鮮やかな深紅をしていて、金細工も施されており、アユタヤの寺院群の中でも一際目を引きます。モンコンは「吉祥」、ボピットは「清浄」を意味します。そんな有難い名前を持つモンコン・ボピット仏、なんと高さは17mもあり、タイ国内でも最大の仏陀像で「一尊」と呼ばれています。大きいことで有名な奈良の大仏が15mですから、モンコン・ボピット仏はそれ以上ということになりますね。
建物の中には大迫力のモンコン・ボピット仏、そして小さな仏像や仏頭がずらりと並んでいます。仏頭は金箔が施されているのですが、この金箔は参拝者たちが参拝後に貼り付けたもの。寺院を見学中に、お祈りの後に金箔を貼る現地の人々の姿を見ることができるかもしれません。礼拝堂の中では、参拝のための連の花が売られています。モンコン・ボピットには観光客も多く訪れますが、礼拝をされる地元の方も、もちろん多く訪れます。タイの人々の多くは仏教徒で、宗教の教えを大切にし、また守りながら暮らしています。寺院を参拝する際には観光客と言えども、気を付けなければいけない点がいくつかあります。まずは肌の露出を控えるということ。タンクトップや半ズボン、サンダルなどの服装は避けましょう。寺院によっては入口で服装チェックがあり、不適になってしまった人は服や靴の貸し出しをしているところもあります。また、僧侶に気軽に話しかけたり、体に触れたりすることも、修行の妨げになってしまうので好ましくありません。時代の移り変わりとともに、寺院側も服装などの規制に緩やかになっているのは事実ではありますが、異国の文化に触れる時は、その国の人々が大切にしている習慣や伝統に敬意を払うことを忘れずにいたいものです。
14世紀に建都されてから実に400年あまりの間タイの中心であり続けた都市アユタヤ。ウィハーン・プラ・モンコン・ボピットを訪れた際には、ぜひこの歴史ロマン溢れる町を時間を掛けてのんびりと散策して行かれることをお勧めします。アユタヤの遺跡群は、川に囲まれたアユタヤ島と呼ばれる中州とその周囲に集まっています。それぞれに特徴と魅力のある遺跡や寺院。見て回る方法はさまざまです。タイならではのトゥクトゥクを貸し切るのもいいですし、レンタサイクルも魅力的。レンタサイクルは、駅の周りや町のゲストハウスなどで借りられて、1日50バーツほどです。ランチやディナーのついたリバークルーズなんかもあります。川から眺める遺跡はまた違った顔を見せてくれるでしょう。ユニークなのは象に乗って遺跡をまわるツアー。アユタヤの魅力を一度に二つ味わうことができます。サムローと呼ばれる人力車も絶えず街中を回っていますので、地元の方の案内を聞きながら回ったりお喋りを楽しんだりするのも面白い旅の体験になりそうです。日中は日差しが強くなりますので、遺跡めぐりは午前中や夕方がおすすめ。アユタヤには博物館も点在していますので、日の高くなる時間は、そういった施設で土地の歴史に触れて過ごすのもよいでしょう。
そして、アユタヤで忘れてはいけないのがチャオプロム市場。朝から晩まで賑やかなチャオプロム市場はアユタヤ旧市街の中心で、商店が集中する他、バスや乗り合いソンテウ、トゥクトゥクなどが集まる場所です。遺跡めぐりの足を探すのも、実はここチャオプロム市場が一番便利です。チャオプロム市場を訪れるなら、何と言っても活気溢れる朝の時間帯が一番!屋台の立ち並ぶ通りは朝食をとるアユタヤ市民たちで賑わい、異国情緒を一番感じられる時間帯でもあります。アユタヤを訪れたら、まずチャオプロム市場で朝食を楽しみ、遺跡めぐりのための交通手段をゲットすると、スムーズな観光が楽しめます。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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世界遺産アユタヤ観光+夜の遺跡ライトアップツアー☆バンパイン宮殿も行ける! | 1日 | |
世界遺産アユタヤ遺跡+象乗り+チャオプラヤ川ランチクルーズ | 1日 |
一番快適に過ごせるのは11月中旬からの約2カ月間です。乾季に入ってすぐのこの季節はタイにしては珍しく夜間にブランケットが欲しくなるくらいの涼しさです。その他の月は、高温多湿で蒸し暑い南国らしい気候です。3~5月は気温が最も高く、脱水症状を起こしがちです。こまめに水分補給をしましょう。6~10月の雨季には、大雨が降ると道路が冠水することがあります。
天気予取得中... |
【スワンナプーム空港からバンコク市内】
<エアポート・レール・リンク>
空港から終点パヤータイまで運行
所要時間:(パヤータイまで)26分
料金:45THB
<リムジンタクシー>
到着ロビーのカウンターで申込。
係員の案内に従いタクシーに乗車。
所要時間:40~60分
料金:950THB~ ※行き先により異なる
<メータータクシー>
ターミナル1Fのタクシー乗り場から乗車
所要時間:40~60分
料金:メーター300THB前後~
※空港使用料50THB、有料道路25~75THB別途
【バンコク市内からのアクセス】
<乗り合いバンを利用>
北(モーチット)バスターミナルからアユタヤ行きに乗車
所要時間:約1.5時間
<電車を利用>
フアランポーン駅からチェンマイまたはウボンラチャタニー行きに乗車→アユタヤ駅下車
所要時間:約1.5時間
※アユタヤ駅からは車で約10分