ケープタウンから東の内陸部に位置するワインランドは、ぶどう栽培に適した気候で、世界的にも人気の上質なワインの生産地です。ワインランドには、3大ワイン生産地のステレンボッシュ、パール、フランシュフックを中心に多くのワイナリーが点在し、ワインの製造過程の見学ツアーやテイスティングを楽しめます。また、レストランが併設されたワイナリーも多く、ワインに合う料理も一緒に楽しむことができます。周辺を山々に囲まれた中にぶどう畑が広がる美しい風景も魅力の一つで、訪れる人々を魅了し続けています。
ワインランドは、ヨーロッパによく似た気候と肥沃な土地に恵まれていたことから、17世紀後半に入植したヨーロッパの移民によりぶどう栽培とワイン生産が始まりました。現在では、ステレンボッシュ(Stellenbosch)、パール(Paarl)、フランシュフック(Franschhoek)の町を中心にワインランドには大小合わせて数百軒ものワイナリーが点在し、南アフリカきっての上質なワインの生産地として知られています。
ワインランドには、周囲を山々に抱かれた広大なぶどう畑とケープ・オランダ様式の趣のある建物が点在し、絵に描いたような美しい景観が広がっています。ワインの製造過程の見学やワインの試飲はもちろん、美しい景色を眺めながら美味しいワインと食事を楽しめるとあって、世界中から訪れるワイン愛好家や美食家を魅了しています。ワインとともにチーズやチョコレートなど味わうペアリングで新たなワインの楽しみ方を発見できたり、自分好みのワインに出会えた時の喜びは格別です。
また、南アフリカでは1月~2月頃がぶどうの収穫時期にあたり、この時期は多くのワイナリーで収穫祭が行われています。収穫祭では、ぶどう摘みやぶどうの足踏みなどこの時期しかできない体験をすることができ、生演奏付きのパーティなど各ワイナリーで楽しいイベントが満載です。
ケープタウンからワインランドの主要な町までは車で1時間ほど。ワイナリー巡りのツアーもたくさん催行されているので、気軽に訪れることができます。日帰りでも十分楽しめますが、日程に余裕があれば、数日滞在して南アフリカののんびりとした田舎暮らしを体験してみるのもオススメです。
ステレンボッシュは、1679年にケープ植民地総督シモン・ファン・デル・ステルにより建設され、ケープ植民地ではケープタウンに次いで2番目に古い町です。彼の名前に因みステレンボッシュ(ステルの森という意味)と名付けられましたが、街路にはオークの木がたくさん植えられていることから、オークの町という意味のエイケスタッドの愛称でも親しまれています。白を基調としたヨーロッパ風の建築物が立ち並ぶ市街地には、お洒落なレストランやカフェ、バー、ショップが点在しています。さらに町のあちこちにユニークな彫刻やモニュメントなどのアート作品が見られ、歩いているだけでも楽しめます。
ステレンボッシュといえば、ワインランド随一のワインの産地。市内には300軒以上のワイナリーがあり、その内100軒近くのワイナリーで見学や試飲ができます。ただしワイナリーは広範囲に点在しているので、郊外まで行く場合は移動手段を確保する必要があります。1日で数軒ワイナリー巡りをする場合は固定のルートを巡回する乗り降り自由のツアーバスを利用するも一つの手です。もちろん市内中心部にもワイナリーや試飲ができるバーがあるので、徒歩で楽しむことも可能です。たくさんあり過ぎて自分で選ぶのが難しいという場合は、観光案内所や宿泊先でオススメのワイナリーと尋ねれてみるとよいでしょう。
フランシュフックは、フランス人の街角と言う意味を持ち、1600年代後半にフランスのユグノー派の移民により設立された町です。ステレンボッシュに比べると見学可能なワイナリーは少ないものの、ラ・モッテ(La Motte)やラ・ブルゴーニュ(La Bourgogne)などの名門ワイナリーが点在しています。小さな町ながら40以上のレストランが点在し、グルメタウンとして知られるフランシュフック。フランス料理のエッセンスを取り入れた料理はワインとの相性も抜群。食事目当てで遠方から遥々訪れる美食家も少なくありません。
フランシュフックには、レストランの他にもアートギャラリー、アンティークショップ、ブティックホテルが充実しており、リラックスした休暇を過ごすのにも最適なスポットです。フランシュフックでワイナリー巡りをするなら乗り降り自由のワイントラムを利用するのもオススメ。ワイントラムには8路線あり、オープンエアーのトラムやバスでぶどう畑や周辺の雄大な自然景観を眺めながら移動することができます。また、毎週土曜にはフランシュフック・マーケットが開催されており、フランシュフック産の新鮮なオーガニック野菜や果物の他、パンやジャム、ケーキ、チーズ、惣菜、オリーブオイルなど自家製のこだわりの食品、地元のアーティストによる工芸品などが並び、見ているだけでも楽しめます。
パールは、ケープ植民地ではケープタウン、ステレンボッシュに次いで3番目に古く、ケープランド最大の都市です。国内で2番目に古いパール・ワインルートには、南アフリカ大手のワイナリーで世界的に知られるKWVやネダーバーグをはじめ、ブティック・ワイナリーも点在しています。
パールの町の背後にそびえるパールマウンテン(パールロック)は、世界で2番目に大きい花崗岩の露頭で、ロッククライミングの聖地となっています。パールマウンテンの中腹には、1975年に建築家ヤン・ファン・ウァイク(Jan van Wijk)により設計されたアフリカーンス語の記念碑「タールモニュメント(Taal Monument)」があります。アフリカーンス語は、植民地時代にオランダ語をもとに独自に発展した言語で、現在は南アフリカの公用語の一つ。パールではアフリカーンス語の母語話者が9割近くを占めています。タールモニュメント周辺は公園のように整備されており、山々に囲まれたパールの美しい街並みを見晴らせるビュースポットにもなっています。
ツアー・アクティビティ名 | 所要時間 | 詳細 |
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ケープ半島&ワインランド終日観光ツアー☆ケープタウン近郊の見どころを1日で巡る旅!<英語ガイド/混載/ケープタウン発> | 1日 | |
テイスト・ザ・ワインランド!ステレンボッシュでワイナリー見学&試飲ツアー<英語ドライバーガイド/混載or専用車/ケープタウン発> | 1日 | |
フランシュフック&ステレンボッシュ ワイナリーツアー | 1日 |
南半球に位置するケープタウンは、北半球とは逆の季節になります。地中海性気候に属し、夏は晴れて乾燥した日が続き、冬は雨が多くなります。1年を通して観光を楽しめますが、ベストシーズンは、夏の11月~3月です。日中は日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めなどの対策が必要です。また、夏でも朝晩は冷え込むので温度調節のしやすい羽織りものなどを用意しておくことをオススメします。
天気予取得中... |
【ケープタウン国際空港から市内】
<MyCiTiバス>
MyCiTiバスのA01番が空港からシビックセンターまで運行。
所要時間:約40分
料金:(シングルチケット)85ZAR
※チャージ式myconnectカードの場合は割引料金適用。
参考サイト:myciti.org.za
<タクシー>
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~
<空港シャトル>
空港から目的地まで乗り合いのシャトルサービス(15~20分間隔で運行)
所要時間:(市内中心部)20~30分
目安料金:300ZAR前後~
【ケープタウンからのアクセス】
車もしくはツアー利用が一般的
車で約1時間
(2020年2月現在)